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全国大会2024:TOP5カード紹介

ライター:山口 海斗(ジャイロ)

TOP5カード?

 全国大会2024を通して活躍したカードや象徴的なカード5選をお届けする本企画。
 普段は2ブロック構築戦ばかり遊んでいる筆者だが、全国大会のフォーマットはオリジナル構築戦とアドバンス構築戦の2つのみ。
 得意の2ブロック構築戦について語れないことに寂しさは感じるが、ここは公正かつ平等な視点で一切の私情を挟まずTOP5カードをお伝えしたいと思う。(なお、5枚の並びに順位の優劣は存在しないものとする。)

No.1 《悪魔世界ワルドバロム》

 本戦進出こそ叶わなかったが、予選のオリジナル構築戦ではデーモン・コマンドの活躍が印象的であった。新たなデッキの活躍が全国大会で見られた興奮といったら格別だ。

 紅蓮
 全国大会2024 日本一決定戦
 オリジナル構築
 14 クリーチャー
3 《超光喜 エルボロム》
4 《魔令嬢バロメアレディ》
3 《悪夢神バロム・ナイトメア》
2 《悪魔世界ワルドバロム》
1 《聖魔連結王 ドルファディロム》
1 《悪魔神バロム・クエイク》
 13 ツインパクト
3 《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》
4 《雷撃の冥将クーゼン / ダーク・ライフ》
4 《混沌の獅子デスライガー / カオス・チャージャー》
2 《従獄の死神シンベロス / 「地獄まで我に従え」》
 13 呪文その他
3 《カレイコの黒像》
3 《邪心臓の魔法陣》
2 《邪爪の魔法陣》
1 《邪尾の魔法陣》
1 《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》
3 《ブレイン・スラッシュ》


 《雷撃の冥将クーゼン / ダーク・ライフ》《魔令嬢バロメアレディ》といった強化により誕生したデーモン・コマンドデッキは、環境に大きな爪痕を残した。

 今まで【水闇自然マルル】の特権であった「4ターン目に7マナ域のビックアクション」を行えるこのデッキ、今後の活躍にも注目だ。

 なお、《悪魔世界ワルドバロム》は王道マークが付いており、来年以降の2ブロック構築戦やエリア予選でも見かけることになるだろう。気になる方は今のうちにチェックしてほしい。

No.2 《銀河竜 ゴルファンタジスタ》

 優勝したデッキからも語らなければなるまい。

 リノグレ
 全国大会2024 日本一決定戦
 オリジナル構築
 34 クリーチャー
3 《とこしえの超人》
4 《キャディ・ビートル》
4 《アシステスト・シネラリア》
2 《学識妖精サイクリル》
1 《奇天烈 シャッフ》
1 《完璧妖精マリニャンX》
1 《五番龍 レイクポーチャー ParZero》
3 《チアスカーレット アカネ》
4 《チアスペース アカネ》
2 《爆翠月 アカネ》
2 《蒼神龍トライクラブ・トライショット》
2 《銀河竜 ゴルファンタジスタ》
4 《超重竜 ゴルファンタジスタ》
1 《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》
 5 ツインパクト
4 《同期の妖精 / ド浮きの動悸》
1 《輝跡!シャイニングロード・マンティス / 輝跡の大地》
 1 呪文その他
1 《フェアリー・ギフト》


 決勝での【水自然ジャイアント】同士の決戦、このカードは大活躍であった。マッハファイターでバトルゾーンの取り合いになる【水自然ジャイアント】の同型戦だが、このカードは一つのゴール地点とも言えるほど強力だ。

 マッハファイターによる攻撃はできなくなり、《蒼神龍トライクラブ・トライショット》のようなトリガークリーチャーの行動も止める。守りにも攻撃にも大活躍であった。

 ちなみに、【水自然ジャイアント】は長らく2ブロック環境を定義づけていたデッキタイプである。そんな2ブロック環境を学び、エリア予選を制したリノグレが【水自然ジャイアント】で優勝したのだ。最新ギミックを扱う2ブロック構築戦の重要度が伺える。

No.3 《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》

 アビス・レボリューションを代表する大型クリーチャーである《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》。派手な踏み倒し能力はロマン砲にも見えがちだが、構築次第で環境の最前線でも戦えることが証明された。

 にわか
 全国大会2024 日本一決定戦
 オリジナル構築
 26 クリーチャー
3 《ボルシャック・栄光・ルピア》
2 《王道の革命 ドギラゴン》
4 《光鎧龍ホーリーグレイス》
4 《ボルシャック・大河・ルピア》
4 《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》
3 《地封龍 ギャイア》
2 《超竜ヴァルキリアス》
4 《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》
 10 ツインパクト
4 《ボルシャック・ドラゴン / 決闘者・チャージャー》
2 《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》
4 《ボルザード・スーパーヒーロー / 超帝王タイム》
 4 呪文その他
4 《メンデルスゾーン》


 特に3位決定戦でにわかが魅せた一戦は見ている者を惹き付け、ワクワクさせた。まだ見ていない方はぜひそちらも確認していただきたい。


 全く意図していないがこちらも2ブロック環境で使用可能なカードである。

No.4 《ヨビニオン・マルル》

 【水闇自然マルル】というデッキ名の冠にもなったこのカードにも触れたい。

 さちぼう
 全国大会2024 日本一決定戦
 オリジナル構築
 24 クリーチャー
4 《天災 デドダム》
2 《奇天烈 シャッフ》
1 《ツネキン☆ゲームス》
4 《ヨビニオン・マルル》
1 《アーテル・ゴルギーニ》
2 《忍蛇の聖沌 c0br4》
2 《流星のガイアッシュ・カイザー》
1 《CRYMAX ジャオウガ》
1 《S級宇宙 アダムスキー》
1 《SSS級天災 デッドダムド》
3 《飛翔龍 5000VT》
2 《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》
 4 ツインパクト
3 《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》
1 《配球の超人 / 記録的剛球》
 12 呪文その他
1 《フェアリー・ギフト》
4 《フェアリー・ライフ》
4 《フェアリー・Re:ライフ》
1 《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》
2 《ロスト・Re:ソウル》


 《天災 デドダム》を確実に呼び出し、自身の能力も相まって4ターン目にビッグアクションをもたらすこのカード。
 《ロスト・Re:ソウル》の様な必殺級の呪文を唱えるのか、《CRYMAX ジャオウガ》のような強力なクリーチャーを召喚するのか。はたまたどちらも採用するのか。
 乗り手によって構築が様々なのも【水闇自然マルル】というデッキの、ひいては《ヨビニオン・マルル》の面白い所だろう。

 たまたま偶然にも《ヨビニオン・マルル》も王道編のカードだ。来期以降も2ブロック環境で使用可能である。

 さて、ここまで一切の忖度無くオリジナル構築戦を中心に語らせていただいた。続くアドバンス構築戦からは【光自然ドリームメイト】について触れたい。母数も成績もトップであった【光自然ドリームメイト】を代表するカードはこれだ!

No.5 《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》

 なんと偶然!このカードですら2ブロックの……。

 ………。流石に2ブロックのカードのみで全国大会を語るにはこじつけがましくなってきた。というか無理がある。
 確かに【光自然ドリームメイト】は強力なデッキタイプだが、それを代表するカードは決して《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》ではない。

 デデンネ
 全国大会2024 日本一決定戦
 アドバンス構築
 36 クリーチャー
4 《お目覚めメイ様》
3 《とこしえの超人》
3 《キャディ・ビートル》
4 《配膳犬のトレス》
4 《森夢のイザナイ メイ様》
3 《ピザスターのアンティハムト》
4 《料理犬のヴィヤンドゥ》
4 《激烈元気モーニンジョー》
3 《料理長のラビシェフ》
4 《料理猫のプワソン》
 4 呪文その他
4 《トレジャー・マップ》
 8 超次元ゾーン
1 《邪帝斧 デッドアックス》
1 《邪帝斧 ボアロアックス》
1 《獄龍刃 ディアボロス》
1 《次元のモビル・フォレスト》
1 《恐龍界樹 ジュダイオウ》
1 《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》
1 《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》
1 《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》
 12 超GRゾーン
2 《マシンガン・トーク》
2 《ジェイ-SHOCKER》
2 《ボボボ三坊主》
2 《全能ゼンノー》
2 《無限合体 ダンダルダBB》
2 《The ジョギラゴン・アバレガン》


(そもそも採用していない者もちらほら。)
 とはいえ、上述のデッキタイプが活躍していたことに嘘はない。
 今までのことを踏まえ、2ブロックのカードのみという縛り無しで改めてTOP5カードを選出したい。(こちらも5枚の並びに順位の優劣は存在しないものとする。)


TOP5カード

No.1《悪魔世界ワルドバロム》《悪魔神ドルバロム》

 まさかまさかの《悪魔神ドルバロム》が2024年に見られるとは。おんそくえむつーうっちー☆達が使用し、それぞれ好成績を納めた【闇自然デーモン・コマンド】。そのフィニッシャーとして採用されていたのが《悪魔神ドルバロム》である。

 おんそく
 全国大会2024 日本一決定戦
 オリジナル構築
 18 クリーチャー
4 《魔令嬢バロメアレディ》
2 《流星のガイアッシュ・カイザー》
3 《悪魔龍 ダークマスターズ》
3 《悪夢神バロム・ナイトメア》
2 《SSS級天災 デッドダムド》
1 《悪魔神ドルバロム》
3 《悪魔神バロム・クエイク》
 17 ツインパクト
2 《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》
4 《雷撃の冥将クーゼン / ダーク・ライフ》
4 《混沌の獅子デスライガー / カオス・チャージャー》
3 《従獄の死神シンベロス / 「地獄まで我に従え」》
4 《ドアノッカ=ノアドッカ / 「…開けるか?」》
 5 呪文その他
4 《フェアリー・Re:ライフ》
1 《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》


 前述の通り、《雷撃の冥将クーゼン / ダーク・ライフ》による足回りの強化、《魔令嬢バロメアレディ》による早出しなど最新ギミックの恩恵は大きい。

 関東の強豪達は《悪魔神ドルバロム》を、関西の強豪達は《悪魔世界ワルドバロム》をフィニッシャーに据えた。

 採用カードや基盤となる動きこそ違えど、いつの時代もマナ全破壊は強力なのだ。

No.2 《銀河竜 ゴルファンタジスタ》《超重竜 ゴルファンタジスタ》

 正確にはどっちのゴルファンタジスタも凄かった。これは本当にこじつけじゃない。オリジナル構築戦ならではの《超重竜 ゴルファンタジスタ》の強みとして《完璧妖精マリニャンX》の存在が大きい。
 強力なロック性能を《完璧妖精マリニャンX》によって獲得した《超重竜 ゴルファンタジスタ》

 時に《蒼き団長 ドギラゴン剣》のように攻撃的に。
 時に《時の法皇 ミラダンテⅫ》のように確実に。

 「革命チェンジ」というキーワード能力に恥じない活躍をした。
 オリジナル構築戦の勝ち馬があるとすれば間違いなく【水自然ジャイアント】であるし、その活躍は《超重竜 ゴルファンタジスタ》によるものである。

No.3 《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》

 もちろん《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》の活躍は印象的であったが、アドバンス構築戦の【火光自然ボルシャック】の活躍を考えると《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》の方が本大会を象徴していたと言える。

 文明の支払いやデッキ構築などの制限はあるが、「《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》を引いている」「マナ加速をしている」の2点を満たすだけで、3ターン目からドラゴン何でも踏み倒し放題というのはかなりの迫力がある。

 デュエル・マスターズはドラゴンの歴史。今後も強化を受け続けるこのカードは、オリジナル、アドバンス問わず活躍を続けるだろう。

No.4 《ヨビニオン・マルル》《偽りの月 インターステラ》

 あーるん。
 全国大会2024 日本一決定戦
 オリジナル構築
 23 クリーチャー
4 《天災 デドダム》
2 《ティンパニ=シンバリー》
4 《ヨビニオン・マルル》
1 《流星のガイアッシュ・カイザー》
2 《覚醒連結 XXDDZ》
2 《CRYMAX ジャオウガ》
3 《偽りの月 インターステラ》
1 《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》
4 《飛翔龍 5000VT》
 6 ツインパクト
2 《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》
4 《配球の超人 / 記録的剛球》
 11 呪文その他
1 《フェアリー・ギフト》
2 《フェアリー・ライフ》
4 《フェアリー・Re:ライフ》
4 《ブレイン・スラッシュ》


 にじさんじコラボ・マスターズ「異次元の超獣使い」からの刺客。

 先ほどは【水闇自然マルル】における4ターン目のビッグアクションについて軽く触れたが、《偽りの月 インターステラ》はその新たな選択肢として大活躍した。

 特に《ブレイン・スラッシュ》と組み合わせた時の爆発力とデッキの回転力は一級品。あーるん。のデッキ構築ではその回転力を活かして、状況に合わせて様々なクリーチャーを使えるように仕上がっている。

 環境に合わせて他のカードの採用も検討できるため、【水闇自然マルル】を新たなステージに導いたカードと言えるだろう。

No.5 《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》《お目覚めメイ様》

 《悪魔神ドルバロム》をはじめとした大型クリーチャーが多く取り上げられている本記事だが、トリを飾るのは1マナの小型クリーチャーだ。

 Rikky
 全国大会2024 日本一決定戦
 アドバンス構築
 37 クリーチャー
4 《お目覚めメイ様》
3 《とこしえの超人》
3 《キャディ・ビートル》
4 《配膳犬のトレス》
4 《森夢のイザナイ メイ様》
2 《ピザスターのアンティハムト》
4 《料理犬のヴィヤンドゥ》
4 《激烈元気モーニンジョー》
1 《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》
4 《料理長のラビシェフ》
4 《料理猫のプワソン》
 3 呪文その他
2 《トレジャー・マップ》
1 《フェアリー・ギフト》
 8 超次元ゾーン
2 《頂上の王龍 ヴィル・ド・テラ》
4 《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》
2 《時空の禁断 レッドゾーンX》
 12 超GRゾーン
2 《クリスマⅢ》
1 《バルバルバルチュー》
2 《カット 丙-二式》
1 《シャギーⅡ》
1 《予知 TE-20》
1 《ポクタマたま》
2 《全能ゼンノー》
2 《ロッキーロック》


 特にアドバンス構築戦で活躍を魅せた【光自然ドリームメイト】だが、その強みは《とこしえの超人》《キャディ・ビートル》などの「妨害クリーチャーを自身の動きを邪魔せずに使える」ことだと思っている。読者の方には「それって【水自然ジャイアント】も一緒じゃない?」と思う方もいることだろう。

 もちろん【水自然ジャイアント】もこれらの妨害クリーチャーを上手く使えるデッキなのだが、全国大会のアドバンス構築戦においては【光自然ドリームメイト】の持つスピードが優劣を分けたと思う。

 より速く、より強力に、自身の動きを通せる【光自然ドリームメイト】において、速さの象徴ともいえる1コストの《お目覚めメイ様》は、文句なしの注目カードだ。


 デュエル・マスターズはどのようなフォーマットも面白いし、ハラハラドキドキワクワクする。皆も好きなフォーマット、好きなデッキでデュエル・マスターズを楽しんで欲しい。本記事が少しでもその助けになれば幸いだ。

 長い長い前フリ含め、本記事を読んでいただいた方、全国大会を盛り上げていただいた選手の方、関係者全員への感謝と共に、本記事を締めさせていただく。
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