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超CSⅣ京都 Round 5:ユウキング/わいきん vs. トムトムズ

ライター:伊藤 敦(まつがん)
撮影者:堀川 優一

ユウキング/わいきん「呼ばれるんだったら髪セットしてくればよかったなー」

 そう言いつつも、フィーチャー卓がアナウンスされるや否やジャッジの案内を待つまでもなくフィーチャーテーブルにウキウキと駆けつけて対戦相手を待つのは、2019年度の東海エリア予選で優勝し、6月に開催された全国大会2019にも出場した、東海の強豪ユウキング/わいきんだ。

 全国大会のアドバンス・フォーマットで使用した「80枚キリコ・グラスパー」など、コンボデッキに独自の尖ったチューンを加えることで知られているユウキング/わいきんだが、はたしてこの新環境では何を握っているのか。対戦前から興味が尽きない。

 対するは関東からの遠征勢であるトムトムズ

 2人のここまでの成績は3勝1敗。参加者900名弱、8回戦の予選ラウンドで上位128名が決勝ラウンドに進出することを考えると、6勝2敗以上はしておきたい。つまり、残り4ラウンドでもう一度3勝1敗することができればノルマクリアとなる。

 だがそれは逆に、ここで1敗してしまうとあとは限りなく3連勝縛りに近づいてしまうということだ。  予選ラウンド折り返しの5回戦目。絶対に負けたくないタイミングで、1敗ラインをキープできるのははたしてどちらか。

Game

 ジャンケンで先攻となったのはトムトムズ。立ち上がりのマナチャージが《SSS級天災 デッドダムド》《灰燼と天門の儀式》という内容で、早くも『5Cコントロール』であることが明らかになる。

 一方、対するユウキング/わいきんは《天災 デドダム》《困惑の影トラブル・アルケミスト》とマナチャージしてからの《そのウサギ、クセ者につき》《戦略のD・H アツト》をマナに置いた動きから、流行の『ゼーロベン』のようだ。 トムトムズ「効果見てもいいですか?」

ユウキング/わいきん「あ、いいですよ」

 こうなるとトムトムズとしては4ターン目の最速《ロスト・Re:ソウル》を狙いたいところ。

 それに向け、返すターンのトムトムズは《大地門ライフ・ゲート》からの《フェアリー・ミラクル》で2マナ加速を決め、次の先攻4ターン目に備える。  だが、そこからの展開はトムトムズの想像をはるかに超えていた。

 後攻3ターン目を迎えたユウキング/わいきんは4マナ目となる《闇王ゼーロ》をチャージすると、《天災 デドダム》を召喚。さらに3枚の中からアンタップインマナを置き、《困惑の影トラブル・アルケミスト》を召喚!  そのままマナから回収した《闇王ゼーロ》を宣言し、手札コストでしっかりと《砕慄接続 グレイトフル・ベン》を落とすと即蘇生。《砕慄接続 グレイトフル・ベン》の能力でマナから《Disカルセ・ドニー》をタダ出しし、《Disカルセ・ドニー》の能力で手札から《困惑の影トラブル・アルケミスト》を出すことで、手札にもう1枚の《困惑の影トラブル・アルケミスト》も抱えられているため、《闇王ゼーロ》を好きな回数唱えられるループに突入する。

ユウキング/わいきん「山札の枚数確認しますね」

 そこから《闇王ゼーロ》を2回唱えてこのターン3度目の《砕慄接続 グレイトフル・ベン》が着地し、山札の残り枚数が9枚《砕慄接続 グレイトフル・ベン》の能力でマナから《Disカルセ・ドニー》を出したところで、ユウキング/わいきんの手が止まる。

ユウキング/わいきん「ちょっと考えます」  『ゼーロベン』というデッキの最終盤面から逆算すると、《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を蘇生する《闇王ゼーロ》のプレイ前に山札の残り枚数が5~8枚であることが望ましい (裁定により山札5枚から《闇王ゼーロ》《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を蘇生してもゲームに負けないので、《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》の2枚削り+2ドローのうちの最後のドロー1枚分までに山札がなくせれば《Disジルコン》蘇生からその後の展開につながる。だが、逆に山札4枚の状態で《闇王ゼーロ》を唱えると負けてしまうため)。

 《闇王ゼーロ》1サイクルで削れる山札は《闇王ゼーロ》4枚+《砕慄接続 グレイトフル・ベン》「EXライフ」1枚で5枚なので、山札の枚数が「5x-1」枚の場合は山札調整が必要となる計算だ。

 そのことを重々承知しているユウキング/わいきんは、熟考の結果このタイミングで《Disカルセ・ドニー》の能力で《困惑の影トラブル・アルケミスト》ではなく《天災 デドダム》を出すことで、残り山札を6枚に調整する。

 もちろんこの段階ではマナから回収するまでもなく《闇王ゼーロ》を含む十分な手札が既に揃っているため、《困惑の影トラブル・アルケミスト》を挟むまでもなく再び《闇王ゼーロ》宣言。満を持して《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》が着地する。  そして着地時の2ドローを置換した2体出す効果で《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》《Disジルコン》を蘇生し、《砕慄接続 グレイトフル・ベン》《困惑の影トラブル・アルケミスト》を盤面に舞い戻らせると、ユウキング/わいきんはいよいよゲームを終わらせにかかる。

ユウキング/わいきんループ証明入ります」

 初期盤面は山札0枚で《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》がおり、《闇王ゼーロ》のコスト用の《砕慄接続 グレイトフル・ベン》《Disジルコン》《困惑の影トラブル・アルケミスト》がいる盤面。手札には任意の闇のカード6枚、能力を使いまわしたい闇のクリーチャー、《困惑の影トラブル・アルケミスト》《闇王ゼーロ》が2枚というもの。

 一度目の《闇王ゼーロ》で闇2枚と目的のクリーチャーを捨てながら《Disジルコン》蘇生、ドローを置換して目的のクリーチャーと《砕慄接続 グレイトフル・ベン》を蘇生して闇1枚捨てる。目的のクリーチャーの能力を使いながら、《砕慄接続 グレイトフル・ベン》の能力で《闇王ゼーロ》《困惑の影トラブル・アルケミスト》と闇3枚がマナに。

 さらに二度目の《闇王ゼーロ》で目的のクリーチャー+《Disジルコン》《砕慄接続 グレイトフル・ベン》を破壊しつつ《困惑の影トラブル・アルケミスト》と闇2枚捨てながら《Disジルコン》蘇生。ドローを置換して《砕慄接続 グレイトフル・ベン》《困惑の影トラブル・アルケミスト》を蘇生しつつ闇1枚を捨て、《砕慄接続 グレイトフル・ベン》能力解決後に《困惑の影トラブル・アルケミスト》能力を解決すると、初期盤面に戻る。  このループで《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》の能力を使いまわして楯回収したユウキング/わいきんは、続けて楯落ちしていた《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》の能力を使いまわしてトムトムズの手札とマナを0枚にする。

ユウキング/わいきん「このまま毎ターン、そちらが引いたカードをマナにカードを置いたら《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》で破壊しますし、手札にキープしても《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》で落とします。こちらは《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》があるので山札切れても負けませんが、そちらは山札切れまでにこれを抜け出せる手段がありますか?」

トムトムズ「いや、ないです」

ユウキング/わいきん「じゃあ勝ちでいいですか?」

トムトムズ「はい」

ユウキング/わいきん「ありがとうございました」

 ユウキング/わいきん、驚異の後攻3キル!

Winner: ユウキング/わいきん


--「トムトムズさんは、どうして『5Cコントロール』というデッキを選択されたのでしょうか?」

トムトムズ「殿堂が施行されて初めての超CSだったので、どのデッキが多いかが読めなくて。それぞれのデッキ相手にプレイング次第で選択ができる『5Cコントロール』というデッキを選びました」

--「ユウキング/わいきんさんの方は、どうして『ゼーロベン』というデッキを選択されたのでしょうか?」

ユウキング/わいきん「単純に一番パワーがあるので……それに1000人近くの大会だと、有象無象の環境外とかTier 2~3がいるので、もともとのデッキパワーと押しつけがあるデッキが良いなと思って。それに受けも強いようチューニングしたのでっていう感じですね」

トムトムズ「ちなみにそのデッキ、《希望のジョー星》を貼られたらどうするんですか?」

ユウキング/わいきん「前に3ターン目に貼られましたけど、多色カードが全部アンタップインになるので、《天災 デドダム》とかでマナを伸ばして普通に《砕慄接続 グレイトフル・ベン》とかにつなげますね。あと《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》で割れるんで。さっきも光水ライオネル相手に《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》3枚貼られたんですけど、《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》で全部剥がして勝ちました。《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》っていうカードが便利すぎますね」

 《闇王ゼーロ》で墓地に落ちたカードを見る限り、ユウキング/わいきんの『ゼーロベン』には他にもシークレットテクが含まれているようだった。

 レアケースにも即座に返答できるほどの圧倒的な試行回数でコンボデッキに革新をもたらし続けるユウキング/わいきんが、決勝ラウンド進出に向けて価値ある一勝をもぎ取った。

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