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DMGP7th 決勝第4回戦:ぎらさき vs. Vのもれ


決勝トーナメント第4回戦。

ベスト8進出を賭けた戦いに。
GPverの《龍世界 ドラゴ大王》を賭けた戦いに。
16人が臨む。

16人の中から選ばれ、フィーチャー卓に招聘されたのは、ぎらさきVのもれだ。

同じ関西のプレイヤーである彼らは、ジャッジによるチェックを終えた自らのデッキを受け取って。
そして2人は、仲の良さを感じさせる軽妙な掛け合いとともに、ゲームの準備を始める。

ひとしきりシャッフルやファローカットを繰り返した後、2人はシールドを展開。
そこでスッと腕を突き上げるVのもれだったが、周りの様子を見てまたスッと下ろす。

「俺だけや、ふざけてるの……緊張感ない男だわ」
「俺も緊張してないよ」

ぎらさきのフォローとも相づちともつかぬ言葉を聞いたVのもれはしかし、対戦相手の手札の置き方を見て首をかしげる。
Vの字になるよう重ねられた、ぎらさきの5枚の手札を。

「相手が俺やから手札をV置きしてるの?」
「そうそう」

と、ぎらさきが軽く答えたところで、ゲーム開始を告げているのだろう、アナウンスが聞こえてきた。
しからば、と2人は居住まいを正し、拳を突き出す。

「「じゃんけん…ぽん!!」」

先攻を得たのは、より声の大きかったVのもれだった。

最初の2ターンを行動なしで終えるVのもれ。しかし3、4ターン目に《サイバー・チューン》を連続して唱え、墓地へ《阿修羅サソリムカデ》《水上第九院 シャコガイル》を送り込むことに成功する。

一方のぎらさきは2ターン目、《憤怒スル破面ノ裁キ》を使用。更に3ターン目に《転生ノ正裁Z》を唱えると、4ターン目には《戦慄のプレリュード》経由で《サッヴァークDG》を召喚。
ターン終了時に《憤怒スル破面ノ裁キ》を唱え、さらに《煌世主 サッヴァーク†》へと姿を変える。

Vのもれは《エマージェンシー・タイフーン》《阿修羅サソリムカデ》を捨て、続けて《堕魔 ドゥポイズ》を召喚、自壊させた。
《煌世主 サッヴァーク†》は破壊されない。だが、ループの用意が整った。
後、1ターンあれば事足りる。
1ターンあれば。

それはぎらさきもよく理解していた。
ターンを得た彼は≪ジャミング・チャフ≫を唱えて《戒王の封》を封じると、《煌世主 サッヴァーク†》で攻撃。
そして《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》を唱えた。

ドラゴン・T・ブレイカーによって、見る見るうちにぎらさきのシールドへカードが積み上がる。《煌世主 サッヴァーク†》はアンタップし、もう1度攻撃。

シールドのないVのもれ。
横にも縦にも広がるシールドに守られたぎらさき。
対照的な状況で、Vのもれにターンが回った。

切望していた1ターンを得たVのもれはしかし、呪文を唱えられない。
彼は特段何もせず、ただこう言ってターンを終えた。

「おめでとう!」

Winner: ぎらさき

「やっと、ムカデに勝てた」
「初めて、白零に負けた」

ゲームが終わった直後。両者は対照的なコメントを漏らした。

後手だったから、勝つにはこの動きしかなかった。そう、ぎらさきは言う。
《転生ノ正裁Z》で加わったカードが、《戦慄のプレリュード》だった。引き込めたからこそ、勝つことが出来た。

けれど、それを運と断ずることは出来ない。
この組み合わせを見出すまでの努力。この40枚を作り上げるまでの努力。たゆまぬ努力があったからこそ、ぎらさきは薄氷の勝利を得た。

努力はプレイヤーを裏切らない。それが2ブロック構築だ。
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