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カテゴリ:デュエル・マスターズ 超CSⅡ テキストカバレージ

金沢超CSⅡ 決勝第1回戦:はやて vs. ◆ドラえもん

  by 伊藤 敦
 128人から64人へ。

 いよいよここからは負ければ即脱落、その代わり勝ち続ける限りどこまでも高みに近づくことができる決勝トーナメントが幕を開ける。

 あと7勝で頂点に立つことができるという、その一段目。トップ64を決める戦いにおいてフィーチャーエリアに現れたのは、この男だった。

 4月から月1回のペースでCSでの優勝を果たして現在DMPランキング22位、デッキビルダーとしても有名な◆ドラえもん選手だ。

 #俺フィーチャー超CSの要望に応えた形だが、彼ほどのプレイヤーならば、たとえ要望がなくてもフィーチャーマッチに選んだことだろう。

 そんな◆ドラえもん選手の対戦相手は愛知から来たというはやて選手。絶対に負けられない戦いを制するのは、はたしてどちらのプレイヤーか。

 スイスラウンド順位3位で通過した◆ドラえもん選手が先攻で《アイアン・マンハッタン》をチャージしてターンを返したのに対し、はやて選手がチャージしたのは《時の法皇 ミラダンテXII》。1ターン目はほとんど互いのデッキの名刺交換タイムとなる。

 そこから◆ドラえもん選手が《ヤッタレマン》《パーリ騎士》ジョーカーズを順調に展開していくのに対し、ドロマーロージアダンテのはやて選手は3ターン目まで《デモンズ・ライト》《青寂の精霊龍 カーネル》とタップイン処理に追われ、何もせずにターンを返すことしかできない。

 そして4ターン目、《波乗りザブンプル》をチャージした◆ドラえもん選手は《ヤッタレマン》《パーリ騎士》を手札に戻しつつ《ジョット・ガン・ジョラゴン》をバトルゾーンに降臨させる。とはいえ、返しがまだ4マナで何かされるとしても《デモンズ・ライト》くらいしかなく、とすれば無理に攻めて手札を献上するのも得策ではないと判断してここは一旦立ててターンエンド。

 返すはやて選手は予定調和の《デモンズ・ライト》、だが《ジョット・ガン・ジョラゴン》を除去するには手札が足りないので、これはただの《エナジー・ライト》にとどまる。

 いよいよ運命を左右する5ターン目。《ジョジョジョ・ジョーカーズ》を打つも《ガヨウ神》が見つからず、やむなく《ヤッタレマン》《パーリ騎士》と再び並べ直した◆ドラえもん選手が黙考に沈む。
 《ジョット・ガン・ジョラゴン》で攻撃するべきかどうか。

 はやて選手の手札は6枚。殴らないでターンを返したとすると今度は5マナのため、《ドラゴンズ・サイン》を手打ちされる可能性もある。その状況でもし、先ほどの《ジョジョジョ・ジョーカーズ》でたどり着けなかった5枚目=今の山札のトップが仮に《ガヨウ神》だったとしたなら、殴らなかったことを悔やんでも悔やみきれない。

 だが、本当にそうだろうか? 《コアクアンのおつかい》を打っていない、シールドも割れていない、はやて選手の手札がそこまで充実しているだろうか?

 殴るべきか、待つべきか…… 悩んだ末に、◆ドラえもん選手は決断した。《ジョット・ガン・ジョラゴン》に手をかける。ドロー、そしてディスカード。
 捨てたのは、《アイアン・マンハッタン》。このカードを既に手札に抱えていたからこそ◆ドラえもん選手は悩んでいた。「ジョラゴン・ビッグ1」が発動し、はやて選手のシールドを3枚ブレイクする。トリガーは……、ない!

 続けて《アイアン・マンハッタン》の2つ目の効果の解決に入る。残りの2枚のシールドで《ドラゴンズ・サイン》を踏んだりした時のため、《ジョット・ガン・ジョラゴン》で引き込んだ《ポクチンちん》を捨てて2体以上出せない制限をかけておく。そしてW・ブレイクを解決、ここでもトリガーはない。手札はゼロだが盤面3体、シールドを割りきった状態でターンを返す。
 一息でシールド5枚が割れる嵐のような1ターンが過ぎ去り、ようやくはやて選手のターン。《ジョット・ガン・ジョラゴン》《ヤッタレマン》《パーリ騎士》とバトルゾーンに構えられている以上、採れる選択肢は多くはない。

 まずは最低条件、5マナから《音感の精霊龍 エメラルーダ》。そして慎重に検討した末に、溢れんばかりの手札から1枚のカードをシールドに埋め、《ミラクルストップ》を「G・ゼロ」で唱えてターン終了。

 ◆ドラえもん選手のターン。ドローは《ポクチンちん》で、これはとりあえずそのまま召喚。


◆ドラえもん「ハンドは?」


はやて「8枚です」
 そして再び◆ドラえもん選手は悩む。はたして何を埋めたのか…… 《ドラゴンズ・サイン》《テック団の波壊Go!》…… だがいずれにせよ前のターンにシールドを割りきった以上、ここで殴らないのは一貫性がない。それに今度こそ、ドローは《ガヨウ神》かもしれない。そう判断したのだろう、再び《ジョット・ガン・ジョラゴン》に手をかける。

 ドローはしかし《パーリ騎士》《ガヨウ神》は、どこまでも深かった。

 そしてはやて選手はこれをシールドで受け…… トリガーしたのは《ドラゴンズ・サイン》
 「ブロッカー」を持った《煌龍 サッヴァーク》が降臨する。2体のブロッカーでジャスキルをケアできているはやて選手は《ポクチンちん》をシールド送りにし、ついにドラゴンがバトルゾーンにいる状態ではやて選手のターンが返ってくる。

 《デモンズ・ライト》《ヤッタレマン》を除去。《ミラクルストップ》。そして、《音感の精霊龍 エメラルーダ》《ジョット・ガン・ジョラゴン》に対して攻撃。その事実が意味することは一つ。

 《時の法皇 ミラダンテXII》への「革命チェンジ」。加えて、なおも《煌龍 サッヴァーク》がプレイヤーに攻撃し、ドラゴン・W・ブレイクがシールドを一気に回復していく。

 ◆ドラえもん選手が小さく息を吐いた。もはやこのゲームの結末は見えてきている。だがそれでも最後まで続けるのがプレイヤーとしてのあるべき姿だと言わんばかりに、どこまでも気丈に振舞っていた。

 はやて選手は《時の秘術師 ミラクルスター》《ミラクルストップ》を回収してそのままプレイ。《時の法皇 ミラダンテXII》《時の法皇 ミラダンテXII》に「革命チェンジ」して《ドラゴンズ・サイン》、出てくるのはダメ押しの《真・龍覇 ヘブンズロージア》。だが超次元ゾーンから出されたカードを見るまでもなく、呪文のトリガーもコスト7以下のクリーチャーのトリガーも封じられたT・ブレイクののち、《煌龍 サッヴァーク》のダイレクトアタックが◆ドラえもん選手を介錯した。

Winner: はやて


 対戦が終わった後、◆ドラえもん選手が悔しそうにゲームを振り返った。

◆ドラえもん《ガヨウ神》を引ければ楽だったんですが…… 《ジョット・ガン・ジョラゴン》の攻撃をもう1ターン待ってたら分からなかったかもしれません。あと《アイアン・マンハッタン》《ポクチンちん》切ったのがミスかも。裏目はありますけど、ずっと強気のプレイをしてたのにあそこだけ弱気になってしまったので……」

 勝敗にかかわらず、自分の選択をそれぞれきちんと検討すること。その繰り返しが、◆ドラえもん選手の強さを今も支えている。

 そして、もちろん勝利したはやて選手にも、ドロマーロージアダンテというデッキへの習熟に関しては一日の長があった。

はやて「このデッキ、革命ファイナルの時の地区大会で決勝まで残って以来ずっと使ってるんですよね」

◆ドラえもん《音感の精霊龍 エメラルーダ》、プロモでしたもんね。『あ、強い人だな』って思いました。次も頑張ってください」

はやて「ありがとうございます、頑張ります!」

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