DMGP6th:サイドイベントのガンスリンガーに参加してみた
「デュエ米」を収穫しなければならない。
今回のDMGP6thの会場では米が手に入るのである。何を言っているのかわからないと思われるかもしれないが、実際手に入るのだから仕方がない。
ともあれ米である。私事で申し訳ないのだが、暴飲暴食ならぬ暴酒暴飲によって極貧生活に陥った私は、毎食サバ缶の炊き込みご飯を連打することで飢えをしのいでいた。そこにきてこの「デュエ米」である。しかも二合。もちろん他にも魅力的なデュエマのオリジナルグッズはいくつもあるのだが、今の私の目には米しか映らない。とにかく炊きたてのおいしいご飯が食べたい。
ただし「デュエ米」を収穫するためには、デュエマGPポイントを稼ぐ必要がある。
幸いにも殿堂フォーマットのデッキは持ってきていた。ならば、サイドイベントの「殿堂構築ガンスリンガー」に出てポイントを稼ぐべきだろう。
昔のパックでドラフトができる「タイムスリップ カオスドラフト」に出るという選択肢も魅力的ではあったものの、そもそも今回はチーム戦のグランプリということでドラフトもチーム戦だったので、今回は見送ることにする。
さておき「デュエ米」の交換レートは15ポイント。ガンスリンガーは全三回戦、参加点が1ポイントに加えて1勝ごとに1ポイントなので、一度の参加ごとに最高で4ポイントが手に入る計算となる。つまり3-0×4、最短4回で米。シンプルだ。ちなみに私のデュエマ暦はというと、知り合いとのフリー対戦以外ではデュエマでの対人戦は初めてである。つまりこの企画は、気が狂っている。
そんな無謀な挑戦に臨むための相棒がこちらのデッキだ!
先だって個人ブログで記事をあげた『赤単速攻《龍装者 バルチュリス》』。見ればわかるとおり、1マナクリーチャーを連打して最速でシールドを割ってついでに運よくトリガーを踏まないことを祈って3ターンキルを目指すデッキである。企画も狂っていればデッキも狂っている。
だが実際のところ、私が脳内のみで作り上げたこのデッキが現実に殿堂環境でどこまで通用するのか確かめたいという思いもあった。それに冷静に考えてみよう。私が神なら、トリガーを踏むはずがない。すなわち、トリガーを踏まなければ神。踏んだらゴミ。生まれてきた意味。それは何?
ともかく、「はたして人はどれだけトリガーをかわせるのか」という、「デュエ米」を手に入れるための挑戦が始まった。
第一回戦
こちらの先攻1ターン目《凶戦士ブレイズ・クロー》に対し、相手のチャージは無色。『ジョーカーズ』!いいだろう、ここで会ったが100年目!(?)
2ターン目に《ステップ・チュリス》から《龍装者 バルチュリス》!
相手も《オッケーBros.》から《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》を2連打して2ターン目にして早くも手札10枚以上となるも、ノートリガーのデッキだったらしく、返しで3キル成功。
そうだ、これがやりたかったんだ。
第二回戦
相手が先手で《異端流し オニカマス》をチャージする。この時点で《螺神兵ボロック》とかいう手札の虚弱体質は無事に着地できる見込みがないので2秒でマナゾーンにぶち込み、代わりに《凶戦士ブレイズ・クロー》を送りこむ。
相手は当然2ターン目《異端流し オニカマス》、これで手札の《龍装者 バルチュリス》も死んだ。仕方ないのでそれもマナゾーン送りにして《ホップ・チュリス》2枚を出し、《凶戦士ブレイズ・クロー》で1枚ブレイク。
ん、これ結局《凶戦士ブレイズ・クロー》も特攻してないか? うん、してるな。
2ターン目にしてカード3枚が完封されたんだが、《異端流し オニカマス》とかいうカード強すぎないだろうか。
相手は《異端流し オニカマス》で《凶戦士ブレイズ・クロー》を処理してから《堕魔 グリペイジ》。
こちらは《”破舞”チュリス》をB.A.D.で出してヤケクソ気味に3枚ブレイクするも、相手はなおも《堕魔 グリペイジ》で一瞬で手札が尽きる。
返しで引き込んだ《凶戦士ブレイズ・クロー》を出すのだが、相手は《超次元エナジー・ホール》から《シルバー・ヴォルグ》。
トップした《ステップ・チュリス》でブロッカーを乗り越えてラストのシールドだけは割るものの、返しで《ブロック・キング》が出てきて詰み。
せめて先手だったら・・・・・・ちなみに相手のデッキは『クローシスモルト』とのことでした。
第三回戦
超次元ゾーンに《ヴォルグ・サンダー》が4枚見える。あっ(察し)、『ジャバランガ・ループ』ですねこれは。
だがこちらは後手ながら《凶戦士ブレイズ・クロー》から《凶戦士ブレイズ・クロー》+《凶戦士ブレイズ・クロー》と良い動き (?)。
後ろは振り向かない。
さらに《サイバー・チューン》の返しで《“破舞”チュリス》と《龍装者 バルチュリス》も走らせ、さすがにこれは決まったか・・・・・・と思うも、《唸る鉄腕 ギリガザミ》が2枚トリガーして相手のシールドが1枚残る。とはいえ、《凶戦士ブレイズ・クロー》は処理されるものの返しでスピードアタッカーが走れば2打点。コンボが決まる前に殴りきれる。そのはずだった。
再び《“破舞”チュリス》を出して5枚目のシールドをブレイク。めくれる《唸る鉄腕 ギリガザミ》。
スーパー・S・トリガーで《戒王の封》。出てくる《阿修羅ムカデ》。
「もしかして決まってます?」「そうですね」
そう、紛れもなくゴミであった。
結果: 1-2。
・・・・・・。
挑戦は終わった。やめよう。
冷静にシールドは踏むよそれは。そういうゲームだよデュエマは。諦めよう、人は神にはなれないのだ。
しかし、かといって、ここで簡単に「デュエ米」をも諦めるような私ではない。
シールドを割ったらトリガーを踏む。人の身である以上それは避けられない。
ならば、シールドを割らずに勝てば良いのではないか?
すなわち、今日私が会場に持ってきていたのは赤単だけではなかった。紹介しよう。第二のデッキにして春の新作、『翔天アレフティナナスカ』だ!
デッキの解説は省くが、要は《超運命 アミダナスカ》を出してシールド10枚置いて《光霊姫アレフティナ》でエクストラウィンというデッキである。これならシールドを割らずに勝てるのでトリガーで泣く心配もない。
「デュエ米」のためにガンスリンガー泣きの2回目。今度こそ3-0してみせる!
第一回戦
対戦前、相手は謎の言語で書かれた1枚のカードを提示してデッキ外に置いてくる。あ、これ進研ゼミで見たことある!《禁断 ー封印されしXー》だ! ん、ということは? あ、逝ったわこれ。予想通り、相手は先手2ターン目に《》、3ターン目に1枚だけブレイクし、5ターン目には《轟速 ザ・ゼット》、「侵略」で《熱き侵略 レッドゾーンZ》《轟く侵略 レッドゾーン》と重ねる。
こちらのデッキはノートリガーのガンジーなので轢かれてしまいました。
第二回戦
《熱湯グレンニャー》→《プラチナ・ワルスラS》→《“龍装”チュリス》から《蒼き団長 ドギラゴン剣》で《熱湯グレンニャー》→死。やばい、0-3する。第三回戦
相手のチャージが《怒流牙 佐助の超人》! 優しい世界!《謎帥の艦隊》で並べたメタリカを戻されたり《》で6を指定されて止められたりするも、結局相手に終局的な解決策がなく無事に《超運命 アミダナスカ》を出すことに成功し、そのターンは1回止まるも続くターンでチェインがつながってエクストラウィン!
結果: 1-2。
コメントに困る結果となってしまった。奇をてらいすぎたかもしれない。
いずれにせよ、こんな体たらくではどう考えても15ポイントも獲得できる気がしないので、申し訳ないが「デュエ米」チャレンジはここで終了とせざるをえないようだ。
それに見ようによっては、当初の目的は達成したと考えられないこともない。
なぜなら、この記事はおいしいご飯を食べるための記事だった。
そしてこの私の敗北を糧とすることで、今ごろ読者諸君のメシは相当ウマくなっているに違いない (意味不明エンド)。
(編注:もう何も言うまい)
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