デュエル・マスターズ

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DMGP5th:フォトカバレージ~アーティストサイン会編~

デュエル・マスターズのカードイラストを手がける3名のアーティストをお招きした、サイン会の模様をお届けします。

今回の来場アーティストは Ittoku(一徳)先生、Futaro(風太郎)先生、NAKAMURA8(中村エイト)先生の3名です。

どんなことを心掛けてイラストを描いているのかなど、簡単にお話をうかがいました。

■Ittoku先生


[主な作品]
《悪魔神バロム》
《呪縛の剣豪バロスト》
《悪魔神ドルバロム》
など
―― 一徳先生は、ずっと昔からデュエマのイラストを描かれてらっしゃいますよね。

一徳「一番最初からですから、もう15年になりますね。最初に描いた 《ドラグライド》 は今も気に入っています」

―― 一番お気に入りの1枚というと、何になりますか?

一徳《呪縛の剣豪バロスト》 は好きですね。イラストに合わせて、後からフレーバーに色んなことを付け足してくれたり、あと構図も好きなんです。釘づけられた鉄柵を引きはがして一歩前に出てくるという」
一徳「あと 《悪魔神バロム・エンペラー》 も好きです。本当は、プロモ用の黄色い方と通常版の白い方は、逆のつもりで黄色い方が通常のつもりで描いたんです。でも、結果的にこうしてもらってよかったと思ってます。
―― 今日のサイン会で多くサインを頼まれたカードは何ですか?

一徳「やっぱり 《悪魔神バロム》《悪魔神ドルバロム》 、あと最近の《剛撃古龍テラネスク》 も何度か。 《ラトリエ・ロブション》 は1回だけでした(笑) 昔のカードを持ってきて『子供の頃から遊んでました』って言ってくれると、そんなに経ったのかと思いますね。あまりそんな気がしないんですけど」

―― 一徳さんがデュエル・マスターズのサイン会にいらっしゃるのは初めてですよね。

一徳「たぶん初めてです」

―― きっと、ずっと昔から一徳さんのカードにサインが欲しいと思ってこの日を待っていた方が多くいらしたんじゃないでしょうか。

一徳「だとするとうれしいですね」

―― デュエマのイラストを描くときに一番心掛けていることは何ですか?

一徳「どこに目や顔があるのか一発で脳に入ってくるようなキャラクターであるとか、あとはご家族の方が見てもかっこいいと思ってくれるような造形ですね。興味のある人がかっこいいと思ってくれるだけじゃなくて、ふと後ろを通ったお母さんが『あら、それかっこいいわね』って言ってくれたらうれしいなと。パッと印象に残るカードを描いていきたいです」

―― あと、皆さんにお名前の由来をお聞きしているのですが……

一徳「本名です。子供の頃から呼ばれ続けている、おじいちゃんにもらった大事な名前です」

―― ありがとうございました。
《悪魔神バロム》 の手作りマペットと一緒にサイン会にやってきた方もいらっしゃいました。

■NAKAMURA8先生


≪天命讃華 ネバーラスト≫
≪極・魔壊王 デスゴロス≫
≪極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド≫
など
―― 中村エイト先生はここ4年くらいからデュエマに参加されていますが、どういったきっかけで?

中村「もともと絵をネットに公開していて、タカヤマトシアキ先生がユーストリーム配信をしていたときに、たまたまコメントで『デュエマの仕事を受けるにはどうすればいいか』という質問をした人がいたんですよ。そしたら、ちょうどアートディレクターの浜田さんがその放送を見ていらっしゃって、タカヤマ先生が『今ここにアートディレクターがいるから、この人に絵を見せたらいいよ』ってラフな感じでおっしゃって、『ほんとかよ!?』と思いながら『僕の絵を見てください』ってメッセージを送ったら、『じゃあ検討します』ってなって、その後『ドラゴン・サーガからどうですか』と声が掛かったんです」

―― すごい話ですね。

中村「うれしくて家の中で飛び上がって『よっしゃー!』って叫んだ覚えがあります(笑)」

―― 今まで手掛けた中でお気に入りのカードは何ですか?

中村「やっぱり2番目の革命のドギラゴン( 《ボルシャック・ドギラゴン》 )ですね。ひたすら難産で印象に残っているのと、元々これは 《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》 のリメイクになるようなデザインだと言われていて、ちょうど僕が小学生の時期にはまっていた切り札のリメイクということで思い入れも強く、時間と労力をつぎこんで、最終的にとてもいいものになったので気に入っています」

―― サイン会で人気のあったカードはどれですか?

中村「そのドギラゴンのシリーズの 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 ですね。効果が凄まじかったとユーザーさんから聞いています」
―― デュエマのイラストを描くときに一番心掛けていることは何ですか?

中村「シルエットのわかりやすさと、派手さですね。パッと見たときにそのキャラクターだとわかるような要素を意識することです。例えば、ミラダンテのシリーズなら天使の翼と豊かな金髪の白いドラゴンというポイントがあって、もし名前がなかったとしても見ればミラダンテだと伝わるようなデザイン。なかなか難しくていつもうまくはできないんですが」

―― 最後に、名前の由来を教えてください。

中村「NAKAMURAの部分が本名で、8が好きな数字です」

―― ありがとうございました。

■Futaro先生


《テック団の波壊Go!》
《連鎖類覇王目 ティラノヴェノム》
《団子の玉 ミタラス四兄弟》
など
―― 風太郎先生は、もとはプレイヤーでいらっしゃるそうですね。

風太郎「今も現役プレイヤーです。最近は大会にはそんなに出られていないですが、前はCSとかにも結構出ていました」

―― 好きなデッキは何ですか?

風太郎「やっぱりテック団のデッキか、それ以外だと 《二刀龍覇 グレンモルト 「王」》 のデッキは登場時からずっと大事に使ってます」

―― どういうきっかけでカードのイラストを描くことになったんですか?

風太郎「エピソード3をやっているときに、アートディレクターの浜田先生が次期イラストレーターの募集をかけていて、それに応募させていただいたんです」

―― 今まで手がけた中でお気に入りの1枚は?

風太郎「悩みますけど、やっぱり 《テック団の波壊Go!》 です。革命ファイナルの章に入る直前まで僕は 《団子の玉 ミタラス四兄弟》 とか 《予言者クルト》 とか、丸っこいキャラクターを書くことが多くて、その流れでテック団という丸・三角・四角のかわいいキャラクターという発注が来たので、僕自身かわいさが求められてるんだと意識して『じゃあ、かわいくしてやろう!』と。それがうまくいったと思うので気に入っています」
―― 今回の立て看板にもなっていますしね。サイン会でも人気でしたか?

風太郎「ほとんどこれでしたね(笑) 7割超えてたんじゃないかな……」

―― それはすごい。試合でサイン入りカードを見かけることもありそうですね。それでは、デュエマのイラストで特に心掛けていることは何ですか?

風太郎「できる限りわかりやすい絵にすることですね。革命編からは特に、シンプルなかっこよさを求めるようにしています。あっさりしすぎないようなバランスが難しいところですね」

―― また、皆さんに名前の由来をお聞きしているのですが……

風太郎「僕は仮面ライダーWが好きなんですが、舞台の町の名前が風都というんですね。で、片方の主人公の名前が翔太郎で、そこから風と太郎をもらってつけた名前なんです」

■初の試み「スケッチ会」!!


今回のグランプリでは初の試みとして、色紙や白いマットに好きな絵を描いてもらえるという「スケッチ会」も開催されました。1人10分の持ち時間で好きなイラストをお願いできます。

世界に1枚きりのアートが手元に残るという価値はもちろんですが、憧れのイラストレーターさんが集中して真剣に描く姿や、ゼロから絵が仕上がっていく過程を目の前で間近に見られるというのは、形に残らない凄い財産と言えるのではないでしょうか。
一徳先生が描き始めて5分くらいの段階。マット全体にのびやかな線が引かれていきます。
10分後に出来上がったのがこちらです。
小さいキャラをどんどん描き足していく風太郎先生。
完成したものはこちらです!
ドギラゴンを描いてサインを入れる中村エイト先生。
一通り描き終えてから、「まだあと1分ありますね」と言ってさらなる細かい描きこみを加えます。

以上、アーティストサイン会の模様をお伝えいたしました。

サイン会はあなたのお気に入りのカードを、世界にただ1枚のカードに変えられるチャンスです。次回も是非お楽しみに!

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