DMGP2nd 準々決勝:七輝(ななてる) vs. トップライフ
長い戦いを経て、ここにGP2ndのTOP8が揃った。
後たった3ラウンド。それを終えれば、約2000人の中の最強の一人が決まる。
ここから先の戦いは、今まで持ち得てきた要素に加えどこまで自分の強さを誇示し勝利に繋げるか、その1点についてどれだけ貪欲になれるかがポイントになると筆者は個人的に思う。
両者ゲームの準備が進み、お互いの超次元ゾーンが公開されると、七輝が【イメンループ】、トップライフが【モルトNEXT】を使っている様子が確認でき、さながらGP1stを思わせるマッチアップである事がわかる。【サソリス】や【レッドゾーン】の出現によって、Tier2なったと思われていたデッキで勝ち上がってきた事実が、2人の強さを裏付けている事に間違いないだろう。
それぞれの意地をかけた長い戦いが始まる。
久方ぶりのジャンケンにより、先攻はトップライフ。
しかし先に動いたのは七輝で、2ターン目に 《フェアリー・ライフ》 でマナ加速を行い、先攻後攻をひっくり返す。
トップライフは第3ターン、 《メンデルスゾーン》 をマナゾーンに置くのみでターン終了。ここではじめて自然がマナに置かれた事で、手札には他に自然のカードがなさそうな様子を見せていく。
それに対し、七輝は 《奇天烈 シャッフ》 を召喚。その能力で「2」を宣言し、 《メンデルスゾーン》 の使用を禁止、マナ加速を許さない。
しかし4ターン目、トップライフが使ってきたのは 《フェアリーの火の子祭》。思わず七輝の表情が曇る。これで次のターン、トップライフは6マナのカードが使えるようになり、【イメンループ】にとって脅威となる 《メガ・マナロック・ドラゴン》 が警戒される。
返しのターン、七輝は特に手立てはなく、 《飛散する斧 プロメテウス》 を召喚してターンを返す。
そして、トップライフの第5ターン。トップライフの手札から出てきたのは《メガ・マグマ・ドラゴン》 。相手クリーチャーの数だけコストが軽くなり、出た時の能力で七輝の盤面を一掃する。
七輝は 《フェアリー・シャワー》 でさらにマナと手札を伸ばし、続けて 《パクリオ》 を召喚。この後飛んでくるであろう致命的な1枚を抑えにかかるが、見せられた手札には 《メンデルスゾーン》 に、 《超戦龍覇 モルトNEXT》が2枚。
七輝は止むを得ず、2枚あるうちの1枚をシールドに送るが、もはや最大級の攻撃が来るのは避けられない状況だ。
来たるトップライフの第6ターン、トップデックしたカードは 《次元龍覇 グレンモルト「覇」》 。これをマナゾーンに置く事で、 《超戦龍覇 モルトNEXT》 の龍マナ武装も達成し、デュエマ史上最強のカードが始動する。
まずは 《超戦龍覇 モルトNEXT》 の能力で、 《闘将銀河城 ハートバーン》をバトルゾーンにセット。能力でドラゴンがスピードアタッカーとなり、《超戦龍覇 モルトNEXT》でシールドを2枚ブレイク。 《フェアリー・シャワー》 がトリガーするが、盤面に影響はない。
そして龍マナ武装により、 《超戦龍覇 モルトNEXT》 がアンタップし、 《闘将銀河城 ハートバーン》 が ≪超戦覇龍 ガイNEXT≫ に龍解、そのままT・ブレイカー。
《ドンドン吸い込むナウ》 がトリガーするも、アタッカーが2体控えている状況を七輝に覆す術はないのだった。
トップライフ 1-0 七輝
ゲームは終わったが、このラウンドからは2本先取となっているため、決着はまだついていない。両者は静かに次のゲームの準備に移り、静寂と緊張が辺りを包む。七輝が意地を見せるのか、トップライフが意志を貫くのか。
やがて、第2ゲームが開始される。
ここに来て両者静かな立ち上がりとなり、お互いに3ターン目までマナチャージのみでターンを返す。
そして七輝は第4ターン目、長考に入る。出足が同じであれば、圧倒的攻撃力を持つ【モルトNEXT】相手に勝ち目はない。与えられた手札で、いかにしてこのゲームを制するか、思考を張り巡らせる。
そして七輝がこのターン見出した回答は 《フェアリー・シャワー》 。【イメンループ】の動きとしては心許ないが、今後の動きにすべてをかける。
そんな七輝に対し、ここまで動きのなかったトップライフは 《メンデルスゾーン》 を唱え、ドラゴンを2枚マナゾーンに追加、次のターン、ターニングポイントとなる7マナのカードが使えることを示し、ターンを終了。
返しのターンで七輝は 《次元流の豪力》 を召喚。その能力で超次元ゾーンから 《勝利のリュウセイ・カイザー》 を呼び出す。これによって、トップライフのマナはタップインとなるため、7マナのカードは封じたはずだったのだが――
さらなる返しにトップライフが使ったのは 《フェアリー・ギフト》 。コストが3軽減され、ふたたび 《超戦龍覇 モルトNEXT》 が 《闘将銀河城 ハートバーン》 を引き連れて現れる。トップライフはこのゲーム、序盤に多色のドラゴンをじっくりマナに置いているため、龍マナ武装も万全だ。
そして、トップライフは 《超戦龍覇 モルトNEXT》 で攻撃を開始する。ブレイクした2枚のシールドにS・トリガーはなく、攻撃の後《超戦龍覇 モルトNEXT》がアンタップする事で《闘将銀河城 ハートバーン》が≪超戦覇龍 ガイNEXT≫へと姿を変える。そのまま攻撃に向かうが、ここで七輝は手を止め考える。すなわち 《光牙忍ハヤブサマル》を使う選択肢がある事を示唆する。
考えた結果、その攻撃も通し、《超戦龍覇 モルトNEXT》のダイレクトアタックを《光牙忍ハヤブサマル》で阻止。トップライフはそのままターン終了を宣言。
シールド0で返された七輝の第6ターン。 《爆轟 マッカラン・ファイン》 をマナにセットし、満を持してデッキの切札である 《龍覇 イメン=ブーゴ》 を召喚。その能力で 《邪帝斧 ボアロアックス》 を装備し《爆轟 マッカラン・ファイン》をバトルゾーンに送り込む。
次のターンがない七輝は 《龍覇 イメン=ブーゴ》 で攻撃を宣言。《邪帝斧 ボアロアックス》の効果で 《電流戦攻セブ・アルゴル》 を出し、バトルゾーンに 《勝利のプリンプリン》 を追加する。そして、シールドを2枚ブレイクし、《勝利のプリンプリン》と《勝利のリュウセイ・カイザー》で残るシールドもブレイクしていく。
ここでトップライフのシールドは0。 《次元流の豪力》 でトドメを刺しに行くが、そこは 《革命の鉄拳》 によって破壊され攻撃を阻止される。【モルトNEXT】デッキは革命0トリガーによって、GP1stの頃になかった防御手段を手に入れているのだ。
残るアタッカーは 《爆轟 マッカラン・ファイン》 のみ。全てをかけて、攻撃が宣言される。
―― 《爆轟 マッカラン・ファイン》 の攻撃は、トップライフに届いた。
決着は、次のゲームへと持ち越される。
トップライフ 1-1 七輝
七輝が総力をかけてスコアを戻し、決着はこのゲームにゆだねられた。白熱していく戦況に反して、互いに緊張がほどけぬまま、局面は最終ゲームへと移っていく。
七輝は手元の時計を見て、トップライフに一言伝える。
七輝「まだ20分以上あるので、(落ち着いて)考えていきたいと思います。」
トップライフ「はい。」
【イメンループ】はたびたび選択肢が発生するデッキなので、この状況で長考が発生してしまうのは仕方がない事だろう。そのため、七輝は残り時間と併せてその事をあらかじめ伝え、トップライフもそれを快く了承した。2人が共に望んでいるのは、全力を出し切ったうえでの決着だ。果たして勝利するのは、どちらのプレイヤーなのか。
先攻は、ふたたびトップライフ。ここまでのゲーム、トップライフは必殺のNEXTコンボでいずれも七輝を窮地に追いやっている。先攻の利を得たトップライフを、七輝は果たして迎え撃つ事ができるのだろうか。
《偽りの王 ヴィルヘルム》 のマナチャージからスタートしたトップライフに対し、七輝は 《トレジャー・マップ》 から 《天真妖精オチャッピィ》 を手札に回収、続いてのターンでも七輝は 《フェアリー・ライフ》 でマナ加速し、上々の動きを見せる。
一方、トップライフは3ターン目 《フェアリー・ギフト》 をマナチャージし、 《フェアリーの火の子祭》 からのスタート。その効果でマナに置かれたのは 《革命の鉄拳》 で、ここまでの試合と比べるとマナの揃い方が重要な【モルトNEXT】では芳しくないように見える。
そして返しのターン、ここで七輝はマナチャージから長考に入る。GP2ndでより長く戦い続けるために、何が最適解なのか、じっくり考える。やがてアクションを決定した七輝は 《奇天烈 シャッフ》 をマナに置き、 《フェアリー・シャワー》 を唱えて、先の1戦目とは違う未来を紡ぎだす。
――しかし、その未来は深い霞がかかる事となる。
第4ターン、トップライフは 《フェアリーの火の子祭》 をマナチャージすると、 《メンデルスゾーン》 と 《フェアリーの火の子祭》 で一気に3マナ加速、ゲームを終わらせられる7マナまで一気に到達する。それも龍マナ武装も達成という、最高の状態で。
続く七輝の第4ターン、 《次元流の豪力》 を出すプランはすでに効果が薄いため、 《天真妖精オチャッピィ》 によるマナ加速、 《ドンドン吸い込むナウ》 で 《龍覇 イメン=ブーゴ》 を引き込む事で、次のターンに望みをかける。
続くトップラインのターンで登場するのは、最強のフィニッシャーである 《超戦龍覇 モルトNEXT》 。先ほどは、 《光牙忍ハヤブサマル》 で阻止されてしまったが、引き続き、 《闘将銀河城 ハートバーン》 を力強く出し、ワンショットキルを狙う。
そして、《超戦龍覇 モルトNEXT》のW・ブレイカーが決まる。七輝はストライク・バックにより、シールドから得た 《霞み妖精ジャスミン》 をコストに 《天真妖精オチャッピィ》 を召喚するが、《超戦龍覇 モルトNEXT》がアンタップされる事で《闘将銀河城 ハートバーン》が ≪超戦覇龍 ガイNEXT≫ に龍解、即座に七輝に攻撃に向かう。ブレイクされていく、七輝のシールド。
その中に、S・トリガーは、ない。
そして、 《超戦龍覇 モルトNEXT》 のダイレクトアタックが宣言されると、七輝は自分の手札をすべて開いて、差し出すのだった。
トップライフ 2-1 七輝
Winner:トップライフ!!
試合後、二人に今回のデッキを選んだ動機を尋ねてみた。2人が手にしたデッキはこのGP2nd環境において、2番手と評されたデッキタイプだったためだ。
七輝「流行のサソリスに比べても応用力が高く、メタゲーム上で有利だと踏んだからです」
そのプレイングスキルや構築レベルの高さは折り紙つきなので、この分析についても間違いないのだろう。現にこの舞台まで勝ち上がってきた実績が証明しているといえる。
一方で、揺らぐ事なく【モルトNEXT】でゲームを決め続けたトップライフは、こう答えた。
「これが自分の中で一番自信があって、最強のデッキだと思っているからです」
己の意志を貫くがごとく、力強く使い続ける。まさに主人公の格にふさわしい。
また一人強豪を倒し、頂点に近づいたトップライフ。多くのプレイヤーを魅せ、栄冠の座にのぼることができるのか。その活躍にさらに期待がかかる。
後たった3ラウンド。それを終えれば、約2000人の中の最強の一人が決まる。
ここから先の戦いは、今まで持ち得てきた要素に加えどこまで自分の強さを誇示し勝利に繋げるか、その1点についてどれだけ貪欲になれるかがポイントになると筆者は個人的に思う。
両者ゲームの準備が進み、お互いの超次元ゾーンが公開されると、七輝が【イメンループ】、トップライフが【モルトNEXT】を使っている様子が確認でき、さながらGP1stを思わせるマッチアップである事がわかる。【サソリス】や【レッドゾーン】の出現によって、Tier2なったと思われていたデッキで勝ち上がってきた事実が、2人の強さを裏付けている事に間違いないだろう。
それぞれの意地をかけた長い戦いが始まる。
Game 1
久方ぶりのジャンケンにより、先攻はトップライフ。
しかし先に動いたのは七輝で、2ターン目に 《フェアリー・ライフ》 でマナ加速を行い、先攻後攻をひっくり返す。
トップライフは第3ターン、 《メンデルスゾーン》 をマナゾーンに置くのみでターン終了。ここではじめて自然がマナに置かれた事で、手札には他に自然のカードがなさそうな様子を見せていく。
それに対し、七輝は 《奇天烈 シャッフ》 を召喚。その能力で「2」を宣言し、 《メンデルスゾーン》 の使用を禁止、マナ加速を許さない。
しかし4ターン目、トップライフが使ってきたのは 《フェアリーの火の子祭》。思わず七輝の表情が曇る。これで次のターン、トップライフは6マナのカードが使えるようになり、【イメンループ】にとって脅威となる 《メガ・マナロック・ドラゴン》 が警戒される。
返しのターン、七輝は特に手立てはなく、 《飛散する斧 プロメテウス》 を召喚してターンを返す。
そして、トップライフの第5ターン。トップライフの手札から出てきたのは《メガ・マグマ・ドラゴン》 。相手クリーチャーの数だけコストが軽くなり、出た時の能力で七輝の盤面を一掃する。
七輝は 《フェアリー・シャワー》 でさらにマナと手札を伸ばし、続けて 《パクリオ》 を召喚。この後飛んでくるであろう致命的な1枚を抑えにかかるが、見せられた手札には 《メンデルスゾーン》 に、 《超戦龍覇 モルトNEXT》が2枚。
七輝は止むを得ず、2枚あるうちの1枚をシールドに送るが、もはや最大級の攻撃が来るのは避けられない状況だ。
来たるトップライフの第6ターン、トップデックしたカードは 《次元龍覇 グレンモルト「覇」》 。これをマナゾーンに置く事で、 《超戦龍覇 モルトNEXT》 の龍マナ武装も達成し、デュエマ史上最強のカードが始動する。
まずは 《超戦龍覇 モルトNEXT》 の能力で、 《闘将銀河城 ハートバーン》をバトルゾーンにセット。能力でドラゴンがスピードアタッカーとなり、《超戦龍覇 モルトNEXT》でシールドを2枚ブレイク。 《フェアリー・シャワー》 がトリガーするが、盤面に影響はない。
そして龍マナ武装により、 《超戦龍覇 モルトNEXT》 がアンタップし、 《闘将銀河城 ハートバーン》 が ≪超戦覇龍 ガイNEXT≫ に龍解、そのままT・ブレイカー。
《ドンドン吸い込むナウ》 がトリガーするも、アタッカーが2体控えている状況を七輝に覆す術はないのだった。
トップライフ 1-0 七輝
ゲームは終わったが、このラウンドからは2本先取となっているため、決着はまだついていない。両者は静かに次のゲームの準備に移り、静寂と緊張が辺りを包む。七輝が意地を見せるのか、トップライフが意志を貫くのか。
やがて、第2ゲームが開始される。
Game 2
ここに来て両者静かな立ち上がりとなり、お互いに3ターン目までマナチャージのみでターンを返す。
そして七輝は第4ターン目、長考に入る。出足が同じであれば、圧倒的攻撃力を持つ【モルトNEXT】相手に勝ち目はない。与えられた手札で、いかにしてこのゲームを制するか、思考を張り巡らせる。
そして七輝がこのターン見出した回答は 《フェアリー・シャワー》 。【イメンループ】の動きとしては心許ないが、今後の動きにすべてをかける。
そんな七輝に対し、ここまで動きのなかったトップライフは 《メンデルスゾーン》 を唱え、ドラゴンを2枚マナゾーンに追加、次のターン、ターニングポイントとなる7マナのカードが使えることを示し、ターンを終了。
返しのターンで七輝は 《次元流の豪力》 を召喚。その能力で超次元ゾーンから 《勝利のリュウセイ・カイザー》 を呼び出す。これによって、トップライフのマナはタップインとなるため、7マナのカードは封じたはずだったのだが――
そして、トップライフは 《超戦龍覇 モルトNEXT》 で攻撃を開始する。ブレイクした2枚のシールドにS・トリガーはなく、攻撃の後《超戦龍覇 モルトNEXT》がアンタップする事で《闘将銀河城 ハートバーン》が≪超戦覇龍 ガイNEXT≫へと姿を変える。そのまま攻撃に向かうが、ここで七輝は手を止め考える。すなわち 《光牙忍ハヤブサマル》を使う選択肢がある事を示唆する。
シールド0で返された七輝の第6ターン。 《爆轟 マッカラン・ファイン》 をマナにセットし、満を持してデッキの切札である 《龍覇 イメン=ブーゴ》 を召喚。その能力で 《邪帝斧 ボアロアックス》 を装備し《爆轟 マッカラン・ファイン》をバトルゾーンに送り込む。
ここでトップライフのシールドは0。 《次元流の豪力》 でトドメを刺しに行くが、そこは 《革命の鉄拳》 によって破壊され攻撃を阻止される。【モルトNEXT】デッキは革命0トリガーによって、GP1stの頃になかった防御手段を手に入れているのだ。
残るアタッカーは 《爆轟 マッカラン・ファイン》 のみ。全てをかけて、攻撃が宣言される。
―― 《爆轟 マッカラン・ファイン》 の攻撃は、トップライフに届いた。
決着は、次のゲームへと持ち越される。
トップライフ 1-1 七輝
七輝が総力をかけてスコアを戻し、決着はこのゲームにゆだねられた。白熱していく戦況に反して、互いに緊張がほどけぬまま、局面は最終ゲームへと移っていく。
七輝は手元の時計を見て、トップライフに一言伝える。
七輝「まだ20分以上あるので、(落ち着いて)考えていきたいと思います。」
トップライフ「はい。」
【イメンループ】はたびたび選択肢が発生するデッキなので、この状況で長考が発生してしまうのは仕方がない事だろう。そのため、七輝は残り時間と併せてその事をあらかじめ伝え、トップライフもそれを快く了承した。2人が共に望んでいるのは、全力を出し切ったうえでの決着だ。果たして勝利するのは、どちらのプレイヤーなのか。
Game 3
先攻は、ふたたびトップライフ。ここまでのゲーム、トップライフは必殺のNEXTコンボでいずれも七輝を窮地に追いやっている。先攻の利を得たトップライフを、七輝は果たして迎え撃つ事ができるのだろうか。
《偽りの王 ヴィルヘルム》 のマナチャージからスタートしたトップライフに対し、七輝は 《トレジャー・マップ》 から 《天真妖精オチャッピィ》 を手札に回収、続いてのターンでも七輝は 《フェアリー・ライフ》 でマナ加速し、上々の動きを見せる。
一方、トップライフは3ターン目 《フェアリー・ギフト》 をマナチャージし、 《フェアリーの火の子祭》 からのスタート。その効果でマナに置かれたのは 《革命の鉄拳》 で、ここまでの試合と比べるとマナの揃い方が重要な【モルトNEXT】では芳しくないように見える。
そして返しのターン、ここで七輝はマナチャージから長考に入る。GP2ndでより長く戦い続けるために、何が最適解なのか、じっくり考える。やがてアクションを決定した七輝は 《奇天烈 シャッフ》 をマナに置き、 《フェアリー・シャワー》 を唱えて、先の1戦目とは違う未来を紡ぎだす。
――しかし、その未来は深い霞がかかる事となる。
第4ターン、トップライフは 《フェアリーの火の子祭》 をマナチャージすると、 《メンデルスゾーン》 と 《フェアリーの火の子祭》 で一気に3マナ加速、ゲームを終わらせられる7マナまで一気に到達する。それも龍マナ武装も達成という、最高の状態で。
続く七輝の第4ターン、 《次元流の豪力》 を出すプランはすでに効果が薄いため、 《天真妖精オチャッピィ》 によるマナ加速、 《ドンドン吸い込むナウ》 で 《龍覇 イメン=ブーゴ》 を引き込む事で、次のターンに望みをかける。
続くトップラインのターンで登場するのは、最強のフィニッシャーである 《超戦龍覇 モルトNEXT》 。先ほどは、 《光牙忍ハヤブサマル》 で阻止されてしまったが、引き続き、 《闘将銀河城 ハートバーン》 を力強く出し、ワンショットキルを狙う。
そして、《超戦龍覇 モルトNEXT》のW・ブレイカーが決まる。七輝はストライク・バックにより、シールドから得た 《霞み妖精ジャスミン》 をコストに 《天真妖精オチャッピィ》 を召喚するが、《超戦龍覇 モルトNEXT》がアンタップされる事で《闘将銀河城 ハートバーン》が ≪超戦覇龍 ガイNEXT≫ に龍解、即座に七輝に攻撃に向かう。ブレイクされていく、七輝のシールド。
その中に、S・トリガーは、ない。
そして、 《超戦龍覇 モルトNEXT》 のダイレクトアタックが宣言されると、七輝は自分の手札をすべて開いて、差し出すのだった。
トップライフ 2-1 七輝
Winner:トップライフ!!
試合後、二人に今回のデッキを選んだ動機を尋ねてみた。2人が手にしたデッキはこのGP2nd環境において、2番手と評されたデッキタイプだったためだ。
七輝「流行のサソリスに比べても応用力が高く、メタゲーム上で有利だと踏んだからです」
そのプレイングスキルや構築レベルの高さは折り紙つきなので、この分析についても間違いないのだろう。現にこの舞台まで勝ち上がってきた実績が証明しているといえる。
一方で、揺らぐ事なく【モルトNEXT】でゲームを決め続けたトップライフは、こう答えた。
「これが自分の中で一番自信があって、最強のデッキだと思っているからです」
己の意志を貫くがごとく、力強く使い続ける。まさに主人公の格にふさわしい。
また一人強豪を倒し、頂点に近づいたトップライフ。多くのプレイヤーを魅せ、栄冠の座にのぼることができるのか。その活躍にさらに期待がかかる。
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