デュエル・マスターズ

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DMGP8th DAY1:アーティストインタビュー

 デュエル・マスターズグランプリ8thの会場には、各日2名のアーティストが来場されています。

 グランプリ初日である、土曜日は、Tutui Misa先生とHisanobu Kometani先生が来場されていました。

 それぞれの先生方にお時間をいただいて、インタビューをさせてもらいました。

 順不同でご紹介させてもらいます。

Tutui Misa先生

 主な作品は
《堕魔 ドゥポイズ》
《ドンドン吸い込むナウ》
《ガチャダマン》など。


 Tutui Misa先生は、5年ほど前の「ドラゴン・サーガ 第1章 龍解ガイギンガ」より、デュエマのイラストを手がけるようになったそうです。
 かわいくちょっと不思議な先生のイラストですが、どういった経緯でデュエマをイラスト描くようになったのかや、思い入れのあるイラストについてお聞きしました。

デュエマのイラストを描くようになったきっかけについて

Tutui「きっかけは、SNSでしたね。デュエマのイラストレーターが足りないってことをアートディレクターの方が呟いていて、そこにアタックした感じですね」

――結構なダイレクトアタックですね!?

Tutui「ですね(笑) もともとは、雑誌の挿絵関係のイラストをやってたんですが、その頃にアメリカの不況のあおりで出版業界の仕事がちょっと低迷気味になっていたんですよ。それで、何か新しい仕事はないかなぁ? と探していたときだったので、飛びついた感じですね」

――雑誌の挿絵から、デュエマのイラストとなるとかなりな方向転換じゃなかったんでしょうか?

Tutui「そうですね。もともとディフォルメされた動物の絵を描くことが多かったので、最初のうちはぬいぐるみの種族(ファンキー・ナイトメア)を担当することが多かったですね。出版業界のイラストと作りが違うので、最初はよくリテイクされてましたよ(笑) ここ、爪無いよ? とかよく言われてましたね。ディフォルメの絵だと爪を描く習慣が無くて、でも、そういった違いが楽しかったですね」

思い入れのあるカードについて


――何かおもしろいエピソードのあるカードはありますか?

Tutui《》ですね。このクリーチャーは、コロコロコミックの読者の絵を元にイラストにするってカードだったんですよ。だから、元の絵を見ながら、この(絵を描いた)子は、どんな思いでこれを描いたんだろう?とか、どうしていっぱい小さいキャラクターがいるんだろう?とか、男爵だからお金持ちに見えないととか、すっごい考えながら描きましたね。元の絵には背景は無かったので、こっちでお金持ちっぽい背景をつけたりしましたね。はじめてのことだったので、すっごい楽しかったです」

――子どもさんの思いを汲んであのイラストができあがっていたんですね。他に何か思い入れのあるカードはありますか?

Tutui「そうですね、いっぱいあるんですけど……。3つ折りのカードは思い入れありますね! 手裏剣から忍者屋敷になって、ドラゴンになるんですよ。最初が通常のカードサイズで、次が2枚分のサイズ、最後が縦長の3枚分のサイズのイラストで、大きさ的にもはじめてのことだったし、変形するのも初めてだったし、強そうに変形させるにはどうしたらいいかって考えるのが、楽しかったのですね」

3つ折りのカードは、3D龍解と呼ばれるメカニズムで、「三段変形!龍解オールスターズ」 で登場しました。
Tutui先生が担当されたのは《悪夢卍 ミガワリ》/≪忍者屋敷 カラクリガエシ≫/≪絡繰の悪魔龍 ウツセミヘンゲ≫

――先生の笑顔からも、楽しんでいた雰囲気が伝わってきます。最後になりますが、デュエル・マスターズのイラストの仕事をしていて、楽しいことは何でしょうか?

Tutui「もう、全部楽しいです! デュエマの世界観ってどこを探してもここにしか無くて、それが本当にすっごい楽しいです」
 Tutui先生は、インタビューの間、ずっとニコニコと答えてくれました。デュエマのイラストを本当に楽しみながら描いている印象を強く受けました。

 先生のにこやかな雰囲気が、多くのやさしい雰囲気のキャラクターたちに反映されているのを強く感じました。


Hisanobu Kometani先生

 主な作品は
《涙の卒業プリン》
《革命目 ギョギョウ》
《蒼狼の始祖アマテラス》など。


 Hisanobu Kometani先生は、デュエマの初期よりイラストを担当されています。デュエマの発売前からイラスト制作に携わっていたとのことで、その期間17年以上です!!

 力強いクリーチャー、そして、かわいいプリンと幅広いイラストが印象的なHisanobu Kometani先生。

 そのいきさつや、初期のころのデュエマのイラストについてお聞きしました。

デュエマのイラストを描くようになったきっかけについて

Kometani「まだデュエル・マスターズが出る前だったんですが、学生だった私が絵を載せていたホームページ絵を見て(当時は簡単にイラストを投稿できサイトは無く、自分のサイトを作って絵を公開する必要がありました)メールをいただいたのがきっかけでしたね」

――なんと! 当時は結構唐突な話じゃなかったんですか?

Kometani「はじめ嘘だと思ってました(笑) その頃そういったイラストの依頼は、すでにプロとして活躍しているイラストレーターに話がいくのが普通でしたので、学生だった私に声がかかるのはかなり稀なことでした。しかも、まだこの世に出ていないカードゲームのイラストの話が来るなんですぐには信じられませんでした」

――学生にとっては、ちょっと疑ってしまいたくなるような良過ぎる話ですもんね。それから、どうなったんですか?

Kometani「そのあと、アートディレクターの方と実際にお会いして、本当だったんだって知って、今の仕事をするようになりました。デュエマがこの世に出る前だったので、アートディレクターの方と話をしながら、キャラクターを作りあげていったんですが、今でも印象的なのは、光文明のキャラクターの背景に描いた浮かんでいる砂時計形のモチーフが光文明のイメージとして定着するきっかけになったのがうれしかったですね」

――学生で、プロのイラストの仕事を受けているとなると、当時からかなり精力的に活動されていたんですか?

Kometani「いやいや、当時はほんと勉強の連続でしたね。デュエマの仕事を通じて、イラストレーターとしての多くのことを学ばせてもらいましたね。デュエマには、ほんとうに感謝してますね」

思い入れのあるカードについて


Kometani「うーん、思い入れのあるカードはいっぱいあるからなぁ~。なかなか1枚には絞れませんね……。でも、今回のプレイマットになっている《涙の卒業プリン》なんかのプリンシリーズは結構苦労したイラストでした。もともとモンスター系のクリーチャーを描くことが多かったところに、魔法少女的なかわいい女の子の依頼だったので、どうすればかわいく、カッコよくなるだろうって悩んだキャラクターです」

――確かに、力強いイラストのイメージのある先生の作品の中では、プリンはちょっと意外なイラストですね。思い入れのあるカードはたくさんあるということですが、他には何かありますか?

Kometani「うーん……やっぱり、《爆勇士ユーカーン》ですかね。デュエマの第一弾ではじめて担当したレアカードがこれだったんです。カード名はできあがった後に知らされることが多くて、このカードもそうだったんですが、名前のインパクトもあいまって、印象的な一枚ですね」

――初のレアカード、確かに印象的な1枚です。最後になりますが、デュエル・マスターズのイラストの仕事をしていて、楽しいことは何でしょうか?

Kometani「もともとハリウッド映画のようなクリーチャーやメカが好きだったので、もしこの仕事をしてなかったら、そんな絵ばっかり描いていただろうなって思うんです。デュエマを通じて、子どもも楽しめる絵、かっこいい絵、それをたくさん勉強させてもらいました。ほんとうにデュエマに育てて貰ったって感が強いんです。だから、デュエマらしく、かっこよく描けたと思えたときは、うれしいし楽しいですね」


 インタビューをして印象的だったのは、Kometani先生が楽しそうに語ってくれたことです。ですが、イラストの話になると、スッとプロの表情に変わる先生は、まさに職人といった雰囲気でした。

 サイン会でプレイマットに向かって筆を走らせるその姿は、非常に鬼気迫る力強さでした。
 グランプリ会場やデュエマの大きなイベントでは、アーティストのサイン会が、併設で行われることも多いです。

 定員によっては抽選になることもありますが、憧れのアーティストに会え、直接サインをもらったなら、それはあなたにとっての宝物になることでしょう。

 あなたも、憧れのアーティストに会いに来てみませんか?
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