DMGP8th DAY1 準々決勝:ぴな vs. Arturia
ベスト8が出そろい、いよいよ準々決勝!!
選手達も朝からの疲労が蓄積し、これからが正念場だ。
恒例の記念撮影を終え、いざ、再びの真剣勝負。
「ベスト8の方はフィーチャーテーブルへ集まってください」
突如、ジャッジマネージャー中嶋 智哉のアナウンスがこだました。
屈強なジャッジチームをGP1stから統括し、日本一のジャッジと言われる彼の一言をGP会場で無視できる人間はいないだろう。
(この流れは一体……?)
カバレージチームもこの異例の呼び出しを受け現場へ急行した。
そこにはベスト8の選手の前に立つ中嶋の姿が。
中嶋「ベスト8の皆さん、おめでとうございます。皆さんにはベスト8プロモである《超戦龍覇 モルトNEXT》を配布します。」
(何だ、モルネクを配布するための呼び出しか)
中嶋「トランスポーターの方、お願いします」
(!?)
…….ズン…ズン..ズン….ドンッ!!
サングラス×スキンヘッド×スーツ、『屈強』という形容詞がふさわしい男が現れた。
これはリアルファイトでプロモを獲得する新レギュレーション!?
今日は2ブロック構築じゃなかったのか!?
あ、スキンヘッドは髪型的には0ブロック。新レギュレーション「0ブロック(殿堂撤廃とか?)」の示唆という可能性は……??
混乱する会場、筆者。
ん? 男の手には手錠で繋がれたジュラルミンケースが。
すると、男によってケースは龍解。神々しい8枚の《超戦龍覇 モルトNEXT》が現れた。
中嶋「そ、それでは、皆さんにTOP8プロモを贈呈します」
こうして、「珍しく動揺する中嶋」、「笑いをこらえつつ、結果笑う選手達」、「実は口元に笑いをこらえていたサングラスの男」という思い出と共にTOP8プロモは世に放たれたのだった。
数年後、サングラスの男役をやりたそうに見ていたラーメン仙人がまた別の演出に関わることになるのだが、それはまた別のお話。
ということで、場面は準々決勝に移る。
人は老若男女等しく人生を歩む。
生まれ、活動し、時にはデュエマをし、老いて最期を迎える。
しかし、人生には転機がある。
それを予想できる人間はいるか!?
否、それができるのは神のみである。
GP会場にも神は存在するのかもしれない。
昨日までの一般プレイヤーが1日にしてスタープレイヤーになる。
GPはそれが起こり得る場所だ。
どのチームにも所属なし、CS実績もなし、だが今日勝ち続けた。
そんな2人の対戦をお届けしよう。
「自分、普段全然こんな上位まで来れなくて、CSでも入賞したことないんですよ!!」
「自分もです。CSには行きますが、特にチームにも入っていなくて、なぜここにいるのか不思議で(汗)」
運命のいたずらか、デュエル・マスターズ競技の最高峰に近い舞台に無名の2人の姿があった。
ぴな、そしてArturiaだ。
2人は同じ境遇でこの大会を勝ち抜き、同じ気持ちでここにいる。
使用デッキは『光火轟轟轟ブランド』。
これも共通。
頂点へ駒を進める1人を選ぶため、導かれた2人は激突する。
GPの神に選ばれるために。
いや、選ばせるために。
1ターン目は両者《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》をマナチャージ。
ぴなの2マナ目、環境最速デッキはここから動く。
《ナゾの光・リリアング》を召喚し、《♪正義の意志にひれ伏せ》を唱え、《バツトラの父》がGR召喚された。
返しのArturia。同じく《ナゾの光・リリアング》を召喚し、《ヘブンズ・フォース》から《凶戦士ブレイズ・クロー》、≪奇石 ミクセル≫を場に出しターンエンド。
次のターン、ぴなは《ナゾの光・リリアング》でArturiaのシールドをブレイク。
『光火轟轟轟』のミラー戦の場合、「如何に相手の《“轟轟轟”ブランド》を出させないか」が重要だ。≪奇石 ミクセル≫で妨害するか、相手手札を増やすか。
迷わず後者を敢行したぴな。
多くのミラー経験が伺える。
ただ、それを理解しているのはArturiaも同じだ。
返しのターンで《♪正義の意志にひれ伏せ》を唱え、GR召喚からの《バツトラの父》、そして相手の《バツトラの父》をタップし、《凶戦士ブレイズ・クロー》で《バツトラの父》と相打ちした。
更に、≪奇石 ミクセル≫、《ナゾの光・リリアング》でそれぞれブレイクしターンを返す。
次のぴなは≪奇石 ミクセル≫を召喚し、場の《ナゾの光・リリアング》で相手の≪奇石 ミクセル≫と相打ちをした。
エスケープはせず破壊され、そのままターンエンド。
返しのArturiaは《音奏 プーンギ》を召喚後、《ナゾの光・リリアング》でブレイクし、ターンエンド。
同型デッキ故、お互いの手の内を知り尽くした2人の攻防。
同じ境遇ゆえ、気持ちも通い合い、どこかこの状況を楽しんでいるようにも見える。
ここまではジャブの撃ち合いの様相を呈していたが、大きく深呼吸した後にぴなが渾身の右ストレートを放った。
≪奇石 ミクセル≫を召喚し、《ヘブンズ・フォース》から≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫を場に出した。
そして、ミクセルの妨害から解放された《“轟轟轟”ブランド》がマスターG・G・Gにより降臨。めくった山札トップは、再び《“轟轟轟”ブランド》。
これにはArturiaも苦い顔。
引いた1枚でArturiaの《バツトラの父》を破壊し、2体の《“轟轟轟”ブランド》、≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫が一気に攻め立てた。
その猛攻を防ぐ解答をArturiaは持ち合わせていなかった。
ぴな 1-0 Arturia
しかしArturiaの顔に動揺はない。
ここまで想定内のミラー戦を展開できた証だろう。
Arturia「このゲームって負け先ですよね?」
ジャッジに尋ねる彼の眼は、既に次のゲームを見据えていた。
Arturiaの先攻から始まった2ゲーム目。
Arturiaは2ターン目に≪奇石 ミクセル≫、ぴなは返しで《音奏 プーンギ》を召喚した。
次のターン、Arturiaは《ナゾの光・リリアング》を出して打点を確保し、≪奇石 ミクセル≫でシールドブレイクしてターンエンド。
次のターン、ぴなは《♪正義の意志にひれ伏せ》でArturiaの《ナゾの光・リリアング》をタップ。そしてGR召喚で《バツトラの父》を場に。
続けて《音奏 プーンギ》の攻撃でArturiaの≪奇石 ミクセル≫を破壊し、次へ備える。
《音奏 プーンギ》のパワーライン2500が活きた。
しかし、先ほどの借りを返すようにArturiaが動く。
≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫を召喚し、続けて《“轟轟轟”ブランド》。1ドローし、捨てて《バツトラの父》を破壊。
更に≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫が《音奏 プーンギ》に攻撃してアンタップ。そこからもう一度シールドブレイク。
そして《“轟轟轟”ブランド》がW・ブレイク。
しかしぴなはシールドトリガー《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》を引き当てた。
効果でArturiaの場を全タップし、GR召喚。
出たのは《予知 TE-20》。山札上を見て長考の末山札下へ。
そのままぴなのターン。
《ヘブンズ・フォース》から≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫、更に《ヘブンズ・フォース》から《グレイト“S-駆”》、≪奇石 ミクセル≫を場に送り出した。
そして《“轟轟轟”ブランド》もバトルゾーンへ。
1枚引き、Arturiaの《ナゾの光・リリアング》の破壊を試みる。
このミラーマッチはトリガーが非常に重要なため、Arturiaは破壊を受け入れた。
これが功を奏し、ぴなの≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫のブレイクからArturiaは《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》を引き当てた。
お返しと言わんばかりにぴなの場を全タップし、GR召喚で《浸透 DS-10》を場に出した。
そのままArturiaのターンになり、≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫のブレイク。
ぴなのトリガーはなし。
《“轟轟轟”ブランド》がダイレクトアタックを決めるのであった。
ぴな 1-1 Arturia
先攻:ぴな
2人の攻防は遂に最終局面へ。
勝者は1人。
これで全てが決まる。
運命の3戦目は先ほど負けたぴなが先行だ。
深い深呼吸の後、《行燈どろん》をマナチャージ。
ぴなのデッキはArturiaよりもトリガーが厚い。
一方、Arturiaは《凶戦士ブレイズ・クロー》を採用し、1マナの動きを取り入れている。
ミラーでもプレイヤーの個性がデッキに現れる。
ぴなは2ターン目《ナゾの光・リリアング》から《♪正義の意志にひれ伏せ》を唱えた。GR召喚でめくれたのは《ドドド・ドーピードープ》。
2ターン目でパワー7000のWBを出せるのは超GRゾーンならではの恩恵だ。
返しのArturiaは≪奇石 ミクセル≫を召喚し、ターンエンド。
次のターン、ぴなは≪奇石 ミクセル≫、《グレイト“S-駆”》を召喚。
《ドドド・ドーピードープ》と《グレイト“S-駆”》で3枚ブレイクしてターンエンド。
Arturia「ちょっと時間もらいます。」
怒涛の攻めを受け、Arturiaは長考を宣言。
長考の末、《凶戦士ブレイズ・クロー》、《ナゾの光・リリアング》を召喚し、《ナゾの光・リリアング》から《♪正義の意志にひれ伏せ》で《マシンガン・トーク》をGR召喚。
≪奇石 ミクセル≫で《グレイト“S-駆”》を攻撃して破壊し、ターンエンド。
次のターン、ぴなは長考。
相手のシールドは2枚だが、クリーチャーは4体。自身のシールドは5枚だが≪奇石 ミクセル≫をどかされArturiaが打点を増やせば逆転負けもあり得る盤面だ。
しかしそれは可能性の話。
トリガーをケアするカードがない以上、プレイヤーは勇気を持ってブレイクせねばならない。それは選択し、越えねばならない壁。
準決勝の舞台はそれをとてつもなく高く、分厚くしていた。
数瞬の後、ぴなは決意した。《ドドド・ドーピードープ》で渾身のW・ブレイク。
トリガーは……なし!!!!!
≪奇石 ミクセル≫でダイレクトアタックを決めるのだった。
ぴな 2-1 Arturia
Arturia「ここまでドープに助けられたのに~」
Arturiaは悔しそうに叫んだが、全力で戦い抜いた彼にも拍手を送りたい。
そして、Arturiaはぴなに激励を送る。
Arturia「僕を倒したので優勝してください!」
ぴな「背負っていきます!」
デュエマの勝者は常に1人だ。
しかし、想いを分かち合い、託すことはできる。
Arturiaからの想いを胸に、ぴなは更なる高み、最高峰の頂点へと歩み出した。
Winner:ぴな
選手達も朝からの疲労が蓄積し、これからが正念場だ。
恒例の記念撮影を終え、いざ、再びの真剣勝負。
「ベスト8の方はフィーチャーテーブルへ集まってください」
突如、ジャッジマネージャー中嶋 智哉のアナウンスがこだました。
屈強なジャッジチームをGP1stから統括し、日本一のジャッジと言われる彼の一言をGP会場で無視できる人間はいないだろう。
(この流れは一体……?)
カバレージチームもこの異例の呼び出しを受け現場へ急行した。
そこにはベスト8の選手の前に立つ中嶋の姿が。
中嶋「ベスト8の皆さん、おめでとうございます。皆さんにはベスト8プロモである《超戦龍覇 モルトNEXT》を配布します。」
(何だ、モルネクを配布するための呼び出しか)
中嶋「トランスポーターの方、お願いします」
(!?)
…….ズン…ズン..ズン….ドンッ!!
サングラス×スキンヘッド×スーツ、『屈強』という形容詞がふさわしい男が現れた。
これはリアルファイトでプロモを獲得する新レギュレーション!?
今日は2ブロック構築じゃなかったのか!?
あ、スキンヘッドは髪型的には0ブロック。新レギュレーション「0ブロック(殿堂撤廃とか?)」の示唆という可能性は……??
混乱する会場、筆者。
ん? 男の手には手錠で繋がれたジュラルミンケースが。
すると、男によってケースは龍解。神々しい8枚の《超戦龍覇 モルトNEXT》が現れた。
中嶋「そ、それでは、皆さんにTOP8プロモを贈呈します」
こうして、「珍しく動揺する中嶋」、「笑いをこらえつつ、結果笑う選手達」、「実は口元に笑いをこらえていたサングラスの男」という思い出と共にTOP8プロモは世に放たれたのだった。
数年後、サングラスの男役をやりたそうに見ていたラーメン仙人がまた別の演出に関わることになるのだが、それはまた別のお話。
ということで、場面は準々決勝に移る。
人は老若男女等しく人生を歩む。
生まれ、活動し、時にはデュエマをし、老いて最期を迎える。
しかし、人生には転機がある。
それを予想できる人間はいるか!?
否、それができるのは神のみである。
GP会場にも神は存在するのかもしれない。
昨日までの一般プレイヤーが1日にしてスタープレイヤーになる。
GPはそれが起こり得る場所だ。
どのチームにも所属なし、CS実績もなし、だが今日勝ち続けた。
そんな2人の対戦をお届けしよう。
「自分、普段全然こんな上位まで来れなくて、CSでも入賞したことないんですよ!!」
「自分もです。CSには行きますが、特にチームにも入っていなくて、なぜここにいるのか不思議で(汗)」
運命のいたずらか、デュエル・マスターズ競技の最高峰に近い舞台に無名の2人の姿があった。
ぴな、そしてArturiaだ。
2人は同じ境遇でこの大会を勝ち抜き、同じ気持ちでここにいる。
使用デッキは『光火轟轟轟ブランド』。
これも共通。
頂点へ駒を進める1人を選ぶため、導かれた2人は激突する。
GPの神に選ばれるために。
いや、選ばせるために。
Game 1
先攻:ぴな1ターン目は両者《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》をマナチャージ。
ぴなの2マナ目、環境最速デッキはここから動く。
《ナゾの光・リリアング》を召喚し、《♪正義の意志にひれ伏せ》を唱え、《バツトラの父》がGR召喚された。
返しのArturia。同じく《ナゾの光・リリアング》を召喚し、《ヘブンズ・フォース》から《凶戦士ブレイズ・クロー》、≪奇石 ミクセル≫を場に出しターンエンド。
次のターン、ぴなは《ナゾの光・リリアング》でArturiaのシールドをブレイク。
『光火轟轟轟』のミラー戦の場合、「如何に相手の《“轟轟轟”ブランド》を出させないか」が重要だ。≪奇石 ミクセル≫で妨害するか、相手手札を増やすか。
迷わず後者を敢行したぴな。
多くのミラー経験が伺える。
ただ、それを理解しているのはArturiaも同じだ。
返しのターンで《♪正義の意志にひれ伏せ》を唱え、GR召喚からの《バツトラの父》、そして相手の《バツトラの父》をタップし、《凶戦士ブレイズ・クロー》で《バツトラの父》と相打ちした。
更に、≪奇石 ミクセル≫、《ナゾの光・リリアング》でそれぞれブレイクしターンを返す。
次のぴなは≪奇石 ミクセル≫を召喚し、場の《ナゾの光・リリアング》で相手の≪奇石 ミクセル≫と相打ちをした。
エスケープはせず破壊され、そのままターンエンド。
返しのArturiaは《音奏 プーンギ》を召喚後、《ナゾの光・リリアング》でブレイクし、ターンエンド。
同型デッキ故、お互いの手の内を知り尽くした2人の攻防。
同じ境遇ゆえ、気持ちも通い合い、どこかこの状況を楽しんでいるようにも見える。
ここまではジャブの撃ち合いの様相を呈していたが、大きく深呼吸した後にぴなが渾身の右ストレートを放った。
≪奇石 ミクセル≫を召喚し、《ヘブンズ・フォース》から≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫を場に出した。
そして、ミクセルの妨害から解放された《“轟轟轟”ブランド》がマスターG・G・Gにより降臨。めくった山札トップは、再び《“轟轟轟”ブランド》。
これにはArturiaも苦い顔。
引いた1枚でArturiaの《バツトラの父》を破壊し、2体の《“轟轟轟”ブランド》、≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫が一気に攻め立てた。
その猛攻を防ぐ解答をArturiaは持ち合わせていなかった。
ぴな 1-0 Arturia
しかしArturiaの顔に動揺はない。
ここまで想定内のミラー戦を展開できた証だろう。
Arturia「このゲームって負け先ですよね?」
ジャッジに尋ねる彼の眼は、既に次のゲームを見据えていた。
Game 2
先攻:ArturiaArturiaの先攻から始まった2ゲーム目。
Arturiaは2ターン目に≪奇石 ミクセル≫、ぴなは返しで《音奏 プーンギ》を召喚した。
次のターン、Arturiaは《ナゾの光・リリアング》を出して打点を確保し、≪奇石 ミクセル≫でシールドブレイクしてターンエンド。
次のターン、ぴなは《♪正義の意志にひれ伏せ》でArturiaの《ナゾの光・リリアング》をタップ。そしてGR召喚で《バツトラの父》を場に。
続けて《音奏 プーンギ》の攻撃でArturiaの≪奇石 ミクセル≫を破壊し、次へ備える。
《音奏 プーンギ》のパワーライン2500が活きた。
しかし、先ほどの借りを返すようにArturiaが動く。
≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫を召喚し、続けて《“轟轟轟”ブランド》。1ドローし、捨てて《バツトラの父》を破壊。
更に≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫が《音奏 プーンギ》に攻撃してアンタップ。そこからもう一度シールドブレイク。
そして《“轟轟轟”ブランド》がW・ブレイク。
しかしぴなはシールドトリガー《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》を引き当てた。
効果でArturiaの場を全タップし、GR召喚。
出たのは《予知 TE-20》。山札上を見て長考の末山札下へ。
そのままぴなのターン。
《ヘブンズ・フォース》から≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫、更に《ヘブンズ・フォース》から《グレイト“S-駆”》、≪奇石 ミクセル≫を場に送り出した。
そして《“轟轟轟”ブランド》もバトルゾーンへ。
1枚引き、Arturiaの《ナゾの光・リリアング》の破壊を試みる。
このミラーマッチはトリガーが非常に重要なため、Arturiaは破壊を受け入れた。
これが功を奏し、ぴなの≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫のブレイクからArturiaは《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》を引き当てた。
お返しと言わんばかりにぴなの場を全タップし、GR召喚で《浸透 DS-10》を場に出した。
そのままArturiaのターンになり、≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫のブレイク。
ぴなのトリガーはなし。
《“轟轟轟”ブランド》がダイレクトアタックを決めるのであった。
ぴな 1-1 Arturia
Game 3
先攻:ぴな
2人の攻防は遂に最終局面へ。
勝者は1人。
これで全てが決まる。
運命の3戦目は先ほど負けたぴなが先行だ。
深い深呼吸の後、《行燈どろん》をマナチャージ。
ぴなのデッキはArturiaよりもトリガーが厚い。
一方、Arturiaは《凶戦士ブレイズ・クロー》を採用し、1マナの動きを取り入れている。
ミラーでもプレイヤーの個性がデッキに現れる。
ぴなは2ターン目《ナゾの光・リリアング》から《♪正義の意志にひれ伏せ》を唱えた。GR召喚でめくれたのは《ドドド・ドーピードープ》。
2ターン目でパワー7000のWBを出せるのは超GRゾーンならではの恩恵だ。
返しのArturiaは≪奇石 ミクセル≫を召喚し、ターンエンド。
次のターン、ぴなは≪奇石 ミクセル≫、《グレイト“S-駆”》を召喚。
《ドドド・ドーピードープ》と《グレイト“S-駆”》で3枚ブレイクしてターンエンド。
Arturia「ちょっと時間もらいます。」
怒涛の攻めを受け、Arturiaは長考を宣言。
長考の末、《凶戦士ブレイズ・クロー》、《ナゾの光・リリアング》を召喚し、《ナゾの光・リリアング》から《♪正義の意志にひれ伏せ》で《マシンガン・トーク》をGR召喚。
≪奇石 ミクセル≫で《グレイト“S-駆”》を攻撃して破壊し、ターンエンド。
次のターン、ぴなは長考。
相手のシールドは2枚だが、クリーチャーは4体。自身のシールドは5枚だが≪奇石 ミクセル≫をどかされArturiaが打点を増やせば逆転負けもあり得る盤面だ。
しかしそれは可能性の話。
トリガーをケアするカードがない以上、プレイヤーは勇気を持ってブレイクせねばならない。それは選択し、越えねばならない壁。
準決勝の舞台はそれをとてつもなく高く、分厚くしていた。
数瞬の後、ぴなは決意した。《ドドド・ドーピードープ》で渾身のW・ブレイク。
トリガーは……なし!!!!!
≪奇石 ミクセル≫でダイレクトアタックを決めるのだった。
ぴな 2-1 Arturia
Arturia「ここまでドープに助けられたのに~」
Arturiaは悔しそうに叫んだが、全力で戦い抜いた彼にも拍手を送りたい。
そして、Arturiaはぴなに激励を送る。
Arturia「僕を倒したので優勝してください!」
ぴな「背負っていきます!」
デュエマの勝者は常に1人だ。
しかし、想いを分かち合い、託すことはできる。
Arturiaからの想いを胸に、ぴなは更なる高み、最高峰の頂点へと歩み出した。
Winner:ぴな
TM and © 2024, Wizards of the Coast, Shogakukan, WHC, ShoPro, TV TOKYO © TOMY