DMGP8th DAY1 決勝第3回戦:おんそく vs. よる
かくして迎えたDay1決勝第3回戦。
約3,000人の猛者たちが、たったの32人まで絞られた。
確率で言えば、およそ2%。
とはいえここまで来たプレイヤーたちをただの確率で語るのは無粋だろう。
確率で測れない「何か」。
それはこのデュエル・マスターズというゲームの勝敗を大きく分けるものであることは言うまでもない。
「アイドル」おんそく、と聞いたら関東のプレイヤーだけでなく、関西のプレイヤーにもその名を轟かせるのみでなく、ジャッジ界隈にも名声を博する千葉の俊才だ。
通称「したい会」と呼ばれる関東の調整グループに所属し、稀代のデッキビルダー、こうちゃことこっちゃー原案のデッキ『火自然印鑑覇道』を携えてここまでやってきた。
一方のよる、聞けばCS、GPにはほぼ出たことがないようで、この舞台まで上がって来れたことを夢のようだと語る。
夢ではない。そして、ここまで来ることができたのは運だけでもない。
彼のデッキは2ブロックの代名詞『火光《“轟轟轟”ブランド》』
GRクリーチャーの追加により受け責め両方に強力なカードパワーを得た。
彼がこのデッキを選択した理由は、《“轟轟轟”ブランド》をトッキュー8で引いた時に運命を感じたからだという。
「したい会」という綿密な調整の結果の「研鑽」でここまでコマを進めたおんそく
《“轟轟轟”ブランド》との「運命」により勝ち進んだよる
互いの2%を超えうる要素はどちらに命運を分かつのか。
先攻:おんそく
最初に動いたのは後攻2ターン目のよる。
おんそくのマナの《“必駆”蛮触礼亞》を見て、確実にターンを稼ぐために≪奇石 ミクセル≫をマナにおいて《音奏 プーンギ》を召喚。
一方先攻3ターン目のおんそく。《幻緑の双月/母なる星域》をマナに置き、そのままエンド。
ここにきての手札事故か、はたまたこの動きすらもおんそくの策略なのか。
しばしの長考の後、よるは《ヘブンズ・フォース》で詰めに行く。
手札から出てきたのは≪奇石 ミクセル≫と2体目の《音奏 プーンギ》。
総勢3体のメタクリーチャーが並び、おんそくの動きを封殺したと思われた。
よるが前ターンに出したシールドをブレイクするとおんそくのシールドが光る。
シールドトリガー≪ゴルチョップ・トラップ≫で一瞬でよるの手札が更地になった。
ただし、タダで終わらないのが《音奏 プーンギ》。
2体分の効果によりGRクリーチャー2体がよるの場に残される。
ここまでは互いに互角の攻防。
だが、勝負が動くのは次の一瞬、しかし劇的に訪れることになる。
《“必駆”蛮触礼亞》を唱えて場に出したのはまさかの《印鑑D》。
更に《“必駆”蛮触礼亞》の「B・A・D」により調整された手札から出てきたのは《“轟轟轟”ブランド》。
3ターン目まで動かったのは手札にコンボパーツを揃えて、厚いトリガーを起点としたカウンターを狙うためだったのだ。
おんそくが1体目からの《“轟轟轟”ブランド》の効果でドローした先に……2枚目の《“轟轟轟”ブランド》。
2体の《“轟轟轟”ブランド》により形成された打点は6点(《印鑑D》は「G・G・G」により2回攻撃が可能)。
迷うことなくおんそくは《印鑑D》でよるのシールドへ攻撃。
だがここで終わりではない。
2連《“轟轟轟”ブランド》で息を飲んでいたギャラリーは次の瞬間さらなる驚嘆を体験することになる。
《印鑑D》の攻撃時、「G・G・G」のドローで引いたのは、《革命類侵略目 パラスキング》と《龍装者 バルチュリス》。
アンタップされた《印鑑D》が《革命類侵略目 パラスキング》に侵略し、《龍装者 バルチュリス》を宣言。
ほぼこのターン出せる最大打点、理論上の最高値をこの場所、この場面で出してくるのがこの男。
だが、あわやここで幕切れかと思われたこの瞬間。
よるはシールドトリガー《ヘブンズ・フォース》で≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫を場に出し、もう1枚のシールドトリガー《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》でこの軍勢をすべて受けきった。
返しのよるの打点は十分。
後は≪ジャミング・チャフ≫を唱えつつ打点を通しきればほぼ勝ちの状況。
だが、本来ならば有利に働くはずの≪ジャミング・チャフ≫のキャントリップがここに来て仇となる。
……どうしてもドローを挟んでしまうために手札の《“轟轟轟”ブランド》と同時にプレイすることができないのだ。
苦々しい顔で、《》をクリーチャー面でプレイし《“轟轟轟”ブランド》を同時に出すよる。
ちょうどダイレクトアタックまで打点が足りている。
シールドトリガーさえなければ……
おんそくのシールドから捲られたのは《KAMASE-BURN!》。
GR召喚により場に出された《煌銀河 サヴァクティス》とのバトルにより、よるのおんそくへの最後の反撃の芽は絶たれたのだった。
よる「……負けました」
Winner:おんそく
息つかせぬ攻防の果てに勝利をつかんだおんそく。
「したい会」による環境の研究と理解、それらの「研鑽」が、彼をその先へと押し進める。
約3,000人の猛者たちが、たったの32人まで絞られた。
確率で言えば、およそ2%。
とはいえここまで来たプレイヤーたちをただの確率で語るのは無粋だろう。
確率で測れない「何か」。
それはこのデュエル・マスターズというゲームの勝敗を大きく分けるものであることは言うまでもない。
「アイドル」おんそく、と聞いたら関東のプレイヤーだけでなく、関西のプレイヤーにもその名を轟かせるのみでなく、ジャッジ界隈にも名声を博する千葉の俊才だ。
通称「したい会」と呼ばれる関東の調整グループに所属し、稀代のデッキビルダー、こうちゃことこっちゃー原案のデッキ『火自然印鑑覇道』を携えてここまでやってきた。
一方のよる、聞けばCS、GPにはほぼ出たことがないようで、この舞台まで上がって来れたことを夢のようだと語る。
夢ではない。そして、ここまで来ることができたのは運だけでもない。
彼のデッキは2ブロックの代名詞『火光《“轟轟轟”ブランド》』
GRクリーチャーの追加により受け責め両方に強力なカードパワーを得た。
彼がこのデッキを選択した理由は、《“轟轟轟”ブランド》をトッキュー8で引いた時に運命を感じたからだという。
「したい会」という綿密な調整の結果の「研鑽」でここまでコマを進めたおんそく
《“轟轟轟”ブランド》との「運命」により勝ち進んだよる
互いの2%を超えうる要素はどちらに命運を分かつのか。
先攻:おんそく
最初に動いたのは後攻2ターン目のよる。
おんそくのマナの《“必駆”蛮触礼亞》を見て、確実にターンを稼ぐために≪奇石 ミクセル≫をマナにおいて《音奏 プーンギ》を召喚。
一方先攻3ターン目のおんそく。《幻緑の双月/母なる星域》をマナに置き、そのままエンド。
ここにきての手札事故か、はたまたこの動きすらもおんそくの策略なのか。
しばしの長考の後、よるは《ヘブンズ・フォース》で詰めに行く。
手札から出てきたのは≪奇石 ミクセル≫と2体目の《音奏 プーンギ》。
総勢3体のメタクリーチャーが並び、おんそくの動きを封殺したと思われた。
よるが前ターンに出したシールドをブレイクするとおんそくのシールドが光る。
シールドトリガー≪ゴルチョップ・トラップ≫で一瞬でよるの手札が更地になった。
ただし、タダで終わらないのが《音奏 プーンギ》。
2体分の効果によりGRクリーチャー2体がよるの場に残される。
ここまでは互いに互角の攻防。
だが、勝負が動くのは次の一瞬、しかし劇的に訪れることになる。
《“必駆”蛮触礼亞》を唱えて場に出したのはまさかの《印鑑D》。
更に《“必駆”蛮触礼亞》の「B・A・D」により調整された手札から出てきたのは《“轟轟轟”ブランド》。
3ターン目まで動かったのは手札にコンボパーツを揃えて、厚いトリガーを起点としたカウンターを狙うためだったのだ。
おんそくが1体目からの《“轟轟轟”ブランド》の効果でドローした先に……2枚目の《“轟轟轟”ブランド》。
2体の《“轟轟轟”ブランド》により形成された打点は6点(《印鑑D》は「G・G・G」により2回攻撃が可能)。
迷うことなくおんそくは《印鑑D》でよるのシールドへ攻撃。
だがここで終わりではない。
2連《“轟轟轟”ブランド》で息を飲んでいたギャラリーは次の瞬間さらなる驚嘆を体験することになる。
《印鑑D》の攻撃時、「G・G・G」のドローで引いたのは、《革命類侵略目 パラスキング》と《龍装者 バルチュリス》。
アンタップされた《印鑑D》が《革命類侵略目 パラスキング》に侵略し、《龍装者 バルチュリス》を宣言。
ほぼこのターン出せる最大打点、理論上の最高値をこの場所、この場面で出してくるのがこの男。
だが、あわやここで幕切れかと思われたこの瞬間。
よるはシールドトリガー《ヘブンズ・フォース》で≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫を場に出し、もう1枚のシールドトリガー《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》でこの軍勢をすべて受けきった。
返しのよるの打点は十分。
後は≪ジャミング・チャフ≫を唱えつつ打点を通しきればほぼ勝ちの状況。
だが、本来ならば有利に働くはずの≪ジャミング・チャフ≫のキャントリップがここに来て仇となる。
……どうしてもドローを挟んでしまうために手札の《“轟轟轟”ブランド》と同時にプレイすることができないのだ。
苦々しい顔で、《》をクリーチャー面でプレイし《“轟轟轟”ブランド》を同時に出すよる。
ちょうどダイレクトアタックまで打点が足りている。
シールドトリガーさえなければ……
おんそくのシールドから捲られたのは《KAMASE-BURN!》。
GR召喚により場に出された《煌銀河 サヴァクティス》とのバトルにより、よるのおんそくへの最後の反撃の芽は絶たれたのだった。
よる「……負けました」
Winner:おんそく
息つかせぬ攻防の果てに勝利をつかんだおんそく。
「したい会」による環境の研究と理解、それらの「研鑽」が、彼をその先へと押し進める。
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