DMGP8th DAY1 3位決定戦:武蔵 vs. ぴな
武蔵「楽しんでいきましょう」
ぴな「そうですね」
このDMGP8thもいよいよ大詰め。
2人の選手が席に着くなり最初に交わした言葉は意外にも、そんな言葉からだった。
準決勝からの連戦。
疲労がない、というわけではない。何しろこの長丁場、実に16戦目。
それでもなお、最後までデュエルマスターズを、この一瞬を楽しもうという気概が両者から感じられた。
また、本DMGP8thより、3位には全国大会出場権利が獲得できる。
この試合は2人にとって額面以上の意味合いがあることは言うまでもない。
武蔵「始まるまでの時間が怖いですね」
対戦前の静寂の最中、カードをシャッフルする音だけが聞こえる。
全国の切符を賭けた両者のDay1最後の戦いが今、始まる。
『火光《“轟轟轟”ブランド》』。
DMGP8th 2ブロック環境Tier1にして、ぴな、武蔵両者をここまで導いたアーキタイプだ。
両者調整の段階から幾度となく想定してたミラーマッチが、奇しくもこの3決にて相成ることとなった。
先攻はぴな。
2ターン目に≪奇石 ミクセル≫を場に送り出す。
武蔵はこれに対し《ナゾの光・リリアング》からの《ヘブンズ・フォース》で≪奇石 ミクセル≫と《グレイト“S-駆”》をプレイし、ぴなのシールドをブレイク。
こうして先手を取ったのは武蔵。
この一手は手札を消費することで自身の《“轟轟轟”ブランド》までの道筋を早めるだけでない。
ぴなの《“轟轟轟”ブランド》の「G・G・G」を遅延させる、見た目以上に重い一手なのだ。
だが、ぴなの返しの動きは武蔵の予想を上回った。
《ナゾの光・リリアング》からの《♪正義の意志にひれ伏せ》。
その効果で超GRゾーンから《バツトラの父》が場に出され、さらに《グレイト“S-駆”》をプレイする。
これで残る手札は1枚。
場に出るのはもちろん《“轟轟轟”ブランド》だ。
武蔵の≪奇石 ミクセル≫によりボトムに行くことは確定しているものの、その効果で≪奇石 ミクセル≫を破壊に成功。
《グレイト“S-駆”》をあえて攻撃せずに手札に戻すことでターンを終えるぴな。
前ターンまで後攻を捲ったと思われた武蔵。
ターンが終わってみればぴなの盤面には≪奇石 ミクセル≫、《ナゾの光・リリアング》、《バツトラの父》が残る結果となってしまった。
だが、武蔵は、この盤面で冷静に対処を行う。
武蔵は《♪正義の意志にひれ伏せ》で《バツトラの父》をタップすると、これを《ナゾの光・リリアング》で打ち取る。
さらに返しのぴなのターンでシールドトリガー《♪正義の意志にひれ伏せ》、《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》で2体のGRクリーチャーの召喚に成功。
続くターンにぴなのボードを殴り返すことによりまたボードの優位が逆転した。
1ターンごとに、シーソーのように盤面の優位ががらりと変わっていく。
既に互いにシールドは残り1枚。
だが、ここでぴなに有効な回答がないことを察した武蔵は総攻撃に打って出る。
《ヘブンズ・フォース》で≪奇石 ミクセル≫、《轟車 “G-突”》……そして《“轟轟轟”ブランド》。
総勢4体のクリーチャーがぴなの最後のシールドを狙いに行く。
最後のシールドの1枚にぴなが手をかけ……1game目の勝者が決まった。
ぴな 0-1 武蔵
最初に動いたのは1game目を落とした先攻ぴなの《轟車 “G-突”》。
しかし、ぴなは続くターンで苦々しい顔で《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》をマナにおき、そのままターンエンド。
……光マナのない痛恨の手札事故に見舞われてしまう。
対する武蔵は後手ながら≪奇石 ミクセル≫、《ナゾの光・リリアング》と順調に打点を並べていく。
一方で貯めた手札で4マナに到達したぴなは≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫で武蔵のシールドを3枚まで減らし先手を取ることに成功。
だがこれも武蔵のまさかの《ヘブンズ・フォース》の2枚トリガーにより、一気に盤面が劣勢となってしまう。
ここを好機とばかりに《“轟轟轟”ブランド》を場に送り出しつつ攻めに入る武蔵。
打点を数える。一歩間違えればやられるのは自分だ。
『火光《“轟轟轟”ブランド》』はそれほどまでに受けのカードが多様であり、それゆえにミラーマッチは打点計算が非常にシビアになる。
加えて、殴り切らずに盤面を取ることに終始するならば、今度は≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫のラストバースト≪ダイナマウス・スクラッパー≫を考慮しなければならない。
逡巡の末、シールドをブレイクする選択をした武蔵。
途中《ヘブンズ・フォース》でぴなの2体目の≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫が場に出た瞬間、一瞬躊躇はしたものの、綿密に打点を計算し……覚悟を決めたようだ。
《“轟轟轟”ブランド》が最後のシールドをブレイク。トリガーはない。
最後に残った《ナゾの光・リリアング》のダイレクトアタックによって武蔵の勝利が決まった。
ぴな 0-2 武蔵
Winner:武蔵
『火光《“轟轟轟”ブランド》』ミラーマッチは、両者綿密に調整したという。
どちらがなんのひずみで勝つかわからない以上、他のアーキタイプとのマッチアップ以上にお互いの喉元に刃を突き付けられているような極限状態の対戦といっても過言ではなかっただろう。
同系統のミラーにおいてぴなは攻撃を重点に置き、武蔵はカウンターを意識したと試合後に語った。
両者のプレイングによって、本試合はめまぐるしく攻防入れ替わる接戦となったのだ。
更に武蔵は先攻有利と言われるこの対面を、2戦とも後攻で勝っている。
この勝利は、ひとえに彼の一手二手先まで読んだ計算による賜だろう。
次なる目標は全国大会。
武蔵の挑戦はまだ終わらない。
ぴな「そうですね」
このDMGP8thもいよいよ大詰め。
2人の選手が席に着くなり最初に交わした言葉は意外にも、そんな言葉からだった。
準決勝からの連戦。
疲労がない、というわけではない。何しろこの長丁場、実に16戦目。
それでもなお、最後までデュエルマスターズを、この一瞬を楽しもうという気概が両者から感じられた。
また、本DMGP8thより、3位には全国大会出場権利が獲得できる。
この試合は2人にとって額面以上の意味合いがあることは言うまでもない。
武蔵「始まるまでの時間が怖いですね」
対戦前の静寂の最中、カードをシャッフルする音だけが聞こえる。
全国の切符を賭けた両者のDay1最後の戦いが今、始まる。
Game 1
先攻:ぴな『火光《“轟轟轟”ブランド》』。
DMGP8th 2ブロック環境Tier1にして、ぴな、武蔵両者をここまで導いたアーキタイプだ。
両者調整の段階から幾度となく想定してたミラーマッチが、奇しくもこの3決にて相成ることとなった。
先攻はぴな。
2ターン目に≪奇石 ミクセル≫を場に送り出す。
武蔵はこれに対し《ナゾの光・リリアング》からの《ヘブンズ・フォース》で≪奇石 ミクセル≫と《グレイト“S-駆”》をプレイし、ぴなのシールドをブレイク。
こうして先手を取ったのは武蔵。
この一手は手札を消費することで自身の《“轟轟轟”ブランド》までの道筋を早めるだけでない。
ぴなの《“轟轟轟”ブランド》の「G・G・G」を遅延させる、見た目以上に重い一手なのだ。
だが、ぴなの返しの動きは武蔵の予想を上回った。
《ナゾの光・リリアング》からの《♪正義の意志にひれ伏せ》。
その効果で超GRゾーンから《バツトラの父》が場に出され、さらに《グレイト“S-駆”》をプレイする。
これで残る手札は1枚。
場に出るのはもちろん《“轟轟轟”ブランド》だ。
武蔵の≪奇石 ミクセル≫によりボトムに行くことは確定しているものの、その効果で≪奇石 ミクセル≫を破壊に成功。
《グレイト“S-駆”》をあえて攻撃せずに手札に戻すことでターンを終えるぴな。
前ターンまで後攻を捲ったと思われた武蔵。
ターンが終わってみればぴなの盤面には≪奇石 ミクセル≫、《ナゾの光・リリアング》、《バツトラの父》が残る結果となってしまった。
だが、武蔵は、この盤面で冷静に対処を行う。
武蔵は《♪正義の意志にひれ伏せ》で《バツトラの父》をタップすると、これを《ナゾの光・リリアング》で打ち取る。
さらに返しのぴなのターンでシールドトリガー《♪正義の意志にひれ伏せ》、《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》で2体のGRクリーチャーの召喚に成功。
続くターンにぴなのボードを殴り返すことによりまたボードの優位が逆転した。
1ターンごとに、シーソーのように盤面の優位ががらりと変わっていく。
既に互いにシールドは残り1枚。
だが、ここでぴなに有効な回答がないことを察した武蔵は総攻撃に打って出る。
《ヘブンズ・フォース》で≪奇石 ミクセル≫、《轟車 “G-突”》……そして《“轟轟轟”ブランド》。
総勢4体のクリーチャーがぴなの最後のシールドを狙いに行く。
最後のシールドの1枚にぴなが手をかけ……1game目の勝者が決まった。
ぴな 0-1 武蔵
Game 2
先攻:ぴな最初に動いたのは1game目を落とした先攻ぴなの《轟車 “G-突”》。
しかし、ぴなは続くターンで苦々しい顔で《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》をマナにおき、そのままターンエンド。
……光マナのない痛恨の手札事故に見舞われてしまう。
対する武蔵は後手ながら≪奇石 ミクセル≫、《ナゾの光・リリアング》と順調に打点を並べていく。
一方で貯めた手札で4マナに到達したぴなは≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫で武蔵のシールドを3枚まで減らし先手を取ることに成功。
だがこれも武蔵のまさかの《ヘブンズ・フォース》の2枚トリガーにより、一気に盤面が劣勢となってしまう。
ここを好機とばかりに《“轟轟轟”ブランド》を場に送り出しつつ攻めに入る武蔵。
打点を数える。一歩間違えればやられるのは自分だ。
『火光《“轟轟轟”ブランド》』はそれほどまでに受けのカードが多様であり、それゆえにミラーマッチは打点計算が非常にシビアになる。
加えて、殴り切らずに盤面を取ることに終始するならば、今度は≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫のラストバースト≪ダイナマウス・スクラッパー≫を考慮しなければならない。
逡巡の末、シールドをブレイクする選択をした武蔵。
途中《ヘブンズ・フォース》でぴなの2体目の≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫が場に出た瞬間、一瞬躊躇はしたものの、綿密に打点を計算し……覚悟を決めたようだ。
《“轟轟轟”ブランド》が最後のシールドをブレイク。トリガーはない。
最後に残った《ナゾの光・リリアング》のダイレクトアタックによって武蔵の勝利が決まった。
ぴな 0-2 武蔵
Winner:武蔵
『火光《“轟轟轟”ブランド》』ミラーマッチは、両者綿密に調整したという。
どちらがなんのひずみで勝つかわからない以上、他のアーキタイプとのマッチアップ以上にお互いの喉元に刃を突き付けられているような極限状態の対戦といっても過言ではなかっただろう。
同系統のミラーにおいてぴなは攻撃を重点に置き、武蔵はカウンターを意識したと試合後に語った。
両者のプレイングによって、本試合はめまぐるしく攻防入れ替わる接戦となったのだ。
更に武蔵は先攻有利と言われるこの対面を、2戦とも後攻で勝っている。
この勝利は、ひとえに彼の一手二手先まで読んだ計算による賜だろう。
次なる目標は全国大会。
武蔵の挑戦はまだ終わらない。
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