DMGP9th:アーティストインタビュー
デュエル・マスターズ グランプリ9thの会場には、3名のアーティストが来場されています。
来場されていたアーティストは、kawasumi先生、ショウスケ(shosuke)先生、猫囃子(nekobayashi)先生です。(順不同)
それぞれの先生方にお時間をいただいて、インタビューをさせてもらいました。
順不同でご紹介させてもらいます。
主な作品は
《神人類 ヨミ》
《最強虫 ナゾまる》
《始虹帝 ミノガミ》など。
kawasumi先生は、2006年の「不死鳥編」からデュエル・マスターズのイラストを手がけられています。
かわいいイラストだけでなく、力強いイラストや、非常に作風に幅のあるkawasumi先生ですが、どういった経緯でデュエマをイラスト描くようになったのかや、思い入れのあるイラストについてお聞きしました。
kawasumi「きっかけは、私のポスターの絵を観て、アートディレクターの方に声をかけて貰ったのがきっかけですね」
――ということは、デュエルの仕事をやる前から、イラストレーターのお仕事をされていたのでしょうか?
kawasumi「今ほど本格的ではないですが、ゲームの製作会社に勤めながら、イラストの仕事もしていた形ですね」
――なるほど。そのとき、出来上がったポスターがきっかけになったんですね。
kawasumi「そうですね。ポスターなどと違い、カードは小さい絵になりますので、シルエットがおもしろくないとダメだと思ってます。ただ、それだけだと、どんな絵なのか分かりにくくなってしまうので、おもしろいけどわかりやすいって感じでしょうか。そこが、難しいところでもありますね」
――なにか、デュエマのイラストを手がけるうえで、こだわりはありますか?
kawasumi「こだわりは、あまり無くて、キャラクターやクリーチャーの性格を考えるようにしています。たとえば、そのクリーチャーが何かポーズをとっていたとしたら、ナゼそのポーズをしているのか? を考えるようにしていますね」
――ただ、ポーズをとっているのではなく、そのクリーチャーが必然性をもってそのポーズになっているんですね。
kawasumi「そうなんです。たとえば、《一番隊 チュチュリス》なんかは、小さくて速いクリーチャーなんですよ。だから、走らせようと思ったんだけど、じゃぁなんで、このクリーチャーは走っているんだろう? って思ったんですよね。走ってるからには理由があると思うんです、それで、巻物を持たせて伝令のような役割にしたんですよ。他にも、ローラースケートを履かせて速さを出したりしましたね」
――そういった、裏のストーリーが、先生のイラストを生き生きとさせているんですね!
――多くのイラストを手がけられている先生ですが、大変だったカードはあるのでしょうか?
kawasumi「ロボット系のカードですね。《超九極 チュートピア》がそうなんですが、今まで描いてきたイラストの中で、あまりメカ系の絵はかいてこなかったんですよね。でも、これを描くことになって、やってやろうじゃないかって気持ちで、取り組んだカードですね。いつも見ないような、機械系の資料を観て参考にした思い出がありますね」
――気に入っているカードや、思い入れのあるカードはありますか?
kawasumi「たくさんあるんですが、しいて上げるなら、イズモ、ヨミ、ゾロスターのG(ゴッド)・リンクする彼らは、すごく思い入れの強いカードですね。はじめて、高レアリティーのカードを担当したのも、このカードだったので、すごく緊張して描いたカードでしたね」
主な作品は
《超轟速 マッハ55》
《超戦龍覇 モルトNEXT》
《闘将銀河城 ハートバーン》(超戦覇龍 ガイNEXT)など。
力強く、熱量を感じるようなアツいイラストが印象的なショウスケ(shosuke)先生。
デュエマに携わるようになったいきさつと、そのマスクの秘密もお聞きしました。
ショウスケ「きっかけは、SNSでデュエル・マスターズのアートディレクターの方が、イラストレーターを募集していたので、そこに突撃したことですね。直接メッセージを送ったのが、スタートですね。2012年ごろですね。ただ、イラストレーターになる前からデュエル・マスターズのカードは知っていて、イラストがとにかくすごいと思っていたので、ハードルが高すぎて正直自分ではムリだと思っていましたね」
――イラストレーターになる前から、カードを知っていたいと言うことは、デュエマは、プレイされていたのでしょうか?
ショウスケ「そうですね、第1弾からやってました。無敵リーグの予選に出たりと、結構ガチでやってましたね。だから、デュエルマスターズのイラストを描くことは憧れのようなものでしたね。今でも信じられない時がありますね」
――子どもの頃からの夢を、叶えられたということですね!素晴らしいことです!ちなみに、イラストはどのように勉強されたのでしょうか?
ショウスケ「元々、芸術大学で日本画を専攻していたのですが、これでは中々食っていくのは難しいぞと思って、その頃から独学で勉強しはじめましたね」
ショウスケ「プレイヤーが喜んでくれるのが一番だと思って描いています。カッコよく描くのはもちろんのこと、見る人が見るとわかる様な仕掛けをしたりしてますね」
――それは、たとえば、どんなカードなんでしょうか?
ショウスケ「《グスタフ・アルブサール》は関連性のある2体のクリーチャーが居るのです。《グスタフ・アルブサール》が王子なので、そのペットとして《忠験医 グスタスク》、そして、執事として《凶鬼82号 スタフ》を描いてて、その方が見るほうも楽しいかなと思ってます」
――気がつく人がより楽しめる仕組みになっているんですね!
ショウスケ「他にも、《偽りの王 ハチャトゥリアン》ってカードがあるんですけど、昔の呪文が元ネタなんですよね。その呪文に出てくる鳥みたいなヤツがいるんですけど、《偽りの王 ハチャトゥリアン》の鎧はそれがモチーフになってるんですよ。だから、見る人が見れば『あの呪文のあれね』って感じで楽しんで貰えるかなぁ~って思ってます。だから、一工夫入れれたらなぁ~って毎回思ってますね」
ショウスケ「なかなか決められないのですが、《超戦龍覇 モルトNEXT》は、プレイヤーさんも気に入ってくれているので好きなカードですね。他には、《革命魔王 キラー・ザ・キル》も好きですね。あと《神託の王 ゴスペル》は、確か4枚目か、5枚目に描いた全然経験が無かった頃のカードで、とにかく描かなきゃっていう駆け出しの頃の情熱がいっぱい詰まった思い出深いカードですね。なんか懐かしさを感じるカードでもありますね」
――逆に、苦労したカードってありますか?
ショウスケ「やっぱり、《超戦龍覇 モルトNEXT》と≪超戦覇龍 ガイNEXT≫は、主人公の最後の方の使用カードだって話で、とにかく頑張らねば!とにかく強そうで、要望を満たしてて、プレイヤーのみんなが喜んでくれたらいいなぁ~っと思って描いてました。だいぶ気合入れて描いてましたね」
――マスクは、ご自身で作られたのでしょうか?
ショウスケ「いえいえ、これは、工房にお願いして作ってもらいました」
――それは、ナゼですか?顔を出さずにサイン会をやりたかったとかですか?
ショウスケ「いえ、そうじゃなくて、(サイン会を)せっかくやるなら、何かやりたいなぁ~っと思って、僕が普通に顔出していってもプレイヤーは喜ばないんじゃないかって思ったんです。で、どうすればサイン会に来てくれたプレイヤーがもっと喜んでくれるのかなぁ~って思って、このスタイルになりました」
主な作品は
《復讐 ブラックサイコ》
《かぼちゃうちゃう》
《》など。
かわいい動物をモチーフにしたクリーチャーだけでなく、時には力強くパワフルなクリーチャーも手掛けられる猫囃子(nekobayashi)先生。
デュエマにかけるこだわりや、お気に入りのカードなどについて、お話をお伺いしました。
猫囃子「4~5年前だと思うんですけど、デュエル・マスターズのイラストレーターが急遽足りなくなって、アートディレクターの方がsnsで募集なさったんですけど、その時は、応募が殺到して、確か30分ぐらいには終了みたいになってしまっていまして。私は、気になっていたんですが、そこにはもれてしまったんです。ですけど、アートディレクターの方が他のサイトで、『売り込み歓迎』って書かれていましたので、メッセージを送らせていただきまして、それがきっかけになりました」
――そのあと、すぐにデュエマの仕事をされるようになったんですか?
猫囃子「いえ、そのときには、すぐにってことではなくて、そこから半年とかしてから、ご連絡頂いて、『デュエル・マスターズでいかがですか?』ってことでしたので、『こちらもお願いします』という形で、そこからですね」
猫囃子「デュエル・マスターズって世界観がすごく独特で、他のファンタジーに共通する種族はほとんど出てこなくて、その世界がすごく個性があるんです」
――確かに、デュエマの世界には、よくファンタジーに居るエルフや、ドワーフなんかは、ほとんど見かけませんね。
猫囃子「ですので、できるだけその独特な世界観を理解した上で、ただ単にかわいいとかだけじゃなくて、そこに住んでいる生き物(クリーチャー)が、その独特な世界に生きていることをできるだけ出せるようにとは、考えていますね」
猫囃子「そうですね。うーん……。今の時点では《かぼちゃうちゃう》ですね。かぼちゃとチャウチャウ犬がミックスされたクリーチャーなんですけど、レアリティ―の高い強いカードではないんです。にも関わらず、スリーブのキャラクターになったり、《かぼちゃうちゃう》の呪文版がでたりと色々ありまして、今回サイン会のお声をかけてもらったのも《かぼちゃうちゃう》の効果がおっきいんじゃないかと勝手に思ってますけどね」
https://dm.takaratomy.co.jp/wp-content/card/cardimage/dmrp03-054.jpg
猫囃子「自分がペンネームに『猫』がついていることもあって、猫派なんですけど、犬のキャラクターはほとんど描いたことがなかったんですけど《かぼちゃうちゃう》がきっかけで、犬もすごく思い入れのあるキャラクターになりましたね」
猫囃子「特別これと言ったカードは無いのですが、デュエル・マスターズのシリーズが切り替わる時期は、新しい種族がたくさん出てくるんです。けれども、新しい種族は、参考にするものが無い中で描くんですね。その中で、打ち合わせをしていると、当初の予定とデザインが変わってしまうことがあって、そういったときにイラストレーターとしての臨機応変さが求められるので、なかなか難しいものがありますね」
――デュエマ独自の世界観だからこそ、求められるものですね。
猫囃子「そうですね。デュエル・マスターズは、ほんとうに種族設定も、独自のものがあるので、新しいものを創造する難しさってのはありますね。アイデアを出す作業に根が折れるといいますか、そこをしっかり取り込まないといいイラストにならないってのがポイントですね。なので、そこに時間をたくさん使うことは結構ありますね」
今回は、来場されていた、3名の先生方にお話を伺いました。
それぞれの先生が、それぞれの考えとこだわりを持ち、イラストに向き合っている姿は、まさにプロのイラストレーターとしてのすばらしさを感じました。
また、サインをもらいに来たプレイヤーたちが、皆さん笑顔で帰られていたのが印象的なサイン会でした。
グランプリ会場やデュエマの大きなイベントでは、アーティストのサイン会が、開催されることも多いです。
定員によっては抽選になることもありますが、憧れのアーティストから直接サインを貰えたなら、それはあなたにとって大切な1枚になることでしょう。
あなたも、憧れのアーティストに会いに来てみませんか?
それぞれの先生方にお時間をいただいて、インタビューをさせてもらいました。
順不同でご紹介させてもらいます。
kawasumi先生
主な作品は
《神人類 ヨミ》
《最強虫 ナゾまる》
《始虹帝 ミノガミ》など。
kawasumi先生は、2006年の「不死鳥編」からデュエル・マスターズのイラストを手がけられています。
かわいいイラストだけでなく、力強いイラストや、非常に作風に幅のあるkawasumi先生ですが、どういった経緯でデュエマをイラスト描くようになったのかや、思い入れのあるイラストについてお聞きしました。
デュエマのイラストを描くようになったきっかけについて
kawasumi「きっかけは、私のポスターの絵を観て、アートディレクターの方に声をかけて貰ったのがきっかけですね」
――ということは、デュエルの仕事をやる前から、イラストレーターのお仕事をされていたのでしょうか?
kawasumi「今ほど本格的ではないですが、ゲームの製作会社に勤めながら、イラストの仕事もしていた形ですね」
――なるほど。そのとき、出来上がったポスターがきっかけになったんですね。
デュエマのアートについて
――デュエマの仕事より前に、イラストレーターの仕事をされていたと言うことですが、デュエマの仕事で何か大きな違いはありましたか?kawasumi「そうですね。ポスターなどと違い、カードは小さい絵になりますので、シルエットがおもしろくないとダメだと思ってます。ただ、それだけだと、どんな絵なのか分かりにくくなってしまうので、おもしろいけどわかりやすいって感じでしょうか。そこが、難しいところでもありますね」
――なにか、デュエマのイラストを手がけるうえで、こだわりはありますか?
kawasumi「こだわりは、あまり無くて、キャラクターやクリーチャーの性格を考えるようにしています。たとえば、そのクリーチャーが何かポーズをとっていたとしたら、ナゼそのポーズをしているのか? を考えるようにしていますね」
――ただ、ポーズをとっているのではなく、そのクリーチャーが必然性をもってそのポーズになっているんですね。
kawasumi「そうなんです。たとえば、《一番隊 チュチュリス》なんかは、小さくて速いクリーチャーなんですよ。だから、走らせようと思ったんだけど、じゃぁなんで、このクリーチャーは走っているんだろう? って思ったんですよね。走ってるからには理由があると思うんです、それで、巻物を持たせて伝令のような役割にしたんですよ。他にも、ローラースケートを履かせて速さを出したりしましたね」
――そういった、裏のストーリーが、先生のイラストを生き生きとさせているんですね!
大変だったカードと、気に入っているカード
――多くのイラストを手がけられている先生ですが、大変だったカードはあるのでしょうか?
kawasumi「ロボット系のカードですね。《超九極 チュートピア》がそうなんですが、今まで描いてきたイラストの中で、あまりメカ系の絵はかいてこなかったんですよね。でも、これを描くことになって、やってやろうじゃないかって気持ちで、取り組んだカードですね。いつも見ないような、機械系の資料を観て参考にした思い出がありますね」
――気に入っているカードや、思い入れのあるカードはありますか?
kawasumi「たくさんあるんですが、しいて上げるなら、イズモ、ヨミ、ゾロスターのG(ゴッド)・リンクする彼らは、すごく思い入れの強いカードですね。はじめて、高レアリティーのカードを担当したのも、このカードだったので、すごく緊張して描いたカードでしたね」
ショウスケ(shosuke)先生
主な作品は
《超轟速 マッハ55》
《超戦龍覇 モルトNEXT》
《闘将銀河城 ハートバーン》(超戦覇龍 ガイNEXT)など。
力強く、熱量を感じるようなアツいイラストが印象的なショウスケ(shosuke)先生。
デュエマに携わるようになったいきさつと、そのマスクの秘密もお聞きしました。
デュエマのイラストを描くようになったきっかけについて
ショウスケ「きっかけは、SNSでデュエル・マスターズのアートディレクターの方が、イラストレーターを募集していたので、そこに突撃したことですね。直接メッセージを送ったのが、スタートですね。2012年ごろですね。ただ、イラストレーターになる前からデュエル・マスターズのカードは知っていて、イラストがとにかくすごいと思っていたので、ハードルが高すぎて正直自分ではムリだと思っていましたね」
――イラストレーターになる前から、カードを知っていたいと言うことは、デュエマは、プレイされていたのでしょうか?
ショウスケ「そうですね、第1弾からやってました。無敵リーグの予選に出たりと、結構ガチでやってましたね。だから、デュエルマスターズのイラストを描くことは憧れのようなものでしたね。今でも信じられない時がありますね」
――子どもの頃からの夢を、叶えられたということですね!素晴らしいことです!ちなみに、イラストはどのように勉強されたのでしょうか?
ショウスケ「元々、芸術大学で日本画を専攻していたのですが、これでは中々食っていくのは難しいぞと思って、その頃から独学で勉強しはじめましたね」
デュエマのイラストへのこだわり
ショウスケ「プレイヤーが喜んでくれるのが一番だと思って描いています。カッコよく描くのはもちろんのこと、見る人が見るとわかる様な仕掛けをしたりしてますね」
――それは、たとえば、どんなカードなんでしょうか?
ショウスケ「《グスタフ・アルブサール》は関連性のある2体のクリーチャーが居るのです。《グスタフ・アルブサール》が王子なので、そのペットとして《忠験医 グスタスク》、そして、執事として《凶鬼82号 スタフ》を描いてて、その方が見るほうも楽しいかなと思ってます」
――気がつく人がより楽しめる仕組みになっているんですね!
ショウスケ「他にも、《偽りの王 ハチャトゥリアン》ってカードがあるんですけど、昔の呪文が元ネタなんですよね。その呪文に出てくる鳥みたいなヤツがいるんですけど、《偽りの王 ハチャトゥリアン》の鎧はそれがモチーフになってるんですよ。だから、見る人が見れば『あの呪文のあれね』って感じで楽しんで貰えるかなぁ~って思ってます。だから、一工夫入れれたらなぁ~って毎回思ってますね」
気に入っているカードと苦労したカードは?
ショウスケ「なかなか決められないのですが、《超戦龍覇 モルトNEXT》は、プレイヤーさんも気に入ってくれているので好きなカードですね。他には、《革命魔王 キラー・ザ・キル》も好きですね。あと《神託の王 ゴスペル》は、確か4枚目か、5枚目に描いた全然経験が無かった頃のカードで、とにかく描かなきゃっていう駆け出しの頃の情熱がいっぱい詰まった思い出深いカードですね。なんか懐かしさを感じるカードでもありますね」
――逆に、苦労したカードってありますか?
ショウスケ「やっぱり、《超戦龍覇 モルトNEXT》と≪超戦覇龍 ガイNEXT≫は、主人公の最後の方の使用カードだって話で、とにかく頑張らねば!とにかく強そうで、要望を満たしてて、プレイヤーのみんなが喜んでくれたらいいなぁ~っと思って描いてました。だいぶ気合入れて描いてましたね」
マスクについて
――マスクは、ご自身で作られたのでしょうか?
ショウスケ「いえいえ、これは、工房にお願いして作ってもらいました」
――それは、ナゼですか?顔を出さずにサイン会をやりたかったとかですか?
ショウスケ「いえ、そうじゃなくて、(サイン会を)せっかくやるなら、何かやりたいなぁ~っと思って、僕が普通に顔出していってもプレイヤーは喜ばないんじゃないかって思ったんです。で、どうすればサイン会に来てくれたプレイヤーがもっと喜んでくれるのかなぁ~って思って、このスタイルになりました」
猫囃子(nekobayashi)先生
主な作品は
《復讐 ブラックサイコ》
《かぼちゃうちゃう》
《》など。
かわいい動物をモチーフにしたクリーチャーだけでなく、時には力強くパワフルなクリーチャーも手掛けられる猫囃子(nekobayashi)先生。
デュエマにかけるこだわりや、お気に入りのカードなどについて、お話をお伺いしました。
デュエマのイラストを描くようになったきっかけについて
猫囃子「4~5年前だと思うんですけど、デュエル・マスターズのイラストレーターが急遽足りなくなって、アートディレクターの方がsnsで募集なさったんですけど、その時は、応募が殺到して、確か30分ぐらいには終了みたいになってしまっていまして。私は、気になっていたんですが、そこにはもれてしまったんです。ですけど、アートディレクターの方が他のサイトで、『売り込み歓迎』って書かれていましたので、メッセージを送らせていただきまして、それがきっかけになりました」
――そのあと、すぐにデュエマの仕事をされるようになったんですか?
猫囃子「いえ、そのときには、すぐにってことではなくて、そこから半年とかしてから、ご連絡頂いて、『デュエル・マスターズでいかがですか?』ってことでしたので、『こちらもお願いします』という形で、そこからですね」
デュエマのイラストへのこだわり
猫囃子「デュエル・マスターズって世界観がすごく独特で、他のファンタジーに共通する種族はほとんど出てこなくて、その世界がすごく個性があるんです」
――確かに、デュエマの世界には、よくファンタジーに居るエルフや、ドワーフなんかは、ほとんど見かけませんね。
猫囃子「ですので、できるだけその独特な世界観を理解した上で、ただ単にかわいいとかだけじゃなくて、そこに住んでいる生き物(クリーチャー)が、その独特な世界に生きていることをできるだけ出せるようにとは、考えていますね」
気に入っているカードは?
猫囃子「そうですね。うーん……。今の時点では《かぼちゃうちゃう》ですね。かぼちゃとチャウチャウ犬がミックスされたクリーチャーなんですけど、レアリティ―の高い強いカードではないんです。にも関わらず、スリーブのキャラクターになったり、《かぼちゃうちゃう》の呪文版がでたりと色々ありまして、今回サイン会のお声をかけてもらったのも《かぼちゃうちゃう》の効果がおっきいんじゃないかと勝手に思ってますけどね」
https://dm.takaratomy.co.jp/wp-content/card/cardimage/dmrp03-054.jpg
猫囃子「自分がペンネームに『猫』がついていることもあって、猫派なんですけど、犬のキャラクターはほとんど描いたことがなかったんですけど《かぼちゃうちゃう》がきっかけで、犬もすごく思い入れのあるキャラクターになりましたね」
苦労したカードは?
猫囃子「特別これと言ったカードは無いのですが、デュエル・マスターズのシリーズが切り替わる時期は、新しい種族がたくさん出てくるんです。けれども、新しい種族は、参考にするものが無い中で描くんですね。その中で、打ち合わせをしていると、当初の予定とデザインが変わってしまうことがあって、そういったときにイラストレーターとしての臨機応変さが求められるので、なかなか難しいものがありますね」
――デュエマ独自の世界観だからこそ、求められるものですね。
猫囃子「そうですね。デュエル・マスターズは、ほんとうに種族設定も、独自のものがあるので、新しいものを創造する難しさってのはありますね。アイデアを出す作業に根が折れるといいますか、そこをしっかり取り込まないといいイラストにならないってのがポイントですね。なので、そこに時間をたくさん使うことは結構ありますね」
今回は、来場されていた、3名の先生方にお話を伺いました。
それぞれの先生が、それぞれの考えとこだわりを持ち、イラストに向き合っている姿は、まさにプロのイラストレーターとしてのすばらしさを感じました。
また、サインをもらいに来たプレイヤーたちが、皆さん笑顔で帰られていたのが印象的なサイン会でした。
グランプリ会場やデュエマの大きなイベントでは、アーティストのサイン会が、開催されることも多いです。
定員によっては抽選になることもありますが、憧れのアーティストから直接サインを貰えたなら、それはあなたにとって大切な1枚になることでしょう。
あなたも、憧れのアーティストに会いに来てみませんか?
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