リモートデュエマスペシャルトーナメント 第6回戦:アーチー vs. カイザ
ライター:伊藤 敦 (まつがん)
長かった予選ラウンドもいよいよ最終戦。ここではアーチーとカイザとの一戦をお届けしよう。
アーチーはGP9thで4位となり惜しくも日本一決定戦への参加権利を逃すも、一念発起しランキング上位で権利を勝ち取ったプレイヤー。
対するカイザは2019年の関西エリア予選で優勝したプレイヤーで、「マラかっち」の一員でもある。
カイザ「今日はじめて先攻だ……w」
アーチー「調整とかしました?」
カイザ「正直ほとんどしてないw この一回しか使わないし……」
アーチー「ですよねw」
2勝3敗と既に予選敗退が決まっているラインということもあり、和やかな雰囲気で会話する二人。やがてデュエマスタートのアナウンスとともに、彼らにとっては本日最後となる戦いが始まった。
Game
カイザが2ターン目まで《モモダチ キャンベロ》《燦燦-ザサン》とチャージしてターンを返すと、《大樹王 ギガンディダノス》《ロールモデルタイガー》とチャージしたアーチーには、デッキの心当たりがある様子。
アーチー「よしゆきさんと一緒かな……?」
カイザ「……」
アーチー「今日当たったんですよね」
だが、予測がついたところで対応できるかは別の話である。その証拠に《制御の翼 オリオティス》をチャージしたカイザは、2ターン目ノーアクションの遅れを取り戻すかのように《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を唱えると、
これに対し、多色カードの処理に手間取っているアーチーは《ロールモデルタイガー》をチャージしつつの《フェアリー・ライフ》でマナ加速し、次のターンが回ってくればどうにか5マナから《ミステリー・キューブ》なり《》なりでガチャに挑戦できそうといったところ。
しかし、態勢が整ったカイザはギアを上げていく。チャージなしで《U・S・A・ELEKI》を召喚し、自分のクリーチャーが3体以上という《BIRIBIRIII・ビリー》の攻撃条件を満たすと、そのまま《BIRIBIRIII・ビリー》の攻撃時のマジボンバーで手札から《正義の煌き オーリリア》を送り出す!そしてなおも2体目の《BIRIBIRIII・ビリー》の攻撃時マジボンバーで山札の上から《U・S・A・ELEKI》!
ようやくアーチーにターンが返ってくるものの、マジボンバー持ちが4体に《正義の煌き オーリリア》と並んだ絶望的な盤面を前にできることといえば、唱えられなくなった《》をチャージしてターンを返すことくらいしかない。
やがて再び《BIRIBIRIII・ビリー》で攻撃したカイザが手札から《GOOOSOKU・ザボンバ》を送り出し、《GOOOSOKU・ザボンバ》の攻撃が《U・S・A・NIKER》をもたらすと、本気を出したマジボンバー持ちクリーチャーの群れがそのままアーチーを押しつぶしたのだった。
Winner:カイザ
対戦後、勝者であるカイザにデッキ選択の経緯や実際やってみての環境の感想について聞いてみた。
カイザ「僕自身は全く調整してなくて、◆ドラえもんから教えてもらって持ち込んだ感じです。たぶんdottoさんも似たようなデッキなんじゃないでしょうか」
カイザ「《ドラグ変怪》を使ったコントロールとかもいて、面白そうな環境だなと思いました。デッキ選択の決め手となった要素としては、キューブマニフェストに対して有利っていうのがありますね。今回の大会はリモートデュエマということで、雰囲気的にはもちろんガチではあるけれど遊びの要素もあるから、それを踏まえて《ミステリー・キューブ》でガチャを楽しみたいっていう人も多いんじゃないかと」
カイザ「やっぱり《正義の煌き オーリリア》が強かったですね。GRが使えないんで十王篇のカードの割合が多いと思うんですけど、超天篇でも呪文とかは強いカードがかなり多かったですし」
カイザ「結果は残念でしたが、普段対戦できないような全国の強豪プレイヤーと対戦できたので、結構楽しかったです」
今回は残念ながら予選敗退となってしまった2人だが、「日本一決定戦クラスの面子と人数でガチの大会をやるとどうなるか」というシミュレーションとしても、良質な経験となったことだろう。この経験を糧に、これからの飛躍に期待したい。
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