【事前告知】4月8日の総合ルール記載変更に伴ったルール変更について
4月8日に実施予定の総合ルール記載変更に伴い、一部のルールが変更となります。
1.キーワード処理「破壊」についてのルール変更
今まで、「破壊」は「クリーチャーをバトルゾーンから墓地に置こうとすること」と定義されていました。次回の総合ルール記載変更後から、「破壊」は「カードをバトルゾーンから墓地に置こうとすること」と定義が変更になります。
総合ルールは以下のように変更されます。
(変更前)
701.6. 破壊する
701.6a クリーチャーを破壊するとは、それをバトルゾーンから墓地に置こうとすることです。
701.6b 破壊されたクリーチャーはその結果として墓地におかれます。
(変更後)
701.6. 破壊する
701.6a カードを破壊するとは、それをバトルゾーンから墓地に置こうとすることです。
701.6b 破壊されたカードはその結果として墓地におかれます。
これにより、以下のように処理が変更になります。
例1
Q:《龍世界 ~龍の降臨する地~》を自身の能力で墓地に置く時に、《ボルシャック・西南・ドラゴン》の「セイバー」を使い、かわりに破壊できますか?
(変更前)
A:いいえ、破壊できません。「セイバー」はクリーチャーが破壊される時にしか使用できません。
(変更後)
A:はい、破壊できます。クリーチャーではないカードが墓地に置かれる際にも、それがドラゴンであれば「セイバー:ドラゴン」を使えます。
例2
Q:自分の《Code:1059》をバトルゾーンから墓地に置いた時、《黒神龍グールジェネレイド》 の「破壊された時」の能力はトリガーしますか?
(変更前)
A:いいえ、トリガーしません。クリーチャー以外のカードが墓地に置かれても、それは破壊されたことになりません。
(変更後)
A:はい、トリガーします。オーラが墓地に置かれても、それは破壊されたことになります。《Code:1059》はドラゴンですので、それが破壊されたことにより《黒神龍グールジェネレイド》の能力がトリガーします。
なお、このルール変更の後も、進化元にあるなどして特性が無視されているカードが墓地に置かれる際の処理は変更されません。
例3
Q:自分の進化クリーチャーの下に置かれている《無法 アリス-1》が相手の《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》の「出た時」の能力で墓地に置かれました。この時、《無法 アリス-1》の「破壊された時」の能力は使えますか?
A:いいえ、使えません。「このクリーチャーが破壊された時」の能力は、そのクリーチャーが墓地に置かれる直前にクリーチャーとしてバトルゾーンに存在していた場合にしかトリガーしません。
例4
Q:自分の進化クリーチャーの下に置かれている《龍世界 ~龍の降臨する地~》が相手の《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》の「出た時」の能力で墓地に置かれる際、《ボルシャック・西南・ドラゴン》の「セイバー」を使い、かわりに破壊できますか?
A:いいえ、破壊できません。カードの下に置かれているカードは特性が無視されています。ドラゴンであることを参照できないので、「セイバー:ドラゴン」は使えません。
2.再構築のルール変更
タマシードの登場に伴い、再構築のルールが変更になります。今までは再構築でバトルゾーンに残せるのはクリーチャーだけでしたが、次回の総合ルール記載変更後から、クリーチャーだけでなく、単独でバトルゾーンに存在できるカードなら何でもバトルゾーンに残せるようになります。
単独でバトルゾーンに存在できるカードとは、カードタイプがクリーチャー、クロスギア、フォートレス、
フィールド、Artifact、タマシードであるカードです。
呪文やセル、ウエポン、オーラ、または裏向きのカードなど、単独でバトルゾーンに存在できないカードが一番上にある場合は、今まで通りそれを墓地に置き、バトルゾーンに残せるカードが一番上になるまでこの手順を繰り返します。
3.サブタイプの廃止
カードの特性のひとつに「サブタイプ」があります。今まで、クリーチャーは「サブタイプ」に記載される「種族」を持ちますが、クリーチャー以外のカードに「サブタイプ」が書かれていても、それは「種族」として扱わないルールでした。
ルールの簡略化のため、「サブタイプ」という語を廃止し、呼び方を「種族」に変更します。今までは「種族」を持つのはクリーチャーのみでしたが、次回の総合ルール記載変更後からは、すべてのカードタイプのカードが名前の下に書かれている種族を持つことになります。
これにより、以下のように処理が変更になります。
Q:自分の《ユニバース・ラピア》がバトルゾーンにいます。この状況で、自分のマナゾーンや手札にある呪文やフィールドなど、クリーチャーではないカードは種族に「フェニックス」が追加されていますか?
(変更前)
A:いいえ、追加されません。種族を持つのはクリーチャーだけです。呪文やフィールドは種族を持たないので、それを追加することもできません。
(変更後)
A:はい、追加されます。クリーチャー以外のカードであっても、カードに種族を追加する効果がある場合、種族が追加されます。
4.常在型能力の単発的効果について記載を追加
一部の常在型能力が生成する単発的効果の扱いについて、新たに定義します。これには、≪伝説の禁断 ドキンダムX»のゲームに負ける効果などが該当します。
次回の総合ルール記載変更後から、これらの効果が複数同時に発生した場合、ターン・プレイヤーの効果から順番に処理を行います。また、1人のプレイヤーのカードが持つ常在型能力が複数の単発的効果を生成している場合は、そのプレイヤーが好きな順番でそれらの効果の処理を行います。
これにより、以下のように処理が変更になります。
Q:自分の≪伝説の禁断 ドキンダムX≫と相手の≪伝説の禁断 ドキンダムX≫がバトルしました。両者バトルに負け、どちらも墓地に置かれましたが、どちらのプレイヤーがゲームに勝ちますか?
参照:《禁断 ~封印されしX~》
(変更前)
A:どちらのプレイヤーもゲームに負けます。
(変更後)
A:ターン・プレイヤーがゲームに負けます。常在型能力が生成した単発的効果が複数ある場合、ターン・プレイヤーの効果が先に適用されます。
なお、このルール変更の後も、常在型能力が生成する継続的効果や置換効果についての処理は変更されません。
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