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DMGP2022 :特集!デュエパーティー

ライター:金子 幹
撮影者:瀬尾 亜沙子

 デュエパーティー!


 デュエパーティーとは、デュエル・マスターズ初の公式多人数戦用フォーマットだ!
 さっそくだが、本記事を読むにあたって以下に簡単なルールを記載するぞ!さらに詳しいルールを知りたい方は公式ページをチェックだ。

デュエパーティー推奨ルール
・デッキ枚数は60枚(パートナー含む)!
・パートナーにできるのは、コスト5以上のクリーチャー1枚!
・デッキは全て1種に付き1枚積み。パートナーと同じ文明のカードのみが使える!
・使用可能カードは殿堂入りフォーマットに準拠(プレミアム殿堂のカードはデッキに入れられません)。



 今回は先に行われたDMGP2022で2日間連日行われたサイドイベント、デュエパーティーの様子をレポートするぞ!
 ※ちなみに余談だが筆者はday1でこちらのサイドイベントのジャッジを担当し、day2にライターとして取材をしている!



 さて、比較的カジュアルなフォーマットであるデュエパーティーがこういった公式の場でイベントとして開催されるのはなんと今回が初!
 参加するプレイヤーも初めての体験のためか、少し緊張している様子。

 スタッフに案内されて初めて会うプレイヤー同士でテーブルを囲み、まずは各々のパートナーを確認。お互いが選択した個性的なパートナーを見て、談笑。緊張はほぐれたようだ。最初の手番となるプレイヤーを決めたら、さあデュエパスタートだ!
 多くのテーブルで群雄割拠な熱戦が繰り広げられる中、やはり気になるのはそれぞれのプレイヤーが選択したパートナー!

 特に人気だったのは全ての文明の強力カードをデッキに入れることのできる5色クリーチャーのようだ。詳細な数は確認できてはいないものの、《天気君》《超越男》《星龍パーフェクト・アース》などの5文明5コストの使い勝手のいいクリーチャーを選択するプレイヤーは多かった。

 次いで人気だったのは水・自然のパートナー。《流星のガイアッシュ・カイザー》《強奪者 テラフォーム》など、多人数戦ゆえの能力の誘発タイミングが多いカードは通常の2人対戦と比べ更に強力と言えるだろう。
 一方で、お気に入りの切札をパートナーにチョイスするプレイヤーも多かった。《》《極仙龍バイオレンス・サンダー》など懐かしの名カードを活躍できるのもデュエパーティーの醍醐味の一つだ。
 そんな中でひときわ目立ったパートナーは……《切札 ~魂の物語~》!?
 900ページをゆうに超える、寸法:27.5x22.7x34.8cmの大型本DUEL MASTERS CARD CHRONICLEが対戦卓に鎮座した。
 そう、本イベントのフロアルールでは対戦卓の全てのプレイヤーが了承すれば、このようなカードももちろん使用可能!(他にはドギラゴン・ガチャドギンダム・ガチャを持ち込むプレイヤーもいたぞ!)
 同卓のプレイヤーも了承したことで、一気に対戦卓は盛り上がった!


 さてday1,day2を通して対戦テーブルを回っていると、参加者の中にはあの人の姿も……?
 day1にはデュエル・マスターズカードデザイナーのしゃば氏(使用デッキは全カードが20thレアやトレジャー使用のスーパーゴージャスデッキ!)が参加。

 そして、day2にはデュエチューブでおなじみ、チアリむーちゃんさくさんの姿が!

 それぞれ当日一緒に対戦できた人は超ラッキー!せっかくなので、今回はday2に参加していただいた3人に簡単なインタビューを答えていただいたぞ!


クイックインタビュー

 チアリ

Q1:今回パートナーに選んだカードを教えてください。  《弾丸のリュウセイ・リボルバー》です!
 動画でも使ったことのある、《鬼面超人エル・アンドレ》をパートナーにするか迷いましたが、今回はせっかくなので新デッキとしてマナを破壊できるこのカードを!
Q2:対戦相手で印象に残ったカードを教えてください。
 パートナーだった《暗黒導師ブラックルシファー》!渋くてカッコいいし、実際に強い動きもされました…!

Q3:実際にこういった公式イベントでデュエパーティーをプレイしてみてどうでしたか?
 デッキのパワーに差ができるかも…と思っていたけど、全然そんなことはなく皆さんとカジュアルに和気あいあいと対戦できて本当に楽しかったです!



 むーちゃん

Q1:今回パートナーに選んだカードを教えてください。  元々火・闇文明が好きなのもありますが、その中でも多人数戦だと強力な効果を持つ《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》を選びました!

Q2:対戦相手で印象に残ったカードを教えてください。  4体リンクをしていた神帝です!

Q3:実際にこういった公式イベントでデュエパーティーをプレイしてみてどうでしたか?
 4人それぞれが全く違うデッキタイプを使用していて、対戦中にお互いカードや効果の確認にもコミュニケーションが取れてとっても楽しめました!



 さくさん

Q1:今回パートナーに選んだカードを教えてください。  私は火、光、水の3文明が好きなので、その中でも特に強力な《禁時混成王 ドキンダンテXXII》をパートナーにしました!

Q2:対戦相手で印象に残ったカードを教えてください。  《「俺」の頂 ライオネル》!全部のシールドがシールド・トリガーになってからの踏み倒しが強かったです!

Q3:実際にこういった公式イベントでデュエパーティーをプレイしてみてどうでしたか?
 楽しかったです。デュエパーティーを普段からもっとたくさんの人にしてもらってさらに盛り上がってほしいなと思います!



インタビューのお時間をいただきありがとうございました!



 そして先ほどまでむーちゃんと同じテーブルで対戦していた、ある方に筆者は面識があった。彼こそデュエパーティーのルールの陰の立役者(※1)であるmelkiss063氏。
 多人数戦フォーマット、デュエパーティーとして初の公式イベントに接し、本記事は彼の多人数戦に対する思いを語るインタビューで締めくくらせていただこうと思う。

※1 参考 クリエイターズレターvol.46

インタビュー:melkiss063氏

---本日はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。早速ですが簡単な自己紹介をお願いします。

melkiss063(以下メルキス)「メルキスです。主に愛知県で変種ルールなどを広めています。今回のデュエパーティーの立ち上げにあたりルール面で一部協力させていただきました」


---ありがとうございます。メルキスさんはDMEDH(※2)を全国的に広めたことで多人数戦界隈で有名ですが、実際こちらのルールを広めらたきっかけというのはどういった経緯なんでしょうか?

メルキス「元々は浜松のプレイヤーが考案したMtGのEDHをデュエマに踏襲したものが基となっています。それを愛知に持ち帰って諸々のルールを整備し、自分がブログで公開をしたのが始まりですね。ありがたいことにこのルールを多くのプレイヤーが興味を持ってくれて…各地のCSやショップのフリースペースでも遊んでくれるようにまでなりました。中にはデッキを十何個も持っていって地方でティーチングをする、なんてユーザーもいましたし」

※2 文中にもあるようにMagic: The Gatheringの統率者戦(かつてのElder Dragon Highlander:EDH)のルールをデュエル・マスターズに落とし込んだ有志による非公式ローカルルール。細かいルール整備などはメルキスがほぼすべて担当していた。


---それはすごいですね。そういえばメルキスさんはGP8thやGP9thのユーザー出展でDMEDHのブースを設営されていましたよね。
メルキス「はい。元々はDMGP1stに参加してからというもの、そのあまりの規模感に圧倒され、今でも忘れられない思い出となっています。当時からいつかGPでカジュアル向けのイベントをやりたいなと常々思っていて…それで8th,9thのユーザー出展でそのチャンスをつかむことができました!」


---GP1stからとは驚きです!1stから初出展の8thまで長い期間だったとは思いますが、それほどまでに多人数戦に懸けてきた思いを伺ってもいいでしょうか。
メルキス「まず、ひとえにデュエマの多人数戦って面白いんです。とはいえ、なかなか同じルールで遊べる友人が複数人集まるのって結構難しいと思うんですよ。僕の地元では最初はそれぞれのデッキが要らないタワーデュエル(※3)で遊んでいましたし、デュエパーティーのように1人1人が同じルールでデッキを作って集まるってのはやっぱり難しくて…だからこそより多くの人に多人数戦の面白さを知ってもらえるようになるデュエパーティーの草案の話を公式の方から聞いた時には、とうとう来たか!と感慨深いものがありました」

※3 こちらもMagic: The Gatheringのタワーマジックのルールをデュエル・マスターズに落とし込んだ有志による非公式ローカルルール。適当なカードを集めて中央に共有の山札(タワー)を作り対戦する。プレイヤー同士でマナを共有されることも多い。


---なるほど、確かに多人数戦はまずそもそものルールの周知と、同じ場所にプレイヤーが集まるかどうかが課題となっていたわけですね。
メルキス「そうですね。そこでいくとデュエパーティーは公式フォーマットという触れ込みと、ルールも自分が長年培ってきた多人数戦よりもシンプルになっているので、本当にカジュアルな方、多人数戦が初めてといった方も参入しやすい作りになっています。もちろん、DMEDHをやっていた人も近い温度感で入れますしね」


---そうですね。本日来場している自分が顔見知りの参加者やジャッジにもメルキスさんのDMEDHをやっていた方はちらほらおられていて…だからこそ、それ以外の本当に多くのプレイヤーの方々がこうやってデュエパーティーを楽しんでいるのを見て自分も感動しています。最後にこの記事を読んでいる方に伝えたいメッセージがあれば伺ってもいいですか?
メルキス「まずはデュエパーティーが10年20年とデュエマの歴史が続く限り愛されるフォーマットになってほしいと思っています。そしてデュエパーティーに限らずですが、デュエル・マスターズは本当に懐の深いカードゲームです。僕が当時あまり明文化されていなかった多人数戦をDMEDHとして遊んできたように、ぜひ自分の友人などと自由なルールで遊んでみて、デュエマの楽しさをもっと知ってほしいな、と思っています。その楽しさを知るためにもまずはデュエパーティーを敷居が高いと思わずやってみてほしいです」

---ありがとうございました!




 それぞれのインタビューを終え、デュエパーティーをしているプレイヤーの使用するデッキを見てみると、それこそ会場物販があったゴッド・オブ・アビス 第1弾「伝説の邪神」の収録カードでほとんど構築されたデッキを使用する猛者も!
 今回インタビューを受けていただいた方々も述べたように、シンプルながらデュエル・マスターズの新たな面白さを発見できるデュエパーティー。
 あなたも友人と集まった際にぜひプレイしてみてはいかがだろうか。

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