超CSⅤ大阪 3位決定戦:森元琉/残響界隈 vs. サンジェルマン
ライター:塚本 樹詩
撮影者:後長 京介
その最後となるのが決勝戦とこの3位決定戦だ。
ほとんどの参加者も姿を消し、会場には静寂が目立つ。
そして、超CSでは配信も無いので、決勝戦と3位決定戦は同時に行われ、フィーチャー席から少し離れた場所で試合が行われる。
長時間トーナメントに参加し、あと一歩の所を敗北してしまったプレイヤー同士の対決が始まる前は決まっていつもこんな空気だ。
直前の敗北に加えて、疲労も圧し掛かり、限界のコンディションで戦うこの3位決定戦こそが、真の地力を試される場だ。
そんな状態の中、目の前に用意された舞台で二人は最後の戦いを行う。
この戦いが将来への糧になると信じて。
Game1
予選の順位順により先攻となった森元琉/残響界隈がチャージしたのは《堕呪 エアヴォ》。そのカードを見た瞬間にサンジェルマンは「ついに踏んだかー!」と漏らす。そんなサンジェルマンのファーストチャージは《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》。
ターンが返ってきた森元琉/残響界隈は《卍 新世壊 卍》チャージからの《卍 新世壊 卍》セットとここに来て最高の立ち上がりを見せる。
サンジェルマンの2枚目のチャージに同型の予感を感じた森元琉/残響界隈だったが、ここでチャージされたのは《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》だった。
これによりお互いのデッキが判明し、ゲームが本格的に動き出す。
サンジェルマンはここから《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》を設置して1ドロー。
ここからお互いに自分のデッキの動きに専念することとなり森元琉/残響界隈は2ターンかけて《卍 新世壊 卍》の下に《堕呪 ゾメンザン》《堕呪 ゴンパドゥ》《凶鬼98号 ガシャゴン / 堕呪 ブラッドゥ》と置いていき、5ターン目には《神の試練》で《堕呪 ボックドゥ》《堕呪 エアヴォ》《堕呪 ボックドゥ》と公開し手札に加える。
無月の門99が達成されようとしている返しのターンまでに、サンジェルマンはマナチャージを進めながらも《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》を使って手札を増やしていた。そして《スロットンの心絵》を出すと能力で手札からその上に《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》をスター進化させると、手札から《ジョーカーズの心絵》を出しその上には《アルカディアス・モモキング》をスター進化させる。
先にビックアクションを見せたサンジェルマンに対して、森元琉/残響界隈は《堕呪 ボックドゥ》を使い無月の門99を達成した後で2枚目の《卍 新世壊 卍》を設置し、更にそこに《堕呪 バレッドゥ》を敷く。 道中で墓地に《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を捨てていたのでターンエンドに1枚目の《卍 新世壊 卍》の無月の門99を使って墓地からそれを使う。
追加ターンとともにバトルゾーンには《ガル・ラガンザーク》と《「無月」の頂 $スザーク$》が用意されると、追加ターンに森元琉/残響界隈は2枚目の《卍 新世壊 卍》に《凶鬼98号 ガシャゴン / 堕呪 ブラッドゥ》《堕呪 ウキドゥ》《堕呪 ゴンパドゥ》と置いていく。
再び無月の門99が開かれると更に2体の《「無月」の頂 $スザーク$》が追加される。
ダメ押しと言わんばかりに森元琉/残響界隈は《神の試練》で追加3ターン目をもぎ取ると、後はトドメを刺すだけの状態になった。
都合3体の《「無月」の頂 $スザーク$》にリソースを刈り取られたサンジェルマンは4体のドルスザクに襲われることとなる。
追加ターンもある中での大量打点を受け止めきれず、まずは森元琉/残響界隈が一本。
森元琉/残響界隈 1-0 サンジェルマン
Game2
決勝ラウンドからは2本先取となるので、Game2はサンジェルマンの先攻で始まる。2ターン目までマナチャージのみで終えたサンジェルマンとは対照的に森元琉/残響界隈はまたしても2ターン目《卍 新世壊 卍》スタートと、前のGameの勢いが衰えていない感じをみせる。
そこから《堕呪 ゾメンザン》と《堕呪 ゴンパドゥ》を2枚ずつ使い、続く2ターンで無月の門99を瞬く間に達成させると今度は4ターン目に最速である《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》による追加ターンを得る!
ここにきて最高速度へと達した森元琉/残響界隈は2体の《「無月」の頂 $スザーク$》を展開。
この間にサンジェルマンは《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》《サイバー・ブレイン》と動いていたのでは手札は潤沢なものの、手札から《ジョーカーズの心絵》《スロットンの心絵》と捨てることとなり、森元琉/残響界隈は一気に4枚の手札を増やした状態で追加ターンを迎える。
しかし、この追加ターンには《堕呪 バレッドゥ》で引き当てた2枚目の《卍 新世壊 卍》を設置するのみでターンを終えることとなる。
致命傷を受けることなく、なんとかターンを迎えることができたサンジェルマンだったが《カーネンの心絵》を使って手札に《ジョーカーズの心絵》を加えることしかできなかった。
こうなると、次は森元琉/残響界隈の番となるので《堕呪 エアヴォ》と《凶鬼98号 ガシャゴン / 堕呪 ブラッドゥ》を捨てて《月下旋壊 ド・リュミーズ》のコストに充てて3ドロー。
続けて《堕呪 ゴンパドゥ》を使ってから《卍 新世壊 卍》の下に置くと今度は《堕呪 ウキドゥ》を使いサンジェルマンのシールドを1枚確認する。
確認したシールドをそのままにすることを選択すると、森元琉/残響界隈は《堕呪 ウキドゥ》を《卍 新世壊 卍》の下に置かずに墓地へ。
そして《堕呪 ゴンパドゥ》を使うと同時に《ガル・ラガンザーク》の夢幻無月の門を宣言。追加ターンよりはまずサンジェルマンのデッキの動きを封じることにしたようだ。 なんとかターンが回ってきたものの、デッキの動きを《ガル・ラガンザーク》に封じられているサンジェルマンが召喚したのは《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》!
能力で手札からは《ジョーカーズの心絵》が置かれると、サンジェルマンはその能力で《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》と《ジョーカーズの心絵》を山札に戻すことを選択。森元琉/残響界隈は《ガル・ラガンザーク》を残す選択をして2体の《「無月」の頂 $スザーク$》が山札に戻される。
こうしてサンジェルマンのバトルゾーンには《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》のスター進化元となっていた《カーネンの心絵》だけが残り、森元琉/残響界隈はバトルゾーンに《ガル・ラガンザーク》だけが残った形となる。
お互いに盾が2枚増えサンジェルマンは打点を減らしながら自身のライフを増やし、望みを次のターンに託す。 が、次のターンがサンジェルマンに訪れることはなかった。
森元琉/残響界隈は自分のターンが来ると《凶鬼98号 ガシャゴン / 堕呪 ブラッドゥ》の呪文面を使って自分の墓地を山札と混ぜながら2枚目の《卍 新世壊 卍》の下に置くと次には《堕呪 エアヴォ》を使って、1回目に設置した《卍 新世壊 卍》を手札に戻し、その下に置かれたカードたちを墓地に置く。
仕上げに《堕呪 ゾメンザン》を使って無月の門99を達成すると追加ターンの前に《ガル・ラガンザーク》でアタック!このブレイクでサンジェルマンは《護天!銀河MAX》をトリガーしたので手札から《AQ NETWORK》を表向きにすてシールドに加える。
ターンエンドに無月の門99を宣言すると《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》から山札に帰っていったはずの2体の《「無月」の頂 $スザーク$》が再び姿を現す。
2体の《「無月」の頂 $スザーク$》で手札を破壊した森元琉/残響界隈は《「無月」の頂 $スザーク$》の能力で山札からカードを引かずに追加ターンを迎える。
幾多の魔道具呪文を使い限界まですり減った山札をうまく調整して、ここから森元琉/残響界隈は《神の試練》と《凶鬼98号 ガシャゴン / 堕呪 ブラッドゥ》の組み合わせを使い無限にターンを得ることとなり、3位決定戦と二人にとって長かった超CS V 大阪が終わった。
森元琉/残響界隈 2-0 サンジェルマン
Winner:森元琉/残響界隈
この大会の結果、森元琉/残響界隈は今年度の日本一決定戦への参加権利が貰える順位が目下に迫ってきた。
前期ランキングの締め日まで残り約2か月。
超CSでは3位、現時点では岡山県1位、ここから更に高みへ登るために今日という日があったのかもしれない。
TM and © 2024, Wizards of the Coast, Shogakukan, WHC, ShoPro, TV TOKYO © TOMY