DMGP2024-2nd Day2(オリジナル)決勝Round 4:もじゃくぼ vs. メト@DMPの集い
ライター:塚本 樹詩
撮影:坂井 郁弥
ジェスチャーを交えて説明をするジャッジが両手を動かすたびに、異常に発達した二の腕の筋肉繊がギュっとギュっと膨張する。
切れた筋肉繊はたんぱく質などによって補修され、切れては補修するという繰り返しを経て強い筋肉繊が作られ、切れにくくなっていくらしい。
これをさらに繰り返すことで筋肉繊が太くなり「筋肉がつく」という状態になる。
これと同様に勝負事に挑むプレイヤーも敗北を糧に強くなる。
フィーチャーに呼ばれた二人も、今までのカードゲーマー人生の中で研鑽を重ねここまでたどり着いた「デュエマ筋」は確かなものだろう。
ガッチリとしたジャッジのアナウンスが終わると、お互いの順位を確認した後にもじゃくぼの先攻でデュエマ・スタートとなった。
もじゃくぼ、最初のマナチャージは《シャダンQ》。 【ジョーカーズ】はDREAMレアの登場とともに再び強化されたアーキタイプ(デッキコンセプト)で、TOP8を目前まで勝ち続けているところみると、デッキパワーは申し分ないようだ。
対するメト@DMPの集いは後攻ながら1ターン目《DARK MATERIAL COMPLEX》を召喚、と大事な試合のロケットスタートを決める!
2ターン目に《ネフェルカーネン / タイム・ストップン》から《ベイビーポンの助》ゲットとまずまずの立ち上がりのもじゃくぼを前にメト@DMPの集いの勢いは止まらない。
自分のターンが来ると《DARK MATERIAL COMPLEX》のカウントを増やした後に《異端流し オニカマス》を召喚。
返しのターンにもじゃくぼは2体目の《ネフェルカーネン / タイム・ストップン》を召喚して、入手した《ジョジョジョ・ジョーカーズ》をすぐさま使い《パーリ騎士》を手札に加えターンエンド。
《DARK MATERIAL COMPLEX》のカウントを2つに進めた後にメト@DMPの集いが次に召喚したのは《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》を召喚、ここまで毎ターン太いアクションを取る。
お互いにクリーチャーを展開するデッキなので、ここでもじゃくぼの頭の中にチラつくのは《飛翔龍 5000VT》だろう。この展開ならある。と《パーリ騎士》で墓地にある《ジョジョジョ・ジョーカーズ》をマナゾーンに置いた後で《ベイビーポンの助》を召喚して脅威に備える。 しかし、メト@DMPの集いの手札は想像を凌駕していた。
《飛翔龍 5000VT》を唱えて《ベイビーポンの助》とともにそれぞれの山札のボトムへ送った後でノータイムの《飛翔龍 5000VT》!!
これにより計4枚のクリーチャーがバトルゾーンから離れたので、ターン開始時に進めたカウントと合わせて《DARK MATERIAL COMPLEX》の下には一気に7枚のカードが敷かれたのだ!!
ここまで抜群の動きを見せるメト@DMPの集いに対してもじゃくぼは《ヘルトッQ》の召喚から1ドロー、そしてG・ゼロで《勝熱と弾丸と自由の決断》を使い《DARK MATERIAL COMPLEX》のカウントを遅らせる。
《DARK MATERIAL COMPLEX》のカウントを6まで進めてから、リソースを使い切ったメト@DMPの集いはドローの内容を確認してエンド。
ここでようやく一息つけるターンがきたもじゃくぼだったが必殺のムーブにはたどり着けず、メトのターンになると《闇参謀グラン・ギニョール》で《DARK MATERIAL COMPLEX》を起床させる。
ワールド・ブレイクとともに自身の下から《奇天烈 シャッフ》を呼び出すと、能力での宣言6のバックアップを受けて《異端流し オニカマス》がダイレクト・アタックを決め、メト@DMPの集いが華麗にTOP8進出を決めたのだった!! WINNER:メト@DMPの集い 力強い一手をこれでもかと繰り出し、圧倒的な勝利をみせたメト@DMPの集いがTOP8へ進出。
一方、序盤の展開も渋く《チョモランマッチョ》とならなかったもじゃくぼも、大事な一戦での敗北が自身の「デュエマ筋」をより太いものにしただろう。
そして、メト@DMPの集いは過酷なトーナメントを勝ち上がった他の7名とともに《爆裂筋肉養成所》の如き熾烈な決勝トーナメントへと向かっていくのであった。
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