デュエル・マスターズ

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全国大会2025 北海道エリア予選:優勝者インタビュー

ライター:河野 真成(神結)
撮影:瀬尾 亜沙子

 筆者の記憶が正しければ赤点取る太郎は、北海道のトーナメントシーンでよく名前を聞くプレイヤーであったと思う。2015年くらいのことだろうか。

 ただ近年はデュエル・マスターズから離れていたのか、ぱたりと名前を聴かなくなってしまっていた。

 こうしてデュエル・マスターズから離れるというのも人生の選択の1つだ。貴方の心や思い出のどこかに、デュエル・マスターズが存在しているならそれはまた素敵なことだと思う。

 ところが今年の夏に開催された超CS北海道にて、久々に赤点取る太郎の名前を見掛けることになった。「#デュエ募」の誘いがあったかどうかはわからないが、地元で開催される超CSに合わせて、デュエマに帰ってきたのだ。
 そして同じく、北海道で長く活躍していたパンジーなどの名前を見掛けることもできた。

 やはり、デュエル・マスターズはよい。こうして、帰ってくる場所がある。
 地方で開催される超CSの意義というものを、実感した夏であった。

 そして超CSも終わり3ヶ月も経った2025年11月15日、この日も赤点取る太郎はデュエル・マスターズをプレイしていた。
そして北海道エリアを優勝という、最高の結果を残した。

 決勝の余韻も残る中、優勝直後の赤点取る太郎がインタビューに応じてくれた。

使用デッキの話……の予定でしたが

――まずは優勝おめでとうございます。

赤点取る太郎「ありがとうございます」

――本日使用したデッキについて教えていただけますか?

赤点取る太郎「本日使ったデッキが火水闇のアビスなんですけども、店舗予選の段階で《炎氷渦と鎮魂禍の決断》《堕チシ八叉ノ蛇神》採用型のよくあるアビスを使っていたんですね。ただずっと出力が安定しないなとは感じていて。元々、オリジナルではずっと《片翼の魂 アビスベル》を採用したタイプのアビスを使っていたんですよね」 ――という話は他の参加者の方からも伺いました。

赤点取る太郎「そのノウハウも生かせないかなと考えていて、《片翼の魂 アビスベル》採用型も2ブロックでもいけないかなーと遊びで組んでみたんですよ。そうしたら、思ったよりも環境的に良さそうだな、と思って」

――と、いいますと?

赤点取る太郎「オリジナルって【水単サイバー】とか【闇王ゼーロ】とか、ワンショット系のコンボが多くて、面を処理してもそのまま負けることが多いんですよね。ですが2ブロックの場合、面を処理する(クリーチャー破壊)ことに意味が生まれやすいと言いますか……」

(このタイミングで、外で見守っていたリノグレ他、地元旭川の皆様たちが乱入。突発的な写真撮影会などが開催される)

奥さまのご機嫌を取ろう!

赤点取る太郎「……で、何の話していましたっけ?」 ――2ブロックの場合だと面を処理が強いよね、みたいな話でした。

赤点取る太郎「そうでした」

――実際決勝の後攻3ターン目は《虚ト成リシ古ノ蛇神ノ咆哮》からの《粋と雨衣 ケローラ》を捨てて2面処理、といった展開で大きく流れを引き寄せましたね。

赤点取る太郎「そうですね。デッキとしては2ブロック環境で面処理ができて、《邪侵入》がないというネックはありつつも、そこは環境上の立ち位置で充分補えると判断できたので、今回使用に至りました」

――ところで折角、皆さんもいらっしゃるところなので(※写真撮影会の名残で、リノグレなどのプレイヤーがその場に残っていた)お伺いしたいのですけども、旭川で活動されていらっしゃるんですか?

赤点取る太郎「そうですね、旭川です」

――赤点さんと言えば北海道で古くから活動している印象なんですが、デュエマを始めたのはいつ頃なんでしょうか?

赤点取る太郎「大会に出始めたのは(ドラゴン・サーガの)ガイグレンの時です。元々別のTCGを遊んでいたんですが、ちょうどそこにいる(指を差す)ハバキって人から『ドラグハートってシステム面白いからやろうよ』って誘われて、そこからですね」

――ただその後は、しばらく見掛けなかったように思うのですが、どういった経緯でまたデュエマに戻ってきたのでしょうか?

赤点取る太郎「まずそもそも、学生のうちは札幌にいまして、その期間にかなりデュエマをやっていたんですよね。確か革命ファイナル(2016年度)くらいまでだったと思います。ただその後、そこからは札幌を離れてしまったこともあって、気が向いたらちょこちょこやるといった感じでした。そして今回のエリアについてですが、気が向いてちょこちょこということで、超CSが北海道でやるから面白そうだから……というところから始まっています。直近はほとんど辞めてはいましたね(笑)結婚して、子どもも生まれたんで……」

――それでいうと、超CS北海道の開催は大きかったんですね。

赤点取る太郎「そうですね。子どももある程度(大きくなって)預けられるようにはなってきたので、出られるようにはなってきたんですが……。ただ、それでも元々エリア予選は出るつもりはなかったんですよ」

――と、言いますと?

赤点取る太郎「実は4月に第二子が産まれる予定でして……」

――それはおめでとうございます。……4月に?

赤点取る太郎「そうなんですよ(笑)4月の中旬くらいが予定日なんで。一応、今回のエリア代表決定戦に出るにあたって、家族にも事情は伝えてはおりまして。『勝った場合、全国大会に出るかもしれないから』って。『その時は土下座していい?』って訊いたら、『おう、やれるもんならやってみろ』くらいの感じだったんですけど……やってやったからどうしよう?」

――(周りを見ながら)これからぜひ皆さんで奥様に土下座をするということで……。

赤点取る太郎「わかった、全員で土下座する写真を送ろう!」

(※この後、本当に土下座する写真を撮っていました)

赤点取る太郎「まぁ、もしも何かあったときは、その時はまた改めてお話させていただくということで……」
リノグレ「今日も俺が結婚したことになっているしね」 ――はい?

リノグレ「なんか(赤点取る太郎選手が)今日休みを取る理由として、結婚式があるとかなんとかでっち上げたらしくて……」

――リノグレさんの結婚式?

赤点取る太郎「ちょっと(時期的に)職場で有休が取りづらい雰囲気があって。理由を訊かれたから『友達の結婚式があって』ってお話しをしたんですよ。……え、これ、記事に載ります?(笑)」

――それで、リノグレさんが結婚するという話になっているんですか?

赤点取る太郎「そうです。リノグレさんがいま仙台にいる島流し(※元北海道のプレイヤー)と結婚式をするという設定になっていて……」

――設定がカオスなのはもう無視するんですけど、ちなみにリノグレさんはご結婚は?

リノグレ「してないですよ」

――ご予定とかは?

リノグレ「ないですよ」

――全部嘘じゃん!

みんなと、全国大会へ

――ちなみにリノグレさんとは長いお付き合いなんでしょうか?

赤点取る太郎「いや、実はそうでもなくて、付き合いといってもここ10年くらいで……。デュエル・マスターズきっかけで知っていましたけど、友達の友達という感覚でした。それこそさっき名前出しましたけど、島流しの友達という」

赤点取る太郎「あ、折角なので島流しの話をしてもいいですか?」

赤点取る太郎「そもそも今回のエリアって、さっきもちょっとお話したのですが、自分は出るつもりはなかったんですよ。元々子どもの予定も決まっていましたし、本当に本当に上手くいった場合、辞退するリスクもあって、それは不義理だなと思いまして。なんですけど、仙台の方にいる島流しの調整相手がいないらしくて、しかも店舗予選で負け続けて。『あ~大変だねぇ』って思っていたら、なんかリノグレさんに『赤点さんが手伝ってくれない』みたいに愚痴っていたらしいんですよ(笑)」

――とばっちり。

赤点取る太郎「まぁ、そんなに言うなら手伝ってやるか、で2ブロック始めたら、これが面白い。ですので、記念受験じゃないですけど、デッキ作って自分も1回だけ(店舗予選)出てみようと。そしたらそのまま勝っちゃって」

――ちなみに島流しさんは最終的に取れたんですか?

赤点取る太郎「いや、アイツは星になりました」

――……踏まえて、一旦事情はさておき、全国大会への意気込みをお願い致します。 赤点取る太郎「まず土下座をするところからなんですけど。そもそもここまで来られるとは思っていなかったんですが、来たからには、出るまでの過程も含めまして全力を尽くして、勝ち上がった結果に恥じないよう、全国頑張りたいと思います」

――ありがとうございました。リノグレさんという、心強い調整仲間もいて何よりです。

赤点取る太郎「ありがとうございました!」


 インタビューは旭川の皆様の茶々入れもありつつ、終始和やかな雰囲気で行われた。

 この後、実際に奥さまとどういった話があったか筆者からはさだかではないのだが、3月の全国大会で赤点取る太郎の姿が見られることを心待ちにしたい。  そして奥さま。
 赤点取る太郎選手への全国大会出場へのご許可、並びにご声援を何とぞよろしくお願い致します。
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