DMGP2026-1st Day1(アドバンス)決勝Round 2:じゃきー vs. ぶらっきー/香取推し
ライター:高橋 穂(北白河)
撮影:坂井 郁弥
ぶらっきー/香取推し「《13番目の計画》使います」和やかな笑顔で超次元ゾーンのカードを見せ合うのは、全国王者経験者にして『天門のカギを持つ者』ことじゃきーと、noteにてライターとしても活動する強豪プレイヤーのぶらっきー/香取推し。お互い場慣れしているのか、ここが本戦フィーチャー席であるにも関わらず緊張の色は見えない。
二人の超次元は、個別のチューンが見えるとはいえそれぞれ【4c跳次元】と【4cボウダン=ロウ】とわかるもの。ここまでやってきたプレイヤーならば、ブラフでもない限りはこの時点でお互いの手の内はある程度見えていることだろう。
【4c跳次元】は、《鬼修羅と跳次元の決断》による強力クリーチャー展開と、《流星のガイアッシュ・カイザー》《剣轟の団長 ドギラゴン王道》《大集合!アカネ&アサギ&コハク》といった多色パワーカードの嵐で戦う、本戦進出者内のシェアトップとなる「勝ち組」デッキ。
そこにミラーマッチを意識したであろう独自のチューンとじゃきーのプレイヤー性能まで乗るということで、予選も含めて無敗のままここまで駆け抜けたという事実もうなずける一品だ。
だがぶらっきー/香取推しの【4cボウダン=ロウ】も、前評判を超える本戦シェア率5位デッキとして使用者を送り込んでいる立ち位置の良いデッキだ。
《とこしえの超人》などの大量の妨害効果持ちクリーチャーを搭載する対応力に加え、《流星のガイアッシュ・カイザー》→《超暴淵 ボウダン=ロウ》という「必殺技」を持つという強みはほかの環境デッキに引けを取らない。
負ければそこで終わりの本戦。ベスト32への切符をつかむのは、はたしてどちらか。
先攻:じゃきー
予選を無敗で駆け抜けているじゃきーが先攻となる。1ターン目のマナチャージは、奇しくも《宇宙妖精エリンギ》の鏡打ち。
続く2ターン目、じゃきーは2枚目の存在を匂わせつつ《鬼修羅と跳次元の決断》をマナチャージして改めての「自己紹介」を行う。
それに対して、ぶらっきー/香取推しがチャージしたのは……
《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》?じゃきーの動きが一瞬だけ止まり、そして頷く。
これはじゃきーにとってもかなり想定外だったようで、何度も候補カードを入れ替えつつ3ターン目のマナ埋めを悩むこととなる。
最終的に選ばれたのは、《剣轟の団長 ドギラゴン王道》チャージからの《大集合!アカネ&アサギ&コハク》。《宇宙妖精エリンギ》をマナに送り込み、着々とマナを溜めて次のターンのビッグムーブに繋ぐ構えだ。
そして返しのターン、ぶらっきー/香取推しの秘策が炸裂する。
3マナから放たれたのは、≪ホワイト・テレポートホール≫からの《千両力士 多禍の泥粋》!
さらにその手札破壊はじゃきーの《鬼修羅と跳次元の決断》を打ち抜いたうえで、マナブーストで《~世紀末の善悪~》を送り込む。


そして相手に【4cボウダン=ロウ】という《流星のガイアッシュ・カイザー》への依存度の高いデッキであることが割れていた場合(特にお互いが構えあう状況の先手に顕著)、警戒されてしまいまともに召喚させてもらえないケースも多い。
そうなった場合に備え、《光器ガガ・マドンナ / ホワイト・テレポートホール》や《刀志猫のプワソン》で《千両力士 多禍の泥粋》を呼び出して妨害しながらマナを伸ばし、さらにそこから《~世紀末の善悪~》に繋いで手札を破壊しつくす…という、踏み倒しや《流星のガイアッシュ・カイザー》に頼らないゲームプランを用意していたのだ。
この「《流星のガイアッシュ・カイザー》に頼らない動き」という視点で考えると、2ターン目の《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》も「《刀志猫のプワソン》下で《超暴淵 ボウダン=ロウ》を出した際の強力な選択肢」として、《光器ガガ・マドンナ / ホワイト・テレポートホール》のクリーチャー面すら「《超暴淵 ボウダン=ロウ》のハイパーエナジー元として実質的に2マナ加速を行うS・トリガー」として立ち上がってくることになる。
おまけにこの動きのカギとなる《千両力士 多禍の泥粋》は、こちらがいざ《流星のガイアッシュ・カイザー》を使えるようになった際、「召喚」すると同時に覚醒して≪大感動!ディス・イズ・大横綱≫になり、大量のリソースまでもたらしてくれる。
《13番目の計画》を搭載してでも実現したかった、太いサブプラン。これが、ぶらっきー/香取推しの【4cボウダン=ロウ】に仕込まれた秘密兵器だ。
目下の問題であった《鬼修羅と跳次元の決断》を落としつつプランを通せて笑顔のぶらっきー/香取推し。
だが、その直後にじゃきーが手札から《流星のガイアッシュ・カイザー》を見せるとその笑顔は辛そうな苦笑に変わる。
だが、辛そうなのは見慣れないムーブを食らったじゃきーも同じ。「少し考えます」と声をかけ、《光器ガガ・マドンナ / ホワイト・テレポートホール》のテキストを確認しつつ動きに悩むじゃきーの顔を見て、「次はどう出る?」とこの状況を楽しむような顔でぶらっきー/香取推しは待ち構える。
悩んだ結果のじゃきーのムーブは。
B・A・D2と《流星のガイアッシュ・カイザー》で6コスト軽減、4コストで出てくる《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》!ぶらっきー/香取推し「マジで?」
往年の【ガイアッシュ覇道】の再現となるカードの登場に驚くぶらっきー/香取推し。
しかしこれは、環境でも頻出する《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》に対して追加ターンによりロックを解除し、切り返すためのれっきとした「勝つためのカード」だ。さらにその驚きが冷めない間に、じゃきーは《流星のガイアッシュ・カイザー》の攻撃時に《時の法皇 ミラダンテⅫ》を送り込む!
受けも含めて「召喚」を多用するぶらっきー/香取推しのデッキにおいて、このファイナル革命は「全ての受けを封殺したうえでの実質追加ターン」も同然。せめてこのT・ブレイカーでG・ストライクをめくって《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》の追加ターンだけでも止めようとするぶらっきー/香取推しだが…
ぶらっきー/香取推し「もー!」
初手に姿を見せず、今は有効札とならない《フェアリー・ライフ》が2枚も出てくる始末。そのまま《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》のW・ブレイクが通ったのを見届けると、生き残っていた《大集合!アカネ&アサギ&コハク》が追加ターンを待たずにじゃきーに勝利をもたらした。
Winner:じゃきー
ぶらっきー/香取推し「構成バレてたのか……!」
じゃきー「実は(構成は)わからなかったけど、(見えている《宇宙妖精エリンギ》以外に)《死海秘宝ザビ・デモナ》などのクリーチャーのトリガーがありそうだったから《時の法皇 ミラダンテⅫ》から走った」
勝利者インタビューの後、感想戦にて両者の「種明かし」が行われた。
独自のプランで相手を翻弄したぶらっきー/香取推しの構築力と、未知の状況から相手の構築を推測して確実にとどめを刺せる動きを選んだじゃきーの読みが光る結果となったが……ぶらっきー/香取推しは、より明確な勝敗の原因に辿り着いていた。
ぶらっきー/香取推し「今回は≪ホワイト・テレポートホール≫から動いて《流星のガイアッシュ・カイザー》を出されたけど、もし仮に2ターン目マナブーストから入っていたとしても《流星のガイアッシュ・カイザー》か《鬼修羅と跳次元の決断》のどちらかは残っていてそこから動かれたはずで……」
ぶらっきー/香取推し「つまり、(予選の)順位差(先攻・後攻の差)で負けた……!」
「自分が後攻である限り、この結末が待っていた」という、残酷だが厳格な真実。
だが、ぶらっきー/香取推しはそれを受け入れつつ、笑顔でじゃきーにバトンを託して彼を見送った。
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じゃきー DMGP2026-1st アドバンス構築 |
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ぶらっきー/香取推し DMGP2026-1st アドバンス構築 |
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