全国大会2019 中四国エリア予選 Bブロック優勝者インタビュー:棗(福岡)
撮影者:堀川 優一
ライター:金子 幹
だが、こと中四国エリア2日目にあたるBブロックでは、なんと九州、福岡からの遠征勢である棗がこの日、その権利を勝ち取ったのだ。
表彰式が終わった後、少しの間ではあるが、見事勝利を収めた彼の今回のエリア代表に向けての考え、そして全国大会へ向けての意気込みを聞くことができた。
――この度は北陸エリア代表決定戦Bブロック優勝おめでとうございます!
棗「ありがとうございます。本当に嬉しいです!」
――優勝者インタビューを早速していこうと思います。初めに、棗さんはいつ頃からデュエル・マスターズを始められましたか?
棗「多分6,7弾くらいだったかな…その後、ちょっと休止してた時期があったんですけど、覚醒編出る前くらいの…35弾あたりでまたカードを集めはじめて、そこからはちょくちょくCSに出たりしてましたね」
――なるほど、かなり古くからプレイされてらっしゃるんですね。普段はどちらでデュエル・マスターズをやられてるんですか?
棗「北九州でプレイをしてるので、メインの活動拠点は竜星のあらしですかね。それで、KDF(大型CS『北九州デュエマフェス』の略称)に参加したり…… プレイヤーとしては、小倉CCの運営もやられている(ムラカミ@)くわけんさんの他には、まっつーには世話になってます」
――北九州! 先週開催されていた九州エリアには出られなかったんですね
棗「はい。九州のエリア予選はちょっと諸事情で出られなくて…… それで日程が合って、九州の次に近い中四国エリアにエントリーしました」
使用デッキについて
――今回、棗さんが使用したデッキは『火水ジョーカーズ』でした。こちらのデッキを選択した理由について教えていただいてもいいですか?棗「このデッキは九州エリアでトップ16にも入っているぎゃる男さんのリストをそのまま使用しています。そもそもこのデッキは、自分が2ブロックにおいて一番、デッキの最大値が高いんですよね。実際予選は5-1でしたけど、ほぼすべてのゲームで3ターン目から4ターン目にかけて強いアクションを取り、そのまま勝ちきれたと感じています」
――なるほど。確かに『火水ジョーカーズミッツァイル』は《BAKUOOON・ミッツァイル》を使用するデッキの中でも、勝ちまでもっていく速度が速い印象です
棗「そうですね。特にこのデッキタイプは、開発当初は《オケ狭間 寛兵衛》や《スッポンジトム》が採用されてましたよね。その情報が自分のもとに入った時点で、すごいデッキが出来たなって感心してたんですが、その時はあまり魅力を感じなかったんです。ただ、直前になってエリア予選で使うデッキを考えていた際に、調整相手の砕月に薦められて、さっき言ったぎゃる男さんのリストを回したらこれが本当に強い上に手に馴染んだんです」
――確かにぎゃる男さんのリストは、ライター班の間でもよく練られたリストだと専らの評判です。実際回してみるとどんな点が馴染みましたか?
棗「決勝でも活躍してくれたんですが《Wave All ウェイボール》がとにかく強い。5000というパワーに加え、クリーチャーの能力に選ばれないことによって2ブロックの環境上のほぼ全ての低コストの除去に耐性を持っているので、序盤のプランの1つとして安定感が初期のものより向上していると思ってます」
――決勝の《Wave All ウェイボール》は一見わかりにくいですが、序盤から場に出ていたために安定して盤面を伸ばして、《BAKUOOON・ミッツァイル》までの繋ぎとして大変素晴らしい活躍をしてくれていましたね。他に活躍してくれたカードはありますか?
棗「《Wave All ウェイボール》以外だと…… 特に助けられたなって僕が思うカードは《パッパラパーリ騎士》ですね。このカードが捲れずに危うく負けかけた試合もありましたが、これがいいタイミングで捲れて勝てた試合もあったので、やっぱり自分のなかでの今日のMVPカードを上げるとしたらこいつですね」
全国にかける思い
――最後に、今春開催される全国大会に向けての意気込みをお願いします棗「本当に初めてのことなので、正直分からないことだらけです。ただ、デュエル・マスターズを最高に楽しみたいです!」
――ありがとうございます! 改めてエリア代表決定戦優勝おめでとうございます!!!
果たして、今年の全国大会は、九州のカリスマことぎゃる男の『火水ジョーカーズミッツァイル』のリストに影響を受けた荒木。に続き、棗も全国の挑戦権を得た。
彼の全国の活躍に、ぜひ期待したい。
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