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全国大会2019 北海道エリア予選:トップ5カード ~ノーオーラ ノーライフ~

ライター:川崎 大輔

 全国最北端のエリア予選にも関わらず、例年通り熱い戦いが繰り広げられた北海道エリア。

 ここでは、そんな北海道エリアを象徴した5枚のカードを紹介していこう。


第5位:《BAKUOOON・ミッツァイル》


 それでは、まずは北海道エリアTOP16のブレイクダウンを見てみよう。

  6『火水自然ミッツァイル』
  1『火光水自然ミッツァイル』
  2『火水ジョーカーズミッツァイル』
  2『水闇オレガ・オーラ』
  2『水闇手札破壊』
  1『水光闇手札破壊』
  1『火単B-我』
  1『水魔導具』

 《BAKUOOON・ミッツァイル》を使用したデッキが、合計で9つで56%。

 今更、改めて《BAKUOOON・ミッツァイル》の名前を挙げることもはばかられたが、この記事は各エリアでの象徴的な出来事をカードに寄せてまとめる記事である。

 であれば、こういうしかないだろう。北海道エリアのメタゲームにおいて、《BAKUOOON・ミッツァイル》は支配的であったと。

 今回のデッキでいえば、例えば、環境的に実は地味に強そうな《獣軍隊 ヤドック》を採用した形があったり、限られたフリースロットの使い方に個性が見え、デッキリストマニアにはたまらない時期になりつつあるとも感じるのだが、なんにしろ、このカードの名前をあげずに北海道エリアを語ることはできないだろう。


第4位:《》


 間違いなく最強のデッキは、《BAKUOOON・ミッツァイル》を使用したデッキと認識されている今のタイミングではあるが、そこで同形対決を嫌ったプレイヤーが選択したアーキタイプはなんだったか。

 それは、ブレイクダウン上は3種類に分類されているものの、『水闇系手札破壊』デッキだった。

 序盤のリソース管理が多少タイトであるミッツァイル系のデッキに対して、2ターン目からの手札破壊は有効な戦略であり、古の金言「ネクラが強いときはドロマーをつかえ」の体現でもある。

 実際、手札破壊を使うプレイヤーは、全体のほぼ1/3である5名となっており、北海道エリア予選は完全にミッツァイル系 vs. 手札破壊系という対立構造であった。

 また、本来の手札破壊の説明から横道にそれるが、トップ8入賞のたけちゃん☆が使用する『火水自然ミッツァイル』は闇マナを確保できないにも関わらず、5枚目の《Wave ウェイブ》としての働くのみならず、互いに≪「本日のラッキーナンバー!」≫を撃ち合ってる状況では、実質2枚分の≪「本日のラッキーナンバー!」≫として働き状況をひっくり返せるカードとして《》が1枚だけ採用されており、これも面白いアプローチであるように見える。


第3位:《無限合体 ダンダルダBB》


 数あるミッツァイル系のデッキで、最上位となったのはなつひこの使用する『火水ジョーカーズ・ミッツァイル』であった。

 火水自然ミッツァイルのカードパワーの前に霞みがちではあったが、8枚の1マナドローサポートによる再現性の高い動きと、単体でリソースを稼ぎやすいジョーカーズの特性、なにより《夢のジョー星》《パッパラパーリ騎士》によって《BAKUOOON・ミッツァイル》後にマナを回復させることで、第2、第3の《BAKUOOON・ミッツァイル》へとつなげられる動きが魅力的である。

 実際、1ターンに4回《BAKUOOON・ミッツァイル》を回転させ、そのままフィニッシュにつなげた準決勝(【※準決勝のリンク】)は一読の価値があるだろう。

 そんなジョーカーズの中でも、「ガチヤバ4! 無限改造デッキセットDX!! ジョーのビッグバンGR」で新たに収録された《無限合体 ダンダルダBB》は、実質マナを使わず≪「本日のラッキーナンバー!」≫へとつなぐことができるので、気持ちよく《BAKUOOON・ミッツァイル》を回してフィニッシュに持っていけるのみならず、墓地利用もできるので、動きの悪い序盤に≪「本日のラッキーナンバー!」≫を時間稼ぎに使うことを正当化してくれる。

 『火水ジョーカーズ・ミッツァイル』が上位に食い込む原動力になったのは間違いないだろう。


第2位:《ア・ストラ・ゼーレ》


 激戦となった北海道エリアを制したのは、メインデッキ40枚のうち、36枚がオレガ・オーラという驚くべき構築をみせたNJであった。

 えーじからのシェアだというこのデッキだが、その完成度の高さには驚きを隠せない。

 純粋な『水闇手札破壊』に比べると、純粋な手札破壊の枚数こそ少ないものの、無月の大罪と破壊時にアドバンテージを得るGRクリーチャーの組み合わせにデッキを寄せることで疑似的に《ブレイン・タッチ》の枚数を増やす設計思想と、手札破壊の枚数が少ないことを踏まえて事前に処理することに傾倒せず、盤面を処理し、固めて、支配していこうというバランス感覚はデッキ構築技術の高さをうかがわせる。なにせ、この環境の水文明を使ったデッキなのに、《》に依存していないのだ。

 そして、細々とやりくりせざるを得なかったミッツァイル系を刈り取るのが《ア・ストラ・ゼーレ》だ。盤面を並べることが重要だが、多くの場合GRクリーチャーに頼るミッツァイル系にとっては天敵のようなカードであり、油断している相手には追加ターンまで望めてしまう。

 特に、《無修羅デジルムカデ》で蓋をされている状態では、このカードの存在そのものが絶望的だろう。

 水文明のマスターとして象徴的なカードであることを鑑みて、このカードを2位におさせていただこう。


第1位:《白皇世の意志 御嶺》


 そもそも、『水闇オレガ・オーラ』は、《*/零幻チュパカル/*》でマナを軽減し、《極幻空 ザハ・エルハ》でリソースを稼ぎ、《無修羅デジルムカデ》で蓋をするというシステムクリーチャーに強く依存した構造となっている。

 平成が終わり、令和となった今、そんなに盤面に依存した戦略が実現するわけがなかった。だが、その不可能を可能としたのが、盤面を離れない《白皇世の意志 御嶺》だ。

 序盤に無月の大罪ででれば、その時点で得できるだけでなく、その後はシステムオーラはすべてこいつにつけてしまえば、環境で触れるカードは存在しないといっていいだろう。

 決勝戦での完全試合を演出したこのカードを1位として、この記事を締めくくらせていただきたいと思う。

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