全国大会2024 北海道エリア予選:優勝者インタビュー
ライター:河野 真成(神結)
撮影者:瀬尾 亜沙子
決勝を制した直後の彼に、インタビューをお願いした。
――優勝おめでとうございます。最初にリノグレさんのプレイヤー経歴を教えていただけますか。
リノグレ「デュエマを遊び始めたのは小学生ですね。初めて買ったパックがエターナル・ウェーブ(無限軍団の飛翔)でした(聖拳編第2弾)。《憎悪と怒りの獄門》が出て嬉しかった記憶があります」 リノグレ「地元は名寄という『雪質日本一』を謳っている場所があるんですけど、カードショップなんか当然なかったので、友達と遊ぶくらいでした。その後高校を卒業した後に専門学校の進学に合わせて旭川に引っ越したんですけど、そこで初めてカードショップで遊ぶようになりました。最初のエリア予選出場も、この年でしたね」
――そこからはずっとデュエマを続けているのですか? リノグレ「ちょうどそこちょっと後からCSサポートが始まったので、CSがやっていたら出て、という感じでした」
――そこから今日に至る、と。
リノグレ「そうですね……。ただ大きな変化で言えば認定ジャッジ資格を取得しました。大型大会等でジャッジをしている訳では無いのですが、旭川のCSでサポートが出来れば、と思いまして」
――ジャッジ活動の基本は地元なんですね。
リノグレ「札幌とか釧路には認定ジャッジがいるんですけど、道北……北の方だとボクくらいしかいなくて。CSやってジャッジを呼ぶにしても遠すぎて呼べないので……(※)」
※筆者調べによると例えば旭川-釧路間は約250kmの距離があるらしく、これは東京から浜松や長岡に行くのと同じ距離間らしい
――エリア予選に関してお聞かせください。今回使用したのは【水自然ジャイアント】でしたが、権利の取ったのはどのデッキだったのでしょうか?
リノグレ「同じくジャイアントです。構築はちょっと変わっていますが」 ――2ブロックは基本ジャイアントを使って、環境に合わせて構築を弄っていく、みたいな感じだったのでしょうか?
リノグレ「そうですね」
――今日の対戦の中で、「あそこがターニングポイントだったな」とか「あの試合勝てたのは大きかったな」といった試合はありましたか?
リノグレ「実は1、2、3回戦とずっとマジックとの対戦だったですんけど」
――1、2、3回戦全部!?
リノグレ「そうなんですよ(笑) 特に2回戦が本当に厳しくて……。細かいクリーチャーをたくさん並べられて、『マッハファイターでなんとかしよう』と考えていたんですが、そしたら≪ダウンフォース・サーキュラー≫でしたっけ? あれを撃たれて除去できなくなっちゃって……」
――そこから勝ったんですね……。
リノグレ「必死に≪♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり≫を連打して、なんとか耐えて耐えて、最後は≪超球の超人≫でなんとかフィニッシュ出来ました」 ――≪超球の超人≫は決勝もそうでしたが、1つ前の準決勝の【火水マジック】戦でも活躍していましたね。
リノグレ「そうですね。≪超球の超人≫はマジックもそうなんですが、逆転撃とかにも強かったんですよ。実質的な楯焼却もありますし、フィニッシャーでしたね」
――他の【水自然ジャイアント】だと《範丸の超人》などを積んでいる人も多かったと思うのですが、そこが入っていない分、といったことでしょうか?
リノグレ「《範丸の超人》は元々(≪超球の超人≫とは別枠で)入れていたんですけど、ミラーがかなり増えたので、そこの枠を《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》に変えました。≪超球の超人≫も本当は2枠くらい採用したかったんですけど、枠を見付けられなくて……」
――ちなみに今回のエリア予選に参加するにあたって、一緒に練習したとか、そういったプレイヤーっていらっしゃるんですか?
リノグレ「括りが難しいんですが、北海道って狭いのでだいたい友達みたいなところあるんですよね」
――(北海道が狭い……?)
リノグレ「今日もTOP16上がったら、半分以上はもう何年も付き合いのある人たちだったので……」
――確かに北海道は強い人がずっと強いという印象はありますね。
リノグレ「強いて言うなら、地元旭川の人たちですね。よく一緒に、札幌まで2時間とか掛けて遠征してCSに行くんですけど。若い奴らが結構デュエマをやりたいって言うんで、ボクは引率の先生みたいなポジションで(笑)」
――リノグレさんが車運転して連れて行く、みたいな感じですか?
リノグレ「最初はそうだったんですけど、途中からみんな免許取れる年齢になったので。なのでこう、助手席で(腕を組むポーズをしながら)」
――(笑)
リノグレ「そういう意味では、今回は旭川の仲間たちと一緒に、という感じですかね」
――最後に、全国大会への意気込みを教えていただけますか?
リノグレ「そうですね……。見ている人や対戦している相手に失礼のないようにといいますか、恥のないような腕前にまで練習して挑みたいと思います」
――ありがとうございました。
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