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全国大会2024 関東エリア予選 Bブロック:優勝者インタビュー

ライター:伊藤 敦(まつがん)
撮影:堀川 優一

 《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》入りの「光水闇エルボロム」を駆り、見事関東エリア予選Bブロック参加者83名の頂点に立ったのは、茨城のChattyだった。優勝したばかりの彼に、早速簡単なインタビューをお願いした。 --「率直に、今どんな気持ちでしょうか?」

Chatty「『実感がない』……とかはありきたりすぎて言いたくないんですけど……そうですね、『ようやく優勝したか』という感じです。というのも自分、いま後期ランキングちょっとだけ走ってまして、今期決勝6回行ってるんですけどまだ1回も優勝してなくて。『早く優勝したい、早く優勝したい』って周りの人にも言ってたんですけど、まさかその初優勝で全国の権利が取れるとは思いませんでした。6回分の運が一気に来た感じです。本戦もずっと引き強かったですし、決勝は相手の不手際もありましたけど、ちゃんと引きたいカード引けたんで、今日は自分の日だったのかなと」

--「このデッキはご自身で作られたんでしょうか?」

Chatty「原案というか、『光水闇系統の受け性能のデッキを持ち込もう』と提案したのが自分で。それでちょっと作ってみたけど、そこそこ勝てるなーくらいで自分では止まったんですけど。Aブロックで4位になられた、現在群馬1位のいちみる/東京在住という方とDiscordで調整したところ、《ポッピ・冠・ラッキー》を2から3に増やして代わりに《偽りの名 ドルーシ》を4から3にするというリストを投げられて、自分では《ポッピ・冠・ラッキー》入れる予定なかったんで『何で入れるの?』と聞いたら、《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》の焼却に『エスケープ』合わせて耐えたりとかできるんですよね。なので《ポッピ・冠・ラッキー》が残った状態で手札3枚楯3枚にできると。確かにそれは強いと思って、それにエルボロムって受け一辺倒すぎて、そこにメタクリで能動的に相手を縛れるのが欲しいとは思ってたので、自分の中で無かった選択肢を提示してくれた彼のおかげかなと」 --「デュエマを始められたのはいつ頃なんでしょうか?」

Chatty「自分が今20才で、あと2日後に21才になるんですが、初めて触ったのが中学3年生の受験期で、息抜きで友達に誘われて触ったらめちゃくちゃ面白くて。双極篇で自然単轟破天とかを貸してもらって面白いなと。そのときはあまりできなかったんですけど、今度は高校生になってから水魔導具に触れまして。まだ超CSでミノミーさんが優勝する前、《凶鬼卍号 メラヴォルガル》がフィニッシャーだった時代に、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》っていう名前の格好良さに惹かれて始めました。その時は比較的組みやすかったので、高校一年生で金なかったけど5000円くらいで組めましたね」 Chatty「それで本格的に始めたのが高3の頃、また受験期なんですけど……勉強ばっかりしててお金結構あったんで、ディスペクター天門みたいなデッキを自分で組んで。一回目のCS出たらそのまま優勝できて、『CSってこんなに面白いんだ!』とハマってしまって。そこからCSに出るようになって、大学生になってから福島の大学に行ったんですけど、毎月2回くらい出て……みたいな感じです」

--「全国大会というものには、やはり憧れがあったんでしょうか?」

Chatty「DMPランキングのボーダー争いとかを見ていて、全国の出場権をかけて色んな人がすごいお金を使ったりポイントをゲットしたりを繰り返していて、『そんなにするくらい行きたいんだ!』って、『自分も何かの拍子で行けたらすごいんじゃないか』とずっと思ってて。ただいかんせん自分には張り合えるようなプレイングも、金銭面でもあまり余裕がなくて。全国は夢のまた夢……みたいな感じだったんですけど、こうしていま目の当たりにすると、よくわからなくなってきますね。『ほんま勝てる?』みたいな、ちょっと恐怖はあります。まさか出られないだろうと思ってたので……」

Chatty「しかも店舗予選は福島で抜ければよかったのに茨城に帰省してるときに練習程度に出たらうっかり権利とっちゃったから、関東エリアで出ることになっちゃって。エリア予選だけが全国の希望でしかないのに、関東なんて母数もでかいし強豪ばかりのエリアになってしまって、やべーなってなってたんですけど……まさかこうなるとは」

--「最後に何か伝えたいことなどありますでしょうか?」

Chatty「自分はインターネットのコミュニティというか身内同士のグループに属してまして、そこはアニメとかソシャゲに詳しかったり、他TCGの強豪とか、『デュエル・マスターズ プレイス』だとバトルアリーナのリザーバーとして参加する人もいるような、多方面に秀でたグループなんですが、そういった方々の知識とか通話で学んだこととかも、デュエマをやる上ですごく生きていて。自分のプレイングにも影響したりもするので、デュエマ以外の色々なことを教えてくれたコミュニティの方々にお礼を言いたいです」

--「ありがとうございました」

 競技コミュニティによる秘匿デッキなどの影響を受けやすい2ブロックで、人口密度の高い東京近郊ではなく北関東のプレイヤーが権利を獲得したのは快挙と言える。

 日本一決定戦でのChattyのさらなる活躍に期待だ。
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