DMGP7th ジャッジインタビュー:汐見 輝氏
GPという大舞台を支えている多数のジャッジ。
ジャッジという個人も、その思想や信条、活動指針は人によって異なってくる。
その中でも地域やコミュニティの在り方に対して、運営という視点からデュエル・マスターズを盛り上げていこうと考えているのが汐見 輝氏だ。
彼女を知っている人は多いだろう。エリア予選でフィーチャー卓に座ったこともあり、プレイヤーとしても著名な人物である。
そんな彼女は自分の活動について、どのような想いを持っているのか。
今回は仕事の合間を縫って、お話を伺った。
―――よろしくお願いします。活動地域や、デュエマ歴、ジャッジ歴等を含めて自己紹介をお願いします。
汐見「大阪府で主に活動しています、汐見 輝です。デュエマ歴は……(指を折って数える)8~9年くらい前でしょうか。ちょうど覚醒編の最後、≪超覚醒ラスト・ストームXX≫が出た頃ですね。ジャッジはいわゆる第1期生です」
―――今回GP7thにジャッジとして参加してらっしゃいますが、ジャッジとしての参加経歴を教えてください。
汐見「GPには2nd、4th、5th、6th、そして今回7thにも参加してます。1stと3rd以外、全部出てますね」
―――すごい回数ですね。
「これまで参加したときに得た経験が良いものなので、次のモチベーションにも繋がっています」
―――そもそもジャッジとなった経緯はどういったものだったんですか。
汐見「最初は軽いノリだったんですよ」
―――ノリ。
汐見「まずデュエマを盛り上げたいという気持ちがあって、その中で自分自身が何か始めたかったんです。友人がGP1stでジャッジをやっていたのもあって、選手だけでなくて運営側としても関わってみたいなぁという気持ちになって応募しました」
―――運営として盛り上げる、という中の一つの選択としてジャッジだったんですね。
汐見「今ではエリア予選や各地のCSでジャッジ、あとはコロコロツアーに参加して子供たちに教えるといったこともやってます」
―――ジャッジに対しての気持ちを強く持つようになったのはどういったキッカケだったんでしょうか。
汐見「ジャッジをやっていくにつれてコミュニティが広がっていきました。2ndから参加してることもあってか、ジャッジもやりやすくなって知り合いも増えていくと、『またこの人たちと一緒にジャッジをしたいな』と思うようになりました。自分のことを知ってもらえるようにもなっていったので、ジャッジそのものが段々楽しくなっていったんですよ。だから『GPでジャッジをする』ということを、今はすごく楽しみにして活動しています」
―――ジャッジとしての活動の原動力も、そういった部分ですか。
汐見「そうですね。あとは長くやっていると頼りにしてもらえることも多くなりました。自分も頼られたら助けたいですし、そういったことを続けていくうちに立ち振る舞いにも自信がついてきました。そういった部分はジャッジとしての自信にも繋がってます。最初の頃は、自信を持てなかったんですけどね。5thでジャッジリーダーをやらせていただいたのも大きかったです」
―――ジャッジリーダーもやってらしたんですね。
汐見「実際人の前に立ってみて、勉強になりました。今は少し忙しくて中々新しい裁定についていけてない部分もあるのですが……。それでも今の自分のレベルを鑑みての立ち振る舞いを考えています」
―――と、言いますと。
汐見「ちょっと厳しいときはリーダーを頼りつつ、サブリーダーとしてのどう振る舞うかを考えています。例えばジャッジチーム全体を盛り立てたりとか、あとはこれまでの経験をもとにチーム内で提案してみたりとかですね」
―――ほんとに色々考えてらっしゃるんだなぁと感心します。
汐見「とにかくデュエル・マスターズというものが大好きなんですよ。その前提の上でコミュニティがあって、友人もできました。いまの自分の人生レベルにデュエル・マスターズが大きく関わっているので、無しの自分は考えられないですね」
―――今後はどんな活動をしていきたいですか。
汐見「公式のエリア予選や今回のGPのような大きな舞台でジャッジを続けたいですね。もちろん、CSでもお手伝いをしたいです。ゆくゆくは自分が主催として、CSを主催もしてみたいですね」
―――どんなCSを作りたいですか?
汐見「まだそこはちょっと具体的なイメージはないんですけど、盛り上げていけるようなものであればいいですね」
―――最後にはなりますが、ジャッジを目指す人にメッセージがあればお願いします。
汐見「まずはデュエル・マスターズが好きであってほしいですね。その上で、ジャッジになるということは何かしらの形でプレイヤーにルールを教えるといった教育者の側面も出てくるので、自分に自信を持って欲しいです。ルールに不安はある部分もあるとは思いますが、わからないことが発生してもプレイヤーに対してどう接するべきか意識することが大切だと思います。
また、これはちょっと特別な部分もあるんですが子供には優しくして欲しいと思います。もちろん、ルールは的確に対応しなければならないのですが、それを伝える際には子供に合った視点に立って欲しいと思います。厳しい裁定を伝えるときほど、優しくですね。子供たちがイベントで嫌な想いをしたままなのは、よくないと思うので。
私自身、まだ失敗をしていることも多いです。例えばフロアを走ってしまったり、質問されて答えに詰まってしまったり……。ただ、そういう時こそ、リーダーや色んな人の背中を見て勉強して欲しいですね」
―――人への接し方についてはプレイヤー共通の問題意識を持って考えていかなければいけないですね。今回はお忙しい中、ありがとうございました。
汐見「ありがとうございました」
話を聴くうちに彼女が何を大切にしているかが徐々にわかってきた。最後のメッセージも、彼女がコミュニティや人との接し方についてどのように発展させようとしているか、よく表しているように思う。
ちょっと気の利いてないような質問に対しても、明確にはっきりと答えてくれた汐見氏。今後も様々な場所でその活躍を見届けることが出来るはずだ。
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