DMGP8th DAY1 Round 6:アポぁ(神奈川) vs. 木原りんP/AYN(愛知)
「DMマーク+双マーク」から「双マーク+超マーク」の環境へと、ローテーションしたばかりの2ブロックフォーマット。
そこでは『火光轟轟轟』という圧倒的なトップメタこそあったものの、はたして他にどのようなデッキがいるのか、対抗する側の戦略などについては、ローテーションから間もないこともあって情報が少なく、参加者たちにとっても自信を持ったデッキ選択が、なかなかしづらいところだっただろうと思われる。
だが、そんな手探りの環境となったDMGP8th、その初日の予選ラウンドにおいて。
自薦・他薦問わずフィーチャーマッチにふさわしいと思料するプレイヤーをSNS上で推薦するハッシュタグ=「#俺フィーチャー」に、果敢にも名乗りを上げた者たちがいた。
木原りんP/AYNとアポぁの2人だ。
木原りんP/AYN「めちゃくちゃ緊張する……」
アポぁ「そうですねw」
木原りんP/AYN「フィーチャー来たことあります?」
アポぁ「いやないですね……初めてです。こんなに緊張するものだなんて……」
木原りんP/AYN「ですよね……僕も初めてですよ」
アポぁ「これでプレイミスとかしたらと思うと……」
木原りんP/AYN「まああんまり深く考えず、いつも通りでいきましょう」
アポぁ「そうですね、お願いします」
「#俺フィーチャー」で自薦した割にいざ呼ばれると緊張が隠せない様子の2人だが、それも仕方のない話だろう。ここまで互いに4勝1敗という、予選突破のためには負けられないラインでの対戦であることはもちろん、ここでの戦いはYoutubeの放送で全国のプレイヤーたちに観戦されることにもなるからだ。
はたして勝つのはどちらか……そして、アポぁの言う「カッコイイ地雷デッキ」の正体とは。
先攻:木原りんP/AYN
先攻は木原りんP/AYN。1ターン目は少し悩んだ末、《♪正義の意志にひれ伏せ》をチャージする。対してアポぁは《テック団の波壊Go!》をチャージしてゴー。
続く2ターン目、木原りんP/AYNは《グレイト“S-駆”》チャージのみでエンド、アポぁも《無修羅デジルムカデ》のチャージのみでターンを返す。
ここまでの情報でわかることは、木原りんP/AYNがトップメタである『火光轟轟轟』を握っているということ。一方それに対しアポぁのデッキは……水闇オレガ・オーラだろうか?とにかくいまだその全貌を見せてはおらず、S・トリガーが厚めの気配がある、というくらいか。
とはいえ超攻撃型デッキを駆る木原りんP/AYNにとって、それくらいでは立ち止まる理由にならない。ひるむことなく《グレイト“S-駆”》をチャージすると、《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》からの《♪正義の意志にひれ伏せ》で《ダスティン・ジョーバー》と《アネモⅢ》をGR召喚する。
返すアポぁは《幽影モンス・ピエール》チャージから《魔薬医 ヘモグロ》。登場時効果で、木原りんP/AYNの手札から《KAMASE-BURN!》を捨てさせる。
だが『火光轟轟轟』にとって、手札の枚数を削られることは必ずしもダメージになるとは限らない。
続く木原りんP/AYNのアクションは、《グレイト“S-駆”》からの《“轟轟轟”ブランド》!!
木原りんP/AYN「考えますね」
さらに効果でドローした≪奇石 ミクセル≫を立たせると、先攻4ターン目にして形勢した5打点を順に攻撃に向かわせる。もしS・トリガーが何もなければ、アポぁのシールドはこのターンの間に丸裸になる計算だ。
《アネモⅢ》でブレイク。S・トリガーはない。続けて《グレイト“S-駆”》でブレイク。
しかし。
アポぁ「考えます」
ここで木原りんP/AYNが踏み抜いたのは、あろうことか《撃髄医 スパイナー》!《“轟轟轟”ブランド》が-3000×3の-9000で落ちると、無情にも一気に2打点が攻撃の前に失われる。
それでも、木原りんP/AYNもここで足踏みするわけにはいかない。《ダスティン・ジョーバー》で、さらにブレイクしにいく。
だが、さらにS・トリガー《幽具ランジャ》!《ワイラビⅣ》がGR召喚されると、木原りんP/AYNは出したばかりの≪奇石 ミクセル≫すらも失ってしまう。
そして返すターン、ついにアポぁのデッキのコンセプトが明らかになる。4マナから召喚したのは……?
《闇の破壊神ゼオス》!
最新弾でしかも予想もしないカードの登場に、思わずカードテキストを確認する木原りんP/AYN。しかし効果を読んだところで、実際にこれから起こることがはたして正確に予測できたかどうか。
続けてアポぁが《魔薬医 ヘモグロ》を《グレイト“S-駆”》と相打ちさせると、自クリーチャー破壊時の《闇の破壊神ゼオス》の効果で《アネモⅢ》を-3000で破壊。さらに《ダスティン・ジョーバー》はパワー6000の《ワイラビⅣ》で一方的に処理。そしてターン終了時に《魔薬医 ヘモグロ》が墓地から蘇生……アニメ「デュエル・マスターズ!」で「破壊しちゃダメゼオス!」と言いながら周囲の物を破壊しまくるという、CV: 杉田智和のギャグキャラとして登場したとは思えない制圧力を見せる。
一方、5打点で殴ろうとしていたと思ったら1ターン後には一転すべてのリソースを失っていたという格好となってしまった木原りんP/AYN。それでも引き込んだ《KAMASE-BURN!》を唱えるのだが、そこでGR召喚されたのは、よりにもよってタップインで打点として計算できない《ダスティン・ジョーバー》の2枚目。これでは、《魔薬医 ヘモグロ》を処理することくらいしかできない。
木原りんP/AYN「マジかーw」
さらに返すターン。《闇の破壊神ゼオス》をチャージしたアポぁは、5マナから《無修羅デジルムカデ》を降臨させる。
スピードアタッカーすらも封じられた木原りんP/AYNは、やむなくチャージのみでターンを返すしかない。
だが、これを見たアポぁは《ゲオルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》をチャージすると、2枚目の《魔薬医 ヘモグロ》に加えて《凶鬼67号 アゴクイ》をも送り出す!
そう、アポぁのデッキは「破壊」をコンセプトにした準闇単のコントロール。自らクリーチャーを「破壊」できる《凶鬼67号 アゴクイ》に、「破壊」時効果を持つ《闇の破壊神ゼオス》と自ターン中の「破壊」なら蘇生可能な《魔薬医 ヘモグロ》が組み合わさることで、恐るべき半永久機関が完成する。
すなわち、《魔薬医 ヘモグロ》をアタックさせると《凶鬼67号 アゴクイ》の効果で自らタップ時破壊。《闇の破壊神ゼオス》の効果と合わせて2ドローしながらも、ターンエンドに《魔薬医 ヘモグロ》がバトルゾーンへと戻ってくるのだ。
毎ターンリソースが増える体制を確立したアポぁは、なおも2体目の《無修羅デジルムカデ》を出して盤面の制圧をより確かなものとする。
ゲームは続いているが、木原りんP/AYNにできることはもはやマナチャージくらいしかない。
やがてついにアポぁが、詰めに向かって動き出す。《魔薬医 ヘモグロ》を攻撃時に破壊しつつ2ドロー、さらに《凶鬼67号 アゴクイ》で1枚だけブレイクすると、ターンエンドに《魔薬医 ヘモグロ》を蘇生させて手札に加えさせたシールドをそのまま捨てさせる。まるで《》と《追憶人形ラビリピト》のようなハーフロックだ。
木原りんP/AYNがチャージせずに手札を残せば、《ゲオルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》が打ち込まれる。なおも《闇の破壊神ゼオス》の2体目までもが登場し、1枚、また1枚と木原りんP/AYNのシールドが毎ターンブレイクされていく。
そうして、最後のシールドまでもがブレイクされ。
それでも木原りんP/AYNは、ただ盤面を眺めていることくらいしかできなかった。
木原りんP/AYN「……ありがとうございました!」
Winner:アポぁ
アポぁ「くっそー、キーカード出せなかった!」
やりたいことをやり尽くしたように見えたアポぁだが、聞いたところによるとアポぁのデッキにはさらなる隠し玉も存在するらしい。
「カッコイイ地雷デッキ」との言に違わず、斬新なコンボで強烈なコントロール力を「#俺フィーチャー」で見事に見せつけたアポぁの勝負強さとデッキ構築力には脱帽だ。
そこでは『火光轟轟轟』という圧倒的なトップメタこそあったものの、はたして他にどのようなデッキがいるのか、対抗する側の戦略などについては、ローテーションから間もないこともあって情報が少なく、参加者たちにとっても自信を持ったデッキ選択が、なかなかしづらいところだっただろうと思われる。
だが、そんな手探りの環境となったDMGP8th、その初日の予選ラウンドにおいて。
自薦・他薦問わずフィーチャーマッチにふさわしいと思料するプレイヤーをSNS上で推薦するハッシュタグ=「#俺フィーチャー」に、果敢にも名乗りを上げた者たちがいた。
#俺フィーチャーDMGP8thDay1
— 木原りんP (@SerpentSin1228) 2019年4月12日
HN 木原りんP/AYN
受付番号 0938
愛知県の調整チーム、YamadaProsの底力見せつけに来ました。
統一してるGRゾーンのネタスリーブは必見です??#aikatsu#aikatsufriends #aikatsustars
#俺フィーチャーDMGP8thDay1
— アポぁ (@apoa_3419) 2019年4月13日
カッコイイ地雷デッキでコメントを沸かしたい
木原りんP/AYNとアポぁの2人だ。
木原りんP/AYN「めちゃくちゃ緊張する……」
アポぁ「そうですねw」
木原りんP/AYN「フィーチャー来たことあります?」
アポぁ「いやないですね……初めてです。こんなに緊張するものだなんて……」
木原りんP/AYN「ですよね……僕も初めてですよ」
アポぁ「これでプレイミスとかしたらと思うと……」
木原りんP/AYN「まああんまり深く考えず、いつも通りでいきましょう」
アポぁ「そうですね、お願いします」
「#俺フィーチャー」で自薦した割にいざ呼ばれると緊張が隠せない様子の2人だが、それも仕方のない話だろう。ここまで互いに4勝1敗という、予選突破のためには負けられないラインでの対戦であることはもちろん、ここでの戦いはYoutubeの放送で全国のプレイヤーたちに観戦されることにもなるからだ。
はたして勝つのはどちらか……そして、アポぁの言う「カッコイイ地雷デッキ」の正体とは。
先攻:木原りんP/AYN
先攻は木原りんP/AYN。1ターン目は少し悩んだ末、《♪正義の意志にひれ伏せ》をチャージする。対してアポぁは《テック団の波壊Go!》をチャージしてゴー。
続く2ターン目、木原りんP/AYNは《グレイト“S-駆”》チャージのみでエンド、アポぁも《無修羅デジルムカデ》のチャージのみでターンを返す。
ここまでの情報でわかることは、木原りんP/AYNがトップメタである『火光轟轟轟』を握っているということ。一方それに対しアポぁのデッキは……水闇オレガ・オーラだろうか?とにかくいまだその全貌を見せてはおらず、S・トリガーが厚めの気配がある、というくらいか。
とはいえ超攻撃型デッキを駆る木原りんP/AYNにとって、それくらいでは立ち止まる理由にならない。ひるむことなく《グレイト“S-駆”》をチャージすると、《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》からの《♪正義の意志にひれ伏せ》で《ダスティン・ジョーバー》と《アネモⅢ》をGR召喚する。
返すアポぁは《幽影モンス・ピエール》チャージから《魔薬医 ヘモグロ》。登場時効果で、木原りんP/AYNの手札から《KAMASE-BURN!》を捨てさせる。
だが『火光轟轟轟』にとって、手札の枚数を削られることは必ずしもダメージになるとは限らない。
続く木原りんP/AYNのアクションは、《グレイト“S-駆”》からの《“轟轟轟”ブランド》!!
木原りんP/AYN「考えますね」
さらに効果でドローした≪奇石 ミクセル≫を立たせると、先攻4ターン目にして形勢した5打点を順に攻撃に向かわせる。もしS・トリガーが何もなければ、アポぁのシールドはこのターンの間に丸裸になる計算だ。
《アネモⅢ》でブレイク。S・トリガーはない。続けて《グレイト“S-駆”》でブレイク。
しかし。
アポぁ「考えます」
ここで木原りんP/AYNが踏み抜いたのは、あろうことか《撃髄医 スパイナー》!《“轟轟轟”ブランド》が-3000×3の-9000で落ちると、無情にも一気に2打点が攻撃の前に失われる。
それでも、木原りんP/AYNもここで足踏みするわけにはいかない。《ダスティン・ジョーバー》で、さらにブレイクしにいく。
だが、さらにS・トリガー《幽具ランジャ》!《ワイラビⅣ》がGR召喚されると、木原りんP/AYNは出したばかりの≪奇石 ミクセル≫すらも失ってしまう。
そして返すターン、ついにアポぁのデッキのコンセプトが明らかになる。4マナから召喚したのは……?
《闇の破壊神ゼオス》!
最新弾でしかも予想もしないカードの登場に、思わずカードテキストを確認する木原りんP/AYN。しかし効果を読んだところで、実際にこれから起こることがはたして正確に予測できたかどうか。
続けてアポぁが《魔薬医 ヘモグロ》を《グレイト“S-駆”》と相打ちさせると、自クリーチャー破壊時の《闇の破壊神ゼオス》の効果で《アネモⅢ》を-3000で破壊。さらに《ダスティン・ジョーバー》はパワー6000の《ワイラビⅣ》で一方的に処理。そしてターン終了時に《魔薬医 ヘモグロ》が墓地から蘇生……アニメ「デュエル・マスターズ!」で「破壊しちゃダメゼオス!」と言いながら周囲の物を破壊しまくるという、CV: 杉田智和のギャグキャラとして登場したとは思えない制圧力を見せる。
一方、5打点で殴ろうとしていたと思ったら1ターン後には一転すべてのリソースを失っていたという格好となってしまった木原りんP/AYN。それでも引き込んだ《KAMASE-BURN!》を唱えるのだが、そこでGR召喚されたのは、よりにもよってタップインで打点として計算できない《ダスティン・ジョーバー》の2枚目。これでは、《魔薬医 ヘモグロ》を処理することくらいしかできない。
木原りんP/AYN「マジかーw」
さらに返すターン。《闇の破壊神ゼオス》をチャージしたアポぁは、5マナから《無修羅デジルムカデ》を降臨させる。
スピードアタッカーすらも封じられた木原りんP/AYNは、やむなくチャージのみでターンを返すしかない。
だが、これを見たアポぁは《ゲオルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》をチャージすると、2枚目の《魔薬医 ヘモグロ》に加えて《凶鬼67号 アゴクイ》をも送り出す!
すなわち、《魔薬医 ヘモグロ》をアタックさせると《凶鬼67号 アゴクイ》の効果で自らタップ時破壊。《闇の破壊神ゼオス》の効果と合わせて2ドローしながらも、ターンエンドに《魔薬医 ヘモグロ》がバトルゾーンへと戻ってくるのだ。
毎ターンリソースが増える体制を確立したアポぁは、なおも2体目の《無修羅デジルムカデ》を出して盤面の制圧をより確かなものとする。
ゲームは続いているが、木原りんP/AYNにできることはもはやマナチャージくらいしかない。
やがてついにアポぁが、詰めに向かって動き出す。《魔薬医 ヘモグロ》を攻撃時に破壊しつつ2ドロー、さらに《凶鬼67号 アゴクイ》で1枚だけブレイクすると、ターンエンドに《魔薬医 ヘモグロ》を蘇生させて手札に加えさせたシールドをそのまま捨てさせる。まるで《》と《追憶人形ラビリピト》のようなハーフロックだ。
木原りんP/AYNがチャージせずに手札を残せば、《ゲオルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》が打ち込まれる。なおも《闇の破壊神ゼオス》の2体目までもが登場し、1枚、また1枚と木原りんP/AYNのシールドが毎ターンブレイクされていく。
そうして、最後のシールドまでもがブレイクされ。
それでも木原りんP/AYNは、ただ盤面を眺めていることくらいしかできなかった。
木原りんP/AYN「……ありがとうございました!」
Winner:アポぁ
アポぁ「くっそー、キーカード出せなかった!」
やりたいことをやり尽くしたように見えたアポぁだが、聞いたところによるとアポぁのデッキにはさらなる隠し玉も存在するらしい。
「カッコイイ地雷デッキ」との言に違わず、斬新なコンボで強烈なコントロール力を「#俺フィーチャー」で見事に見せつけたアポぁの勝負強さとデッキ構築力には脱帽だ。
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