DMGP2022 Day1 決勝戦:アイタvs. たこわっしー
ライター:秋山 大空
撮影者:瀬尾 亜沙子
環境デッキに新デッキにオリジナルデッキ。様々なデッキが入り乱れたが、最後には環境の覇者「ガイアッシュ覇道」同士の戦いとなる。
2人の「ガイアッシュ覇道」使用者、アイタとたこわっしーが席に着く。
アイタ「アドバンスの方はあんまり自信なくて、強いデッキを使ったんですけど、ここまで来ちゃいました」
たこわっしー「アドバンスは練習していたんですけど、何握っていいかわからなくなっちゃっいましたね。オリジナルには自信ないので、アドバンスをしっかりやってオリジナルはゆっくりやるイメージでいました」
謙虚なアイタとたこわっしーだが、両者共に約4回ものミラーマッチを制してきているとのこと。
例え決勝戦と言えどやることは変わらない。
今までと同じように、ミラーマッチをこなすだけだ。
Game 1
先攻:アイタ1枚ずつ手札を確認するアイタと、5枚を同時に見つめるたこわっしー。まずは互いにチャージエンド。
2ターン目、アイタより先にたこわっしーが動く。
アイタ「ぎゃっ」
《メンデルスゾーン》2マナ加速。
アイタも2ターン目の《メンデルスゾーン》こそなかったものの、《ボルシャック・栄光・ルピア》で2マナ加速。
たこわっしーは更に、5マナ《インフェル星樹》。
アイタ「つよっ」
絶好調のたこわっしーの動きに、アイタも声を漏らす。
アイタは《流星のガイアッシュ・カイザー》召喚と、こちらも順調な動き。
たこわっしー。《ボルシャック・栄光・ルピア》召喚し、早くも10マナに到達。
使っているのは同じデッキタイプ。次に何が待っているのか、当然アイタは知っている。
アイタ「カツキング…」 しかし水マナがないたこわっしー、ここでターンエンド。
《流星のガイアッシュ・カイザー》が場に残ったアイタは、ここで《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で仕掛ける。
…が、シールド・トリガー《最終龍覇 ロージア》。《邪帝斧 ボアロアックス》が装備され、両手を上げるアイタ。
アイタ「やべっ」
《邪帝斧 ボアロアックス》の効果で出された《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》が《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を手札に戻し、アイタはEXターンを得られない。
アイタは頭を抱えつつもターンを渡す。
一方たこわっしー、今度は水マナを確保できている。
《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を召喚。アイタの《ボルシャック・栄光・ルピア》を手札に戻す。
続けて《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》で《流星のガイアッシュ・カイザー》を攻撃時《時の法皇 ミラダンテⅫ》に革命チェンジ。
《最終龍覇 ロージア》攻撃時、《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》にP侵略。
更に《邪帝斧 ボアロアックス》の効果で《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を出し、追加の《最終龍覇 ロージア》を手札へ。
《インフェル星樹》のG・ストライクで、たこわっしーの《インフェル星樹》を止めるが、まだ攻撃できる《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》と《ボルシャック・栄光・ルピア》が残っている。
《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》攻撃時、≪蒼き覚醒 ドギラゴンX≫にP革命チェンジ。残りのシールドをブレイクする。
祈るように、シールドを覗き見るアイタ。
アイタ「うおっ」 2枚目の《インフェル星樹》!
《ボルシャック・栄光・ルピア》を止め、ターンが返って来たアイタは、思考を巡らせ盤面の確認を行う。
「ワンチャンあるか?」「え?どうしよう。落ち着こう」
「…こんなとこから勝っていいのか?」
《生命と大地と轟破の決断》で、革命ゼロを達成した《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を2体場へ送り出す。
たこわっしーの《インフェル星樹》は場に1枚、マナに3枚。
龍解した≪邪帝遺跡 ボアロパゴス≫が存在感を放っているが、召喚を封じてしまえば怖くない。
《時の法皇 ミラダンテⅫ》の革命チェンジでシールドを割り切り、残るもう1体が走り切った。
アイタ 1-0 たこわっしー
アイタ「1本目、《インフェル星樹》が4枚見えてるからケアする必要がないことに、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で殴った後に気づきました。みんなに怒られますね。」
勝利まであと1ゲーム。
予選からの長い道のりに疲れ、終わりの近さに焦る時もある。
だが、彼らの戦いは寂しいものではない。
ジャッジ「時間は無制限なので、焦らずプレイしてくださいね」
ジャッジも、ライターも、生放送の実況解説も、もちろん彼らの仲間たちも、2人を応援しているのだ。
Game 2
先攻:たこわっしー2ターン目、たこわっしーは《メンデルスゾーン》で2マナ加速。
アイタ「やはりそちらも、そういうことか」
同じく《メンデルスゾーン》で2マナ加速。
たこわっしーは更に《メンデルスゾーン》。
…だが、見えたカードの中にドラゴンがいない。0マナ加速で終わってしまう。
アイタもマナを伸ばすため《ボルシャック・栄光・ルピア》を召喚するが、こちらもマナに置かれたのはドラゴンではない。1マナ加速に留まる。
たこわっしーは、一旦マナチャージのみでターンエンド。
アイタ「わかんね…」
悩むアイタ。ひとまずマナと手札の補充のため、《インフェル星樹》で封印を2枚マナに置き2枚ドロー。
《メンデルスゾーン》の0マナ加速が響き1ターン遅れたが、たこわっしーも《流星のガイアッシュ・カイザー》で手札を整える。
《流星のガイアッシュ・カイザー》は強力なカードだ。しかし、場にクリーチャーが残る。
現アドバンス環境で、場にクリーチャーが残ったとき何が起こるのかを知らないものは殆どいない。 アイタは《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を召喚。続いて《ボルシャック・栄光・ルピア》を召喚。
マッハファイターで《流星のガイアッシュ・カイザー》に攻撃しながら、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》は《時の法皇 ミラダンテⅫ》へと革命チェンジし、たこわっしーの召喚を縛る。
たこわっしーは《時の法皇 ミラダンテⅫ》に召喚を制限されているため、マナチャージのみでターン終了。
前のターンに盤面を整えたアイタは、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を召喚。
更に《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》召喚と共に、アイタは宣言する。 「参ります」
《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で攻撃、今度はトリガー無し。
《時の法皇 ミラダンテⅫ》で攻撃。
トリガーは、無し。
《ボルシャック・栄光・ルピア》で、ダイレクトアタック。
アイタ 2-0 たこわっしー
Winner:アイタ
「試合中、喋った方がやりやすいんですよね」と、試合中賑やかさを絶やさなかったアイタ。
たこわっしー「その空気に呑まれちゃったかもしれないです」
アイタ「これ、放送には声入ってないんで。それもあって喋りやすかったです」
たこわっしー「声はうっすら入っていますね」
アイタ「あー、なら試合中の声もオンエアされちゃうわ」
アイタは、焦る中でもマイペースを貫いた。その結果の勝利なのかもしれない。
無事試合も終わり、現在22時少し前。8時間後にはDMGP2022の2日目が始まる。
2日目も、無論長丁場になるだろう。
「明日も参加します」と2人。
…明日に備えよう!睡眠時間が無くなる前に!
そして、今日の激闘を制したアイタに祝福を!
※撮影時のみマスクを外しています。
アイタ、DMGP2022優勝おめでとう!
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