DMGP2023-2nd 決勝Round 1:くれー vs. おなかいたい
ライター:塚本 樹詩
撮影者:後長 京介
【星域ジャオウガ】と【水闇魔導具】という古参アーキタイプに対して【闇自然アビス】【水火マジック】といった「魔覇革命」から生まれた新顔が対抗する勢力図が浮き彫りとなった今回のGPであったが、そこには数こそ少ないものの第五の勢力が生き残っていた。 予選ラウンドの順位順により先攻を得ていたくれーがマナチャージしたのは《流星のガイアッシュ・カイザー》《天命龍装 ホーリーエンド / ナウ・オア・ネバー》《五番龍 レイクポーチャー ParZero》と全てがドラゴンのカードであった。
そこから《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》の呪文面を使い《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》をマナ加速。
《ボルシャック・栄光・ルピア》や《メンデルスゾーン》といったロケットスタートに至らなかったものの、次のターンに何とか《ボルシャック・栄光・ルピア》を引き当て更にマナを伸ばしていくこととなる。
その間に対戦相手のおなかいたいは《堕呪 ボックドゥ》《秩序の意志》《堕呪 エアヴォ》《堕魔 ドゥポイズ》と【水闇魔導具】のカードをマナチャージしていき4ターン目にやっと《堕∞魔 ヴォゲンム》を召喚するという、ゆっくりとした立ち上がりだった。 そして、ターンエンドに《堕∞魔 ヴォゲンム》の能力で山札から13枚を墓地に置くも、そこで無月の門の宣言は無し。
お互いにイマイチな展開となっていたが先に大きなアクションに辿り着けたのはくれー。《五番龍 レイクポーチャー ParZero》を召喚して山札の上6枚から2枚を手札に加え、次のターン以降にはほぼ何でも使えるといった状況にしてターンを終える。
そして、ここまで息を潜めていたおなかいたいは、ここが機だとくれーのターンエンドに《「無月」の頂 $スザーク$》の無月の門・絶を宣言。
《ボルシャック・栄光・ルピア》とともに《五番龍 レイクポーチャー ParZero》により質の高くなった手札を狙うと、くれーは手札から《「必然」の頂 リュウセイ / 「オレの勝利だオフコース!」》を捨てることとなり、おなかいたいは2ドロー。
自分のターンが来ると、まずは《堕呪 ゴンパドゥ》で手札を増やす。
そこから《堕魔 ドゥポイズ》召喚で《「無月」の頂 $スザーク$》を再利用する動きにジャストダイバー状態の《五番龍 レイクポーチャー ParZero》を巻き込むという好プレイ―をし、さらにアドバンテージ差を引き離す。
このターンのエンドには無月の門・絶の宣言はせずにくれーの出方を伺うことにしたおなかいたい。そして、クリーチャーを召喚しようがしまいが、どちらにしろ手札は失う形となり八方塞がりのくれー。
ほぼほぼ有効な選択肢はないように思えたくれーだったが、目に見えて少なくなった相手の山札の枚数を確認した後に召喚したのは《》!
《堕∞魔 ヴォゲンム》の13枚削りの中に含まれていた2枚目の《「無月」の頂 $スザーク$》も含め2体の無月の門・絶を宣言して《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》とくれーの残った2枚の手札を全て刈り取り、能力によりドローを進めて山札の枚数を残り4枚まで減らしたおなかいたい。
だが、呪文が封じられているのでこのターンに《神の試練》というフィニッシュブローを封じられてしまっており、ここでは《飛翔龍 5000VT》の召喚のみでターンを終える。
何とか1ターンは凌いだものの絶体絶命な状態が続いたくれーがここで引き当てたのは《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》!!!
再び呪文が封じられた状態でターンが返ってきたおなかいたいは前のターンのドローとこのターンのドローで山札の枚数は2枚まで減ってしまった。
圧倒的有利な状況から、一転、勝負をくれーの山札にゆだねる形になってしまったおなかいたい。唯一状況を変えることができそうな《堕魔 ドゥポイズ》も手札には無く、ノーアクションでターンを終える。
そして、この試合の明暗を分けるくれーのターンが来た。
再び《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》を引くことができれば、おなかいたいは次のターンのドローで残りの山札が1枚の状態で何もできずターンを終え、その次のターンに山札が尽きて負け。それ以外なら逆にくれーの負けは必至だろう。
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》は革命チェンジできればいいので《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》や《五番龍 レイクポーチャー ParZero》といったドロー手段、または《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》による追加ターンの獲得でのチャンス継続もありだろう。
受けは広い!
と期待を込めてドローをするくれー! そして召喚したのは《ボルシャック・栄光・ルピア》。
山札を1枚残したまま、呪文を唱えることが可能になったターンが訪れたおなかいたいは《神の試練》を唱えると、くれーにターンは回ってくることなく《秩序の意志》と《堕呪 エアヴォ》を交互に唱えることによって山札の上から封印として置かれたカードが無限に手札に戻され、くれーは山札切れで敗北となってしまった。 WINNER:おなかいたい
山札切れが勝負の鍵となった珍しい試合展開をおなかいたいが制し、次の試合へと駒を進めた。
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