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DMGP2023-2nd 決勝Round 3:デデンネ vs. ユウキング/わいきん

ライター:秋山 大空
撮影者:後長 京介

デデンネ「今日『水闇自然ジャオウガ』(と当たるの)初めてです」

ユウキング「マジ?本戦進出トップシェアこれ(水闇自然ジャオウガ)よね?」

 2人の会話通り、今回の本戦進出最多数は『水闇自然ジャオウガ』である。

 29/128と言う、環境トップと呼ぶには十分なシェアを誇る『水闇自然ジャオウガ』と当たらなかったのはそれなりに稀なケースと言える。

 しかし、デデンネの『水闇魔導具』にとって『水闇自然ジャオウガ』はそこまで大きく不利がつくわけではない。むしろ『水闇自然ジャオウガ』をマークする側のデッキである。

 マークしているとは言え《CRYMAX ジャオウガ》の攻撃にヒヤヒヤする必要がない分幸運と見るべきか、マークしていたであろうデッキと当たらなかった分不幸と言うべきか。

 いずれにしても、決勝Round3にして当たった『水闇自然ジャオウガ』。如何に《CRYMAX ジャオウガ》を未然に防ぎ詰め切るかは、お互いのプレイにかかっている。

 デデンネはDMGP8th、ユウキングは超CSⅤ新潟と、共に大型タイトルを獲得した者同士だ。

 その2人のプレイであれば、注目は必至だろう。

先攻:デデンネ  ユウキングは2ターン目に《天体妖精エスメル /「お茶はいかがですか?」》からマナブースト。

 一方デデンネは3ターン目に《堕呪 バレッドゥ》とスタートはやや遅めだが、最速で《堕∞魔 ヴォゲンム》が出さえすれば全てが些事となる。

 ……が、ユウキングが繰り出す《天災 デドダム》を前に、苦笑いを浮かべながら頷くデデンネ。

デデンネ「強いなー」

ユウキング「強いっす」 

 更に《同期の妖精 / ド浮きの動悸》が並ぶ。

 しかし、デデンネの動きの強さも凄まじい。最速で《堕∞魔 ヴォゲンム》を場に出し、手札の《「無月」の頂 $スザーク$》の無月の門・絶を宣言しながら山札の上13枚を墓地へ送る。

 墓地へ送られたカードの内容を見て、少し表情が変わるデデンネ。

デデンネ「無月の門・絶で《堕魔 ジグス★ガルビ》が2枚反応します!」 2体の《堕魔 ジグス★ガルビ》を場に出し更に宣言。

デデンネ《堕魔 ジグス★ガルビ》が出た時に、《ガル・ラガンザーク》宣言します!!」

ユウキング「つえぇ…」

 最速の《堕∞魔 ヴォゲンム》1枚から《「無月」の頂 $スザーク$》《ガル・ラガンザーク》が並ぶデデンネの全力に、ユウキングは思わず笑顔になる。

ユウキング《堕魔 ジグス★ガルビ》の効果いいですか?…Twitter(※現X)で見たわこいつ…」

ユウキング「いやー《ガル・ラガンザーク》きちぃ…」

 メガ・ラストバーストの≪ド浮きの動悸≫で《「無月」の頂 $スザーク$》を手札に戻し、1枚ドロー。

ユウキング「…このターン踏み倒ししてます?」

 急に質問するユウキング。踏み倒しをしたかどうかを聞くと言うことは、≪アレ≫を引いたという事。

デデンネ「してます」

ユウキング「じゃあ《流星のガイアッシュ・カイザー》

 2ドローし、ターンを貰うユウキング。

ユウキング「……《堕魔 ジグス★ガルビ》強くね?」

 突然墓地から出てきた《堕魔 ジグス★ガルビ》に戸惑うユウキング。《Disジルコン》を召喚しつつ、≪♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり≫の6宣言で《堕魔 ジグス★ガルビ》2体を止める。

 自身の《堕∞魔 ヴォゲンム》《堕魔 ジグス★ガルビ》とユウキングの《Disジルコン》《堕魔 ドゥポイズ》で交換。

 ターン終了時に無月の門・絶を使い、場の《堕魔 ジグス★ガルビ》《堕魔 ドゥポイズ》を吸い込んで《卍月 ガ・リュザーク 卍 / 卍・獄・殺》が登場。

 複数のドルスザクを入れ替えユウキングの行動を縛りにかかるデデンネだが、ここで取ったユウキングの行動は様子見。

「おわり」 

 手札3枚、アンタップマナ4枚。《CRYMAX ジャオウガ》で走るためには次の相手の妨害に備え手札やマナを温存しなければならない。

 そして《CRYMAX ジャオウガ》の存在をちらつかせることは、今一番デデンネにプレッシャーをかけられる手だ。

 ≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫がいても《CRYMAX ジャオウガ》が出てくるマナになった以上、≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫が吸っている魔導具を墓地へ落として《「無月」の頂 $スザーク$》を出し直したいところ。
 《堕呪 エアヴォ》で≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫の下にある《堕魔 ドゥポイズ》を回収し召喚。デデンネは《ガル・ラガンザーク》と≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫を、ユウキングは《天災 デドダム》を墓地へ。

 ターン終了時に《「無月」の頂 $スザーク$》を召喚。

デデンネ《流星のガイアッシュ・カイザー》がいると2体目の《流星のガイアッシュ・カイザー》は出ないですよね?」

 確認の後《流星のガイアッシュ・カイザー》を避け、≪天体妖精エスメル≫を除去。

デデンネ《「無月」の頂 $スザーク$》効果のハンデスで!」

 《CRYMAX ジャオウガ》が落ち、首を傾げるユウキング。

 デデンネとしては、出来れば完全に蓋を出来る《卍 デ・スザーク 卍》が欲しいところだが、山札が残り4枚になるまで掘っても引かないのであれば仕方がない。

 墓地から《「無月」の頂 $スザーク$》と共に出てきた3体の《堕魔 ジグス★ガルビ》の上に《ガル・ラガンザーク》を乗せてターンエンド。 ユウキング「いくわ、行きます。出発出発、踏んだら負け、≪同期の妖精≫も出せん。…《秩序の意志》持ってそうだな~。持ってたら終わりやな」

 ユウキングは先ほど捨てられたはずの《CRYMAX ジャオウガ》で走ることを考えている。

ユウキング「今回"これ"ばっかりや~」

この男、2枚持っていた。

デデンネ「両端2枚!」

ユウキング「(シールド・トリガー)落ちろ!落ちろ!くぅ~!(落ちない)」

ユウキング「3点!」

デデンネ「はい!」

ユウキング「ダイレクト!」

デデンネ「…通ります!」

Winner:ユウキング


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