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DMGP2023-2nd Round 9:ユウキング/わいきん vs. イナビカリ

ライター:山口 海斗(ジャイロ)
撮影者:瀬尾 亜沙子

 その年、最も強いプレイヤーを決めるDMPランキング。ランキング上位の報酬の一つにグランプリでの初戦免除がある。2023年上期のランキングを見事11位で収めたユウキング/わいきんには、予選3回戦からの参加というアドバンテージが与えられた。

 のちにユウキング/わいきんは語る。

ユウキング/わいきん「3回戦からというアドバンテージは大きいので、普通とは異なる【水闇自然ジャオウガ】になっています。ZweiLanceやいちごさんと同じデッキを共有して、みんな勝ち切れているのでデッキには自身がありました。」

 その言葉の通り、《流星のガイアッシュ・カイザー》《五番龍 レイクポーチャー ParZero》など一般的な【水闇自然ジャオウガ】とは変わったチューニングが施されている。勝てば本戦進出が確定する大一番。対戦相手のイナビカリとシャッフルを済ませ、じゃんけんによって先攻後攻が決まった。


GAME

先攻:イナビカリ

 手札をみて頭を悩ませるイナビカリ。《ストリエ雷鬼の巻》による手札入れ替えで勝負の幕が開けた。イナビカリが使うのは【火自然アポロ】。《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》による一撃突破のアポロプランか、《轟く侵略 レッドゾーン》などバイクと呼ばれるカードを絡めた波状攻撃のバイクプランか。使い手の選択が攻め方に大きく反映される、トップクラスの攻撃デッキだ。

 イナビカリの2ターン目。《ストリエ雷鬼の巻》《オンソク童子 <ターボ.鬼>》に進化させると、手札から捨てたのは《禁断の轟速 ブラックゾーン》  イナビカリが選択したのはバイクプランのようだ。

 イナビカリはたった今捨てた《禁断の轟速 ブラックゾーン》を侵略させてシールドを詰めにかかる。ユウキング/わいきんは《天体妖精エスメル /「お茶はいかがですか?」》の下面をトリガーさせるが、既に攻撃手のいないイナビカリに対しては、上手く機能したとは言い難い。しかし、ユウキング/わいきんのデッキには《流星のガイアッシュ・カイザー》がいる!イナビカリの速攻を強烈に咎めることができるが、ユウキング/わいきんの手札に《流星のガイアッシュ・カイザー》は……。

ない!

 ≪「お茶はいかがですか?」≫で自身のシールドを渋々回収しターンを開始する。
 わずか2ターン目にシールドの半分以上を奪われたユウキング/わいきん。まずはマナが無ければ戦えないと判断し、《幻緑の双月 / 母なる星域》の上面を召喚して次の動きに懸ける。

 イナビカリのバイクプランは止まらない。《ヘルコプ太の心絵》で追加の《オンソク童子 <ターボ.鬼>》を回収するとそのまま《ヘルコプ太の心絵》から進化。《オンソク童子 <ターボ.鬼>》の登場時効果で《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》を捨てたことからも、もう後には退かないという強い意思を感じる。
 《オンソク童子 <ターボ.鬼>》《轟く侵略 レッドゾーン》に侵略効果で進化させると、ユウキング/わいきんのシールドを割り切る。しかしユウキング/わいきんもタダでは終わらない。またしても≪「お茶はいかがですか?」≫をトリガーさせ、イナビカリの攻撃を止めることに成功。  そしてこのターン、イナビカリは《轟く侵略 レッドゾーン》を侵略によって出している!ユウキング/わいきんの《流星のガイアッシュ・カイザー》が……

出ない!手札に無い!

 決死の覚悟で《キユリのASMラジオ》を唱えるユウキング/わいきん。山札の上から5枚に解答を求めるが…。コスト3以下のカードは無く、そのまま山札の下に5枚全てが帰っていく。

 最序盤の2択を読み切ったイナビカリが、先ずは決勝トーナメントに駒を進めた。

Winner:イナビカリ

--「【火自然アポロ】といえば《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》のメテオバーンによる勝利が思い浮かびますが、今回はサブプランである《禁断の轟速 ブラックゾーン》《轟く侵略 レッドゾーン》での攻撃を選ばれましたよね。ズバリ、その決め手は何だったのでしょう?」

イナビカリ「相手のデッキが分からなかったので、先に攻撃を仕掛けるべきかなって。手札にあった《ヘルコプ太の心絵》を活かそうと考えたときに、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》プランで行くなら《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》だけが当たりだけど、バイクプランで行くなら《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》《オンソク童子 <ターボ.鬼>》も当たりになるのでバイクプランを通しました。選択が当たって良かったです。」

 倒れるなら前のめりに倒れろ、といった言葉が存在するが生半可な覚悟ではできない。特にグランプリのような大型大会の舞台で、しかもフィーチャー卓という特殊な環境で、メインプランではない方法に舵を切り勝利を収めたイナビカリの“勝利への嗅覚”は相当なものだ。続く決勝トーナメントでも存分に発揮されることだろう。

 対するユウキング/わいきん。惜しくも敗れてしまったが、ギリギリ決勝トーナメントへ駒を進めることができたようだ。本記事でも触れている通り、彼の使う【水闇自然ジャオウガ】は普通のソレとは異なる。決勝でも彼の活躍には注目したい。

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