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DMGP2024-2nd Day1(アドバンス)Round 8:にわか vs. しゅんまる

ライター:塚本 樹詩
撮影:瀬尾 亜沙子

 2023年度の全国大会準優勝、そしてデュエチューブリーグ参加と、一気にスターダムにのし上がったにわかだったが、飛躍のきっかけとなったのはこの地、名古屋で開催されたDMGP2023-2ndだった。

 最終成績である4位を今度は更新できるか?

 しかし、ここで対戦相手に選出されたのは“D4最強のコントロール使い”こと、しゅんまるだ。

 去年のジュニアグランプリ2023を制し、D4の一員となった彼は、今回の大会でも活躍を見せ、にわか同様にここまで6-1の成績で来ている。

 試合の準備が始まると、アドバンスでは恒例となる外部ゾーンの確認が行われる。

 にわかが【天門】系の超次元カードを並べ、しゅんまるは脇に《零龍》を添え、超次元ゾーンを並べるとともに超GRも用意している。

 お互いに確認が済んだところで、ジャッジのアナウンスと共に試合がいよいよ始まる。

 じゃんけんの結果、先攻はにわかでデュエマ・スタート。  最初に動いたのは後攻のしゅんまる、1ターン目の《緊縛の影バインド・シャドウ》から2ターン目に《ベル=ゲルエール》と流れるように召喚していく。
 ここでは《怨念怪人ギャスカ》《DARK MATERIAL COMPLEX》が墓地に送られ、ターンエンド。

 にわかも先攻3ターン目に《支配の精霊ペルフェクト / ギャラクシー・チャージャー》の呪文面を使い、山札の上から《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》《星門の精霊アケルナル / スターゲイズ・ゲート》を手に入れながらマナを伸ばすという好調な滑り出しを見せる。

 早くも次のターンのビックアクションへの準備を完了したようにみえるにわかに対して、先にクリティカルなアクションを起こしたいしゅんまるは、その望みを《無限皇帝の顕現》を託す。

 《DARK MATERIAL COMPLEX》が2枚山札から墓地に送られ《怨念怪人ギャスカ》or《DARK MATERIAL COMPLEX》という選択肢の中から2枚の《DARK MATERIAL COMPLEX》をバトルゾーンに呼び出すと「復活の儀」を行い、さらに墓地を増やす。
 ここでは《緊縛の影バインド・シャドウ》《霊淵 アガルーム=プルーフ》の2枚が落ちて、ターンエンド。

 少し足踏みをしてしまったしゅんまるを前に、にわかはすでに公開情報である《星門の精霊アケルナル / スターゲイズ・ゲート》の呪文面を使って《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》を踏み倒す。EXライフでシールドを増やした後に、墓地から《星門の精霊アケルナル / スターゲイズ・ゲート》を回収して、どっしりと構える姿勢を見せた。  しゅんまるはターン開始時に1体の《DARK MATERIAL COMPLEX》の上に山札の上から《罪無 ターボ兆》を敷いてからドロー。そこから2体目の《ベル=ゲルエール》を召喚。
 《堕魔 ザンバリー》《ビックリーノ》の2枚が山札から墓地に送られる。

 そう、掘れども掘れどもキーカードである《死神覇王 ブラックXENARCH》にたどり着かないのである。
 次にしゅんまるは《無限皇帝の顕現》を使ってさらに墓地を掘り進めるも《霊淵 アガルーム=プルーフ》《堕魔 ザンバリー》と、下準備のカードだけが増えていく。

 それでも1体の《霊淵 アガルーム=プルーフ》をバトルゾーンに呼び出した後で「墓地の儀」を行うと(残りは「手札の儀」と「破壊の儀」)続いてアンタップ状態の《ベル=ゲルエール》を使って《霊淵 アガルーム=プルーフ》をハイパー化。自身の手札が0枚になったのでターンエンドに「手札の儀」を行うと(残りは「破壊の儀」)《凶鬼000号 ゼロヴォイド》がGR召喚される。これでタップ状態のクリーチャーが都合6体となるので、山札の上から6枚を墓地に送る。  ようやく《死神覇王 ブラックXENARCH》の姿が見えたのもつかの間、にわかの手から放たれたのは《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》

 まさに、なぜ離れ、どこへ行くのか《死神覇王 ブラックXENARCH》。しゅんまるの大量の墓地は一気に山札の底へと追いやられてしまう。続けてにわかは《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》《霊淵 アガルーム=プルーフ》へ向けて攻撃。

 攻撃時の能力で手札から《理想と平和の決断》を使い、手札を増やすモードを2回選択。山札の上から《光開の精霊サイフォゲート》《闘門の精霊ウェルキウス》《支配の精霊ペルフェクト / ギャラクシー・チャージャー》《冥界を統べる新月のハーデス》と公開され、その全てが手札に入る。

 サブプランである《零龍》の卍誕に向け破壊の儀を残したしゅんまるに対して《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》を差し出すにわか。

 《零龍》に対しての《∞龍 ゲンムエンペラー》《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》といった潜在的な回答をチラつかせ、けん制した形となったが、それに対してのしゅんまるの回答は《暴淵 ボウマ=ダンマ》

 《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》のEXライフを剥がすことで《零龍》に対してのカウンターのタイミングをずらす好プレイを見せる。

 《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》からEXライフである《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》が剥がされ墓地に落ちると、能力が発動し、にわかが手札から使われたのは《der'Zen Mondo / ♪必殺で つわものどもが 夢の跡》。5枚ドローと共に山札切れでの敗北を無しにする。

 《零龍》によるゲーム開始時の1ドローもあってか、徹底的に手札を増やすプランを取ることで、手札に解答があることをしゅんまるに意識させ《零龍》でのフィニッシュを制すると、しゅんまるのこの誘いには乗らず、まずは《ベル=ゲルエール》《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》に飛び込ませた後で《凶鬼000号 ゼロヴォイド》《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》へと攻撃。

 超次元ゾーンから《時空の禁断 レッドゾーンX》がP侵略し、能力で《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》のパワーを-9000したのちに倒し、ターンエンド。

 次なるサブプランとして《DARK MATERIAL COMPLEX》のカウントを進めるしゅんまる。これで《DARK MATERIAL COMPLEX》の下には2枚の《罪無 ターボ兆》《死神覇王 ブラックXENARCH》《ベル=ゲルエール》《堕魔 ザンバリー》の計5枚が敷かれる。

 多角的なアプローチでにわかの想定するゲームプランに抵抗するしゅんまるだったが、ここでにわかはがついに門を開ける。
 《ヘブンズ・ゲート》により《闘門の精霊ウェルキウス》《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》の2体がバトルゾーンに降り立つと《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》がEXライフを得てから、能力で《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》を装備。  《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》を持った《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》《時空の禁断 レッドゾーンX》とバトル。ここでバトルに勝利したことにより《闘門の精霊ウェルキウス》の能力が計2回分スタックされたことになるので2体目の《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》が戦線に追加され、さらに超次元ゾーンから≪次元のスカイ・ジェット≫が呼び出され、後はやりたい放題の盤面が完成する。

 そこから《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》《暴淵 ボウマ=ダンマ》を打ち倒すと《闘門の精霊ウェルキウス》の能力により《∞龍 ゲンムエンペラー》が呼び出され、これにより最後の望みである《DARK MATERIAL COMPLEX》も無に帰したのであった。  全てのプランが瓦解したしゅんまるのシールドを《∞龍 ゲンムエンペラー》が全て吹き飛ばし、にわかがガッチリと勝利を掴んだ。

WINNER:にわか

 動きの悪いしゅんまるに対して、ゲームスピードを見極め、丁寧に負け筋をケアしたにわかが堅実に勝った。

 配信の席に呼ばれたにわかは今後のRoundについても「オポネントと言わず、勝ち切って上がりたいですね」と力強い言葉を残し、トーナメントエリアと戻っていく。

 その背中は前よりも大きく見えた。
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