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DMGP2024-1st Day1(アドバンス) 準々決勝:引きでカバ男 vs. 試験管

ライター:塚本 樹詩
撮影:後長 京介

 約半年の期間を走るポイントレース、DMPランキング。

 準々決勝に来た時点で1800ポイントを得ることができるのだが、後1勝すれば+1200ポイントの加点だけでなく、全国大会に出場できる権利にも手が届く。

 ということで、勝てば勝つほど夢があるこの大会において、約2000点ポイントでは足りないのである。

 あるプレイヤーが言う通り、ここでは夢の奪い合いが繰り広げられる訳だが、試合の準備の一環として、お互いがシャッフルをしながら外部ゾーンの確認をしていく。

 引きでカバ男は超GR無しの《禁断 ~封印されしX~》あり、超次元ゾーンの《頂上龍素 サイクリタ》《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》《時空の禁断 レッドゾーンX》《STARSCREAM -ALT MODE-》を見るに【水闇火バイク】か?と予想される。

 一方の試験管は超GRアリで超次元ゾーンには《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》の姿が。

 これは《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》による【ドラグナー】系デッキへのアクセスを示唆するものであり、デッキの内容も何らかの【アビス】系のデッキであることが予想される。

 予選の順位をお互いに確認し、引きでカバ男が先攻だということがわかり、試合が始まった。

Game1


 最初にアクションを起こしたのは後手の試験管。

 2ターン目に《ドミー=ゾー / 「倒したいか?」》でマナを伸ばし、後手ながら3ターン目に動ける条件をまずは確保。

 引きでカバ男は先手3ターン目になると《影速 ザ・トリッパー》を召喚。《禁断 ~封印されしX~》の封印から《偽りの希望 鬼丸「終斗」》が墓地に置かれた後にすぐさま《影速 ザ・トリッパー》で攻撃すると手札から《禁断の轟速 ブラックゾーン》《禁断の轟速 ブラックゾーン》と侵略を宣言。

 2体の進化クリーチャーが侵略すると《禁断 ~封印されしX~》の上から《絶速 ザ・ヒート》《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》と封印されていたカードが墓地に落ちた後で、まずは《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》の2点ブレイク。

 ここでのブレイクでは何もなく《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》が爆発してアンタップした《禁断の轟速 ブラックゾーン》が攻撃すると試験管は《龍装者 バルチュリス》の宣言が無いことをしっかりと確認する。

 そうして残りの3枚のシールドも《禁断の轟速 ブラックゾーン》が割り切ると、実質のラストターンが試験管に来る。

 5枚のシールドを一気に割られたことにより潤沢になった手札から《フェアリー・ギフト》を使うと、そこからの《邪幽 ジャガイスト》召喚に全てを掛け、祈るようにメクレイドをする試験管。

 絶対に成功させようね!と言わんばかりに慎重にめくった3枚の中から《ドミー=ゾー / 「倒したいか?」》が召喚され、《邪幽 ジャガイスト》の能力で墓地から出てきた《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》がハイパー化して攻撃すると、墓地から《復活の祈祷師ザビ・ミラ》がバトルゾーンに追加される。

 そして《復活の祈祷師ザビ・ミラ》が自身を含む3体のクリーチャーを破壊すると、超次元ゾーンから《頂上龍素 サイクリタ》《頂上の王龍 ヴィル・ド・テラ》《頂上の精霊 ミラクルスZ》が出てきて、すぐさま≪勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th≫にGP覚醒リンクする。

 《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》の登場により生まれたこのコンボこそが、アドバンス内での【闇自然アビス】の立ち位置を更に上に押し上げた最大の要因だろう。

 ≪勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th≫の攻撃時の能力で《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を復活させると、後はやりたい放題。

 《復活の祈祷師ザビ・ミラ》と≪勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th≫が破壊され復活を繰り返して、任意のクリーチャーにアクセスできる状態になると、最終的には《無双恐皇ガラムタ》が攻撃した後で、引きでカバ男のシールドが無くなるまで《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》で攻撃を繰り返し、完全なる勝利を実現したのだった。

引きでカバ男 0-1 試験管

Game2

 再び先攻となった後のない引きでカバ男は再び3ターン目に《影速 ザ・トリッパー》を召喚すると《禁断 ~封印されしX~》からは《ドキンダムの禁炎霊》が墓地に置かれ、ここでターンエンド。

 その間に《フェアリー・Re:ライフ》でマナ加速を行っていた試験管だが《影速 ザ・トリッパー》を前に再び《フェアリー・Re:ライフ》でマナ加速をしてターンを終える。

 《影速 ザ・トリッパー》が有効に働くターンの内にゲームを決めておきたい引きでカバ男だが、ここでは《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》の召喚のみで、後は《影速 ザ・トリッパー》で攻撃するかどうかという選択肢しか残っていない状況になる。

 前のGame同様にトドメを刺しきれない打点で挑むと、一気にコンボを決められてしまうことになりかねないが、ここでは《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を追加したことでまだ猶予があると考えてか《影速 ザ・トリッパー》で攻撃とともに《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》に侵略して2点、後にアンタップした《影速 ザ・トリッパー》でも1点と、次のターンの追加の打点との組みわせでゲームを決めるプランを取る。

 ここでターンが渡り5マナもオープンになった状態の試験管だが、大技を繰り出すことはなくブロッカーである《謀遠 テレスコ=テレス》を召喚してエンド。

 引きでカバ男のターンになると《謀遠 テレスコ=テレス》《ヴィオラの黒像》を手札から墓地に落として、試験管が1ドローしてから引きでカバ男が《アーテル・ゴルギーニ》をマナにチャージしてターンを終える。

 しかし、ここでもビックアクションは無く、試験管は《ア:エヌ:マクア》の召喚で引きでカバ男の墓地をリセットした後に、コマンドである《影速 ザ・トリッパー》をマッハファイターで打ち取り、ターンを渡す。

 残りの2点がどんどん遠くなる引きでカバ男だが、ここで念願のコマンド持ちスピードアタッカー《絶速 ザ・ヒート》に辿り着くと《禁断 ~封印されしX~》から墓地に落ちたのは《禁断の轟速 ブラックゾーン》!!

 すぐさま《絶速 ザ・ヒート》が攻撃して墓地から《禁断の轟速 ブラックゾーン》を侵略させると《謀遠 テレスコ=テレス》は封印され、残りのシールドが全てブレイクされる!!

 シールドに何もないことがわかると《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》がダイレクトアタックを決め、引きでカバ男が一本を返し、勝負は最終Gameへともつれ込む。

引きでカバ男 1-1 試験管

Game3

 やっと先攻となった試験管は2ターン目《フェアリー・ライフ》の好スタートを切るものの、引きでカバ男も後手2ターン目に《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を召喚と、食らいつく。

 が、試験管の勢いは止まらなかった。

 《フェアリー・ギフト》から《邪幽 ジャガイスト》を召喚すると、山札の上から《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》を召喚して《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を破壊する!

 そうしてから《邪幽 ジャガイスト》の能力で墓地から2体目の《邪幽 ジャガイスト》を出すと、先攻3ターン目にしてとんでもない盤面が出来上がる!!

 いきなりクライマックスな状況になってしまった引きでカバ男だが《影速 ザ・トリッパー》を召喚すると《禁断 ~封印されしX~》から墓地に落ちたのはまたしても《禁断の轟速 ブラックゾーン》!!

 《影速 ザ・トリッパー》の攻撃とともに《禁断の轟速 ブラックゾーン》が墓地から侵略して《禁断 ~封印されしX~》から1枚の封印を墓地に置くと、そこには2枚目の《禁断の轟速 ブラックゾーン》が!

 そのまま《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》を封印すると、試験管はこの攻撃を通し、3枚のシールドがブレイクされる。

 キーカードを封印されてしまった試験管だったが、今日のレギュレーションはアドバンスということで《邪幽 ジャガイスト》《禁断の轟速 ブラックゾーン》に攻撃すると超次元ゾーンの≪蒼き覚醒 ドギラゴンX≫とP革命チェンジをして、コマンドを呼び出し《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》の封印を解くと、そのまま《禁断の轟速 ブラックゾーン》を倒す。

 試験管の超次元ゾーンの≪蒼き覚醒 ドギラゴンX≫は残り1枚なので、ここで墓地にある2枚の《禁断の轟速 ブラックゾーン》《邪幽 ジャガイスト》もろとも再び《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》を封印できれば少なくとも1ターンは確保できる、となると必要なのは追加のコマンド、ということで引きでカバ男は再び《影速 ザ・トリッパー》を召喚し攻撃!

 墓地から侵略された2枚の《禁断の轟速 ブラックゾーン》《邪幽 ジャガイスト》《邪幽 ジャガイスト》を封印して、残りのシールドも割り切ると、後は試験管の動き次第となった。

 長かった準々決勝戦の試合の行方は、試験管の手に委ねられた。

 その結果は、3枚目の《邪幽 ジャガイスト》

 まずは、手札を2枚捨ててからのメクレイド、そして試験管はデッキに問われる、力が欲しいか?と。

 《フットレス=トレース / 「力が欲しいか?」》で更に3枚のカードを山札の上から引き込むと、そこにいたのは《ドミー=ゾー / 「倒したいか?」》

 5枚のカードを墓地に送り《邪幽 ジャガイスト》の能力で墓地から《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》がバトルゾーンに出ると、この試合一番の解答に辿り着く。

 消耗戦の末に、試験管のマナゾーンと墓地には《復活の祈祷師ザビ・ミラ》《無双恐皇ガラムタ》も揃っていた。

 こうなると、必要なパーツは全て揃った。

 《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》がハイパー化して攻撃すると、Game 1同様のループの証明をして、試験管が制した。

引きでカバ男 1-2 試験管

Winner:試験管

 未来型の【闇自然アビス】を見事に使いこなし、試験管が準決勝へと向かう。

 試験管は、そして一気に最強種族へと躍り出た【アビス】は初のチャンピオンとなれるのか?

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