DMGP2024-1st Day2(オリジナル) 決勝Round 2:UMEBAは今年で35歳 vs. Red Numbers
ライター:塚本 樹詩
撮影:後長 京介
我々は真相を探るために予選を抜けたチームが戦うエリアへと向かった。
そこで見た驚くべき光景を配信とテキストに残すべく呼ばれたのはUMEBA率いるチーム「UMEBAは今年で35歳」。
さあ、一体どんなデッキが飛び出してくるのか!? 先攻:UMEBA 先攻のUMEBAがマナゾーンにチャージしていったカードは、
《ドレミ団の光魂Go!》
《偽りの名 ドルーシ》
《調和と暴動の混乱》
これは、どうみても、耐久デッキ!!
時は少し遡って、全国大会2023日本一決定戦の開催される少し前、筆者はバイク仙人ことコバから「今、アドバンスでヤバいデッキがあるんですよ。」と教えてもらったのが、UMEBAの使う【逆アポロ】だった。
しかし、それはアドバンスだからこそのヤバさだと思っていた。
というのも《13番目の計画》でデッキの枚数を増やした上で《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》と《頂上の精霊 ミラクルスZ》のコンボで相手の山札切れを狙うという、外部ゾーンあってこそ成立するコンセプトだからである。
昨日にタイムスリップしたのか?と日付を確認してみたものの、間違いなく今日はDMGP2024-1stの二日目であり、レギュレーションもオリジナルだった。
こうなると、次の疑問は勝ち手段だ。
耐久の先に何を見せてくれるのか?
そして、もう一つ問題が発生した。
対戦相手のユキアザミが3ターン目に召喚したのは《天災 デドダム》であり、墓地には《蒼龍の大地》マナゾーンには《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》《砕慄接続 グレイトフル・ベン》が置かれているので、おそらくは【蒼龍コントロール】であろう。
耐久デッキに対してコントロールデッキ、この組み合わせだとどういった試合展開になるのか? そんな心配をよそにUMEBAは《剥楯!月光MAX》《ポジトロン・サイン》からの《AND・スパーク》《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー / ライブラ・シールド》と毎ターンシールドを追加していく。
その間にユキアザミも《ドンドン火噴くナウ》《霊宝 ヒャクメ-4》でマナを伸ばしてビックアクションへと準備を進めていた。
《霊宝 ヒャクメ-4》の効果の手札破壊でUMEBAが手札から捨てたのは《MAX・ザ・ジョニー》!!
このカードこそがオリジナル版の【逆アポロ】の勝ち手段だったのだ!
こうしたやりとりの中でUMEBAの次の一手は《偽衒学者の交渉》。
まずUMEBAがカードを3枚引いた後で、ユキアザミは1枚引く。後にお互いがシールドを1枚増やしてカードの処理が終わる。
前のターンに使った《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー / ライブラ・シールド》と同様《偽衒学者の交渉》も相手の山札を減らすことができるので、ユキアザミのデッキに山札回復手段がない限り、自身のマナ加速とあわせてデッキ切れによる負けが迫ることとなる。
これがUMEBAのプランなのであれば、準備の整ったユキアザミはどう動くのか? ここでユキアザミにターンが渡ると、召喚されたのは《禁時混成王 ドキンダンテXXII》。
EXライフで更に山札からシールドが追加されるものの、毎ターン何らかのアクションで相手の山札を減らしていきたいUMEBAにとっては脅威となるディスペクターが行く手を阻むこととなる。
とは言ったものの、相手の山札を攻めるしかないUMEBAは再びの《偽衒学者の交渉》で1ドローしながらお互いのシールドを増やす。
ここでユキアザミはドローせずにシールドが追加された後で《禁時混成王 ドキンダンテXXII》の能力を使い手札から《蒼龍の大地》を使い、マナゾーンから《砕慄接続 グレイトフル・ベン》をバトルゾーンに出し、EXライフでシールドを追加した後に、墓地のカードはマナに置かず処理を終える。
自分のターンが来るとユキアザミは《砕慄接続 グレイトフル・ベン》の効果を使ってマナゾーンから《聖魔連結王 ドルファディロム》を召喚してEXライフでシールドを追加した後で《天災 デドダム》で攻撃をする。
が、この時点でUMEBAのシールドは度重なる追加により10枚まで膨れ上がっている。 《聖魔連結王 ドルファディロム》で山札回復手段である《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を封じたのであれば、ダイレクトアタックが狙えなくとも逆にUMEBAの山札を枯らすことができるのではないか?
そして、公開情報であるUMEBAの《MAX・ザ・ジョニー》の勝利条件を満たさないためにも、ここではなるべく攻撃してシールドの数と山札の枚数を減らしておきたい算段なのであろう。
ここでのブレイクでトリガーは無く次に《禁時混成王 ドキンダンテXXII》が攻撃、この3枚のブレイクの内、UMEBAは《調和と暴動の混乱》と《偽りの名 ドルーシ》を使い、都合2枚のシールドを追加。
次にユキアザミが《砕慄接続 グレイトフル・ベン》で攻撃し、まずは《調和と暴動の混乱》の効果で《霊宝 ヒャクメ-4》が破壊されると、選ばれた《霊宝 ヒャクメ-4》の効果が誘発し、UMEBAは《剥楯!月光MAX》を捨てる。
そしてここでの3点では2枚目の《調和と暴動の混乱》と《偽衒学者の交渉》がトリガーされUMEBAは2枚、ユキアザミは1枚のシールドを追加する。
シールドは全然減らないが、ユキアザミはそれでも《聖魔連結王 ドルファディロム》で攻撃。
2重に掛かった《調和と暴動の混乱》の効果でEXライフもろとも《砕慄接続 グレイトフル・ベン》が破壊された後で3枚のシールドがブレイクされ、またしても《調和と暴動の混乱》と《偽衒学者の交渉》がトリガーされる。
先程と同様にUMEBAが2枚、ユキアザミが1枚シールドを増やす。
こうしてユキアザミの猛攻を防いだUMEBAは自分のターンに入ると《Dの天牢 ジェイルハウスロック》を設置!!
なるべく多くのクリーチャーをDスイッチで巻き込むべく《偽りの名 ドルーシ》が《聖魔連結王 ドルファディロム》のEXライフへ攻撃するとユキアザミの手札から飛び出したのは《怒流牙 サイゾウミスト》!! 山札を修復し、なんとか延命を果たしたユキアザミだったが、ここでのブレイクでトリガーは無く、ターン終了時になると《怒流牙 サイゾウミスト》がニンジャストライクの処理で山札の底へ送られた後に《Dの天牢 ジェイルハウスロック》のDスイッチが押されて《聖魔連結王 ドルファディロム》と《天災 デドダム》がシールドへと追いやられる。
山札回復を果たしたものの、一気にアタッカーが減ってしまったユキアザミは自分のターンに入ると、まずは《怒流牙 サイゾウミスト》の効果でシールドから《聖魔連結王 ドルファディロム》と《天災 デドダム》をマナに置いてから《霊宝 ヒャクメ-4》を召喚する。 潤沢に増えた手札の中から無作為に選んで捨てたカードはなんと《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》!!
ユキアザミに続きUMEBAまでも山札を回復することになると、これにはユキアザミもつらい表情を浮かべながら《禁時混成王 ドキンダンテXXII》で攻撃をする。
3枚のブレイクの内トリガーされたのは《剥楯!月光MAX》と《ドレミ団の光魂Go!》だったので、まずは《剥楯!月光MAX》でシールドを追加した後に《ドレミ団の光魂Go!》で1ドローしてから《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー / ライブラ・シールド》でお互いのシールドを増やす。
こうして、このターンも凌いだUMEBAだったが自分のターンが来ると試合時間の終わりが訪れる。
こうなるとまずはUMEBAのターンが行われた後で、追加の3ターンが行われ、それでも勝負がつかなかった場合はシールドの多い方のプレイヤーが勝利することとなる。
つまり?
ユキアザミのシールドは現在12枚ある。
結局、ここからUMEBAは勝ち手段に辿り着けず敗北してしまうが、既にA卓ではチームメイトの暴食が勝利していて、更にそこからC卓のキズナが勝利したので勝利は「UMEBAは今年で35歳」のものとなった。
WINNER: UMEBAは今年で35歳
オリジナル版の【逆アポロ】の粘り強さとデッキの面白さ、そして対戦相手であるユキアザミの対耐久デッキのプレイングの巧さが光る試合となった。 UMEBAの【逆アポロ】、そしてチーム「UMEBAは今年で35歳」の快進撃はどこまで続くのか!?
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