デュエル・マスターズ

メニュー
商品情報

DMGP2025-1st :事前メタゲーム総括記事 アドバンス編

ライター:宮崎 大(アーチー)

 デュエル・マスターズが面白い理由。

それは20年以上の紡いできた歴史の全てを使えるフォーマットが存在するからである。

アドバンスとは

 アドバンスとはメインデッキ40枚に加えて「超GRゾーン」「超次元ゾーン」が使用できるフォーマットである。

 更に《禁断 ~封印されしX~》≪終焉の禁断 ドルマゲドンX≫《零龍》などの外部カードも使用可能。 まさにデュエル・マスターズの全てをぶつけることが出来るフォーマット。

 本記事ではオリジナル編で紹介したデッキや派生したデッキも登場するので、そちらもご覧いただきたい。

光水ヘブンズゲート

 アドバンス環境で現在最強と言われているデッキタイプがこのデッキである。

 《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》登場時効果で《邪帝斧 ボアロアックス》を装備し、《音感の精霊龍 エメラルーダ》から盾6枚を回収し、S・トリガーをチェインさせて《der'Zen Mondo / ♪必殺で つわものどもが 夢の跡》の呪文面で無限ターンを獲得する。  最近では《真気楼と誠偽感の決断》が採用され、それに伴い闇文明を持つ相性が良い《暴発秘宝ベンゾ / 星龍の暴発》が採用されている構築も増えている。

 速度自体は4~6ターン目にビッグアクションと、アドバンス環境では決して速いとは言えないが、S・トリガーによるカウンターと相手の動きがもたついたときに勝ち切る力は一級品。

 このデッキに対してどういうアプローチをして対処していくのかに注目が集まる。

モルトDREAM

 《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》《爆銀王剣 バトガイ刃斗》によるコスト踏み倒しで相手を制圧していくドラゴンデッキ。

 最近では爆発力の「火光自然型」に加え、安定感の「火水自然型」も存在する。

 《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》《流星のガイアッシュ・カイザー》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》が主に水文明のカード。

 爆発力を減らし、安定感をより高めることで呪文を止めることの安定感や《夢双龍覇 モルトDREAM》の着地の再現性を高めている。

 更にフィニッシャーでもあり、6マナでも召喚可能な《頂上電融 クライアッシュ“覇星” ’22》が特徴のひとつ。  あらゆる踏み倒しに反応してターンを飛ばす制圧力はわずか6コストで出せるパフォーマンスを超えすぎている。

 現時点で「火光自然型」と「火水自然型」どちらが優れているかの評価を下すことは難しいが、DMGPでは両者ともに活躍してくれるに違いない。

5色バロム

 アドバンスの歴史の中で≪終焉の禁断 ドルマゲドンX≫を使用したデッキタイプが続々と現れる。

 今回のその枠が【5色バロム】になる。

 《Forbidden Sunrise ~禁断の夜明け~》によって軽減されたコマンドを低コストで展開し、《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》のクリーチャー面で妨害する。

 その後、《魔令嬢バロメアレディ》の効果でマナから《悪魔世界ワルドバロム》を出しつつ《時空の禁断 レッドゾーンX》を超次元から重ねることで、全ハンデス+マナロックというムーブを繰り広げる。

 S・トリガーやG・ストライクも多いことから生半可な攻撃は通らず、むしろマッハファイターの的。

 ≪終焉の禁断 ドルマゲドンX≫によるカウンターギミックも搭載されているため、対策必須級のデッキであることに間違いはない。

ドリームメイト

 オリジナルで活躍している【ドリームメイト】はアドバンスでも活躍中。

 《とこしえの超人》《キャディ・ビートル》などのメタ(妨害)カードを添えながら3ターン以内のビッグアクションでクリーチャーを大量展開。

 その後《お目覚めメイ様》によるEXWIN(特殊勝利)でゲームに幕を下ろす。

 全国大会2024でも使用者が一番多い結果になったことから、アドバンス環境の方が立ち位置が良いと考えられることも多く、今回のGPでも意識すべきデッキタイプなのは間違いない。

火光水BAKUONSOOO

 アドバンスのビートデッキと言えばこのデッキ。

 範囲の広いメタカードと総合力で数多くのデッキと戦うことが可能。

 G・ストライクなどの受け札を貫通できる《頂上混成 BAKUONSOOO8th》でのワンショットを見据えながら、相手のシールドを小型のメタカードで刻んでいく。

 その立役者が《金天使 エン・ゴルギーニ》
 《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》《天翼 クリティブ-1》などのメタカードを離れなくさせて、負けない盤面を作って殴っていくことで勝ち筋が無くなるデッキもあるでしょう。

闇単ゼナーク

 アドバンスには外部カード《零龍》を巧みに操るデッキが存在する。

 それが【闇単ゼナーク】。

 最速2ターン目から《死神覇王 ブラックXENARCH》による盤面除去+ハンデスを起動させ、瞬く間に相手の場と手札を枯らしていく。

 正に死神の如し。

 墓地利用デッキであることから、墓地リセット系のカードや《斬隠蒼頭龍バイケン》でハンデスを対策されてしまうことがある。

 しかしこのデッキはサブプランに《零龍》によるワールド・ブレイクを持っているので、最悪S・トリガーが弱ければ勝つことが可能。

 そこまで含めたプレイヤーのメタの越え方を是非フィーチャーマッチやテキストカバレージで確認してほしい。

光水ライオネル

 最後に紹介するのは【光水ライオネル】。

 タマシードを主軸としたデッキということもあり、既存のメタカードが効きにくい性質を持っている。

 その中でも主となるのが《ジョーカーズの心絵》

 《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》の効果で使用し、相手の盤面除去と自身の盾追加を同時に行うことで相手を妨害しゲームを長くしていく。

 その後、自身の楯が多いことを利用した《MAX・ザ・ジョニー》によるフィニッシュでゲームを終わらす。

 タマシード耐久+EXWINという特殊なデッキタイプで、対策できていないプレイヤーを一網打尽にし勝利を掴めるか。

終わりに

 デュエル・マスターズが面白い理由。

それは20年以上の紡いできた歴史の全てを使えるフォーマットが存在するからである。

 しかしその歴史はプレイヤーが作り上げてきたものでもある。

 2025年初の4000人規模の大型大会、DMGP2025-1st。

 全国大会への切符を手にし、一番乗りとなるのは誰だ。

 そして新たな歴史の1ページを見届けよう。
PAGE TOP

©ANYCOLOR, Inc.
TM and © 2025, Wizards of the Coast, Shogakukan, WHC, ShoPro, TV TOKYO © TOMY