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DMGP2025-1st :事前メタゲーム総括記事 オリジナル編

ライター:宮崎 大(アーチー)

 全国大会2024により、2024年度のDM競技シーンが幕を閉じた。

 そして新たに2025年度の開幕の火蓋を切るのが、このDMGP2025-1st。

 王道W第1弾邪神vs邪神~ソウル・オブ・ジ・アビス~の発売により、環境は大混乱。

 「メインデッキ40枚のみしか使用できない」ルールのオリジナルフォーマットにて、先陣を切るのはどのデッキか。

 この記事では、今のメタゲームを解剖していく。

全国大会2024から現在までの振り返り

 全国大会2024では【ファイアー・バード】、【水自然ジャイアント】、【ドリームメイト】【闇自然バロム】と、“如何に相手のバトルゾーンを処理するか”がメタゲームの中心となっていた。

 所謂、地上戦と言われるものだ。

 相手のバトルゾーンのクリーチャーをマッハファイターやカード効果などで減らし、こちらのバトルゾーンを多くして優位に立つ戦い方である。

 その争いを制し、見事王者になったのが北海道のリノグレ操る、【水自然ジャイアント】。  相手の地上戦を《銀河竜 ゴルファンタジスタ》で封じ、《アシステスト・シネラリア》などのセイバーを利用してバトルゾーンを守り、ゲームを掌握する地上戦最強デッキ。

 誰もがこのデッキが今後のメタゲームの中心になると思われた。

 しかし王道W第1弾邪神vs邪神~ソウル・オブ・ジ・アビス~の発売からすぐに【水自然ジャイアント】は姿を消すことになった。

ペテンシーフシギバース

 全国大会で行われた地上戦環境から、【水自然ジャイアント】【闇自然バロム】を追い出すほどのパワーを持つ新カード《真気楼と誠偽感の決断》を主軸として、これまでのメタゲームを一変させたデッキこそが、【ペテンシーフシギバース】である。

 「相手のターンの終わりに、そのターン、クリーチャーが3体以上出ていれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい」という条件を相手のコスト踏み倒しに誘発する《流星のガイアッシュ・カイザー》やS・トリガーで達成させ、

▶「S・トリガー」を持つカードを1枚、自分の墓地からコストを支払わずに実行する。こうして呪文を唱えたなら、それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。

 という効果で墓地から《逆転の影ガレック》を使って、《大樹王 ギガンディダノス》《ブラキオ龍樹》といった強力なクリーチャーを墓地からフシギバースで出して勝つデッキである。  強力な超大型クリーチャーによる封殺力と難易度の低いカウンターカードによって、地上戦デッキは地ならしに。

 これからのメタゲームは、この【ペテンシーフシギバース】に負けないようにバトルゾーンにカードを用意せず、準備を整えて一気にワンショットする空中戦デッキがメタゲームの中心になることに。

火光自然ボルシャック

 デュエチューブリーグのチームSAGAに所属するにわかが全国大会2024でも3位になった、空中戦デッキの最強格として現れた、【火光自然ボルシャック】。

 最速3ターン、安定4ターンで《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》から《地封龍 ギャイア》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》を展開してワンショットするデッキタイプである。

 安定感が課題とされていたが《魂の呼び声》によって《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》から射出先までも固定できるようになったことで環境トップへ上り詰めた。

 古の龍はこの幕張の地で飛び立てるか……

火光水ゴスペル

 元祖空中戦デッキとして長い期間戦ってきた【火光水ゴスペル】も立ち位置は良い。

 盤面を展開しないことで《真気楼と誠偽感の決断》に引っかからない。

 4ターン目の《キリモミ・ヤマアラシ》によってスピード・アタッカーを得た《水晶の王 ゴスペル》から《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》による追加ターンで一方的に勝つことが可能。

 S・トリガーの豊富さや手軽な除去でメタカードへの対応力もあるのでGPの大舞台でも活躍が予想される。

火光闇ファイアー・バード

 この鳥、正に不死鳥のごとく這い上がる。

 《雷炎翔鎧バルピアレスク》が殿堂入りし、《真気楼と誠偽感の決断》が現れ、誰かがもう厳しいと言っても環境トップであり続けた。

 【ペテンシーフシギバース】や【水光ヘブンズゲート】に対しては《ルピア&ガ:ナテハ》《ハンプティ・ルピア》によるハンデス(手札破壊)コントロールから、《凰翔竜機マーチ・ルピア》を使ったコンボで殿堂入りカードである1枚の《雷炎翔鎧バルピアレスク》に到達し追加ターンを取り続ける。

 《雷炎翔鎧バルピアレスク》に到達した後は殿堂入り前より、高火力。

ドリームメイト

 地上戦環境の頃よりも実は立ち位置がよくなった【ドリームメイト】。

 3ターン以内に押し付けが出来ることが最大の特徴。

《お騒がせチューザ》で呪文をロックし、ワンショットでEXWIN(特殊勝利)が出来る。

 厳しいマッチアップであった【水自然ジャイアント】【闇自然バロム】が《真気楼と誠偽感の決断》の影響で数を減らしていることは【ドリームメイト】にとって非常に大きい。

光水闇アマテラスループ

 空中戦デッキの一角。

 《超光喜 エルボロム》から《ブレイン・スラッシュ》《暴発秘宝ベンゾ / 星龍の暴発》を使用して、出した《クイーン・アマテラス》からチェインしてループまで持っていくデッキ。

 光水闇という文明から《真気楼と誠偽感の決断》をカウンター以外でも唱えることができ、しかもループパーツにもなるという無駄のない美しさがある。

 キルターンでいえば4ターンと環境デッキなら最低限の数字であるが、カウンターやS・トリガーから不意打ちでループ出来ることが強みである。

「ループデッキはGPでは勝ちやすい」

 この恩恵を得ることが出来るのか。

火光水庵野

 【火光水ゴスペル】と同じく4~5ターンに起動するワンショットデッキ。

 《庵野水晶》から革命チェンジ+《転生スイッチ》《イセカイ・プログラム》で山札を掘り進め、《時の法皇 ミラダンテⅫ》+≪音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ≫による、クリーチャーの召喚+呪文封殺ロックで攻めていく。

 呪文ロックをされると厳しいと思われがちだが、このデッキは《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》があるので、若干の耐性がある。

水自然ジャイアント

 地上戦環境の覇者【水自然ジャイアント】。

 《真気楼と誠偽感の決断》によって環境の立ち位置は悪くなったが、決して弱いわけではない。

 《キャディ・ビートル》《とこしえの超人》を絡めた盤面勝負は【ペテンシーフシギバース】には不利がつくが、【ファイアー・バード】に強い点などはまだまだ継続。

 拡張性が少なからずあるデッキタイプなので、まだ目を離すわけにはいかない。

光水ヘブンズゲート

 《真気楼と誠偽感の決断》を使えるデッキは【光水ヘブンズゲート】も忘れてはいけない。

 ただ空中戦環境になり、呪文封殺を搭載しているデッキタイプが多くなったことで立ち位置は悪くなっている。

 【ファイアー・バード】や【ドリームメイト】などの地上戦で戦ってくる相手にも、特別有利というわけではない。

 この不利な状況を打破する構築やプレイングでの新たな対策を用意できるか。。

闇単ゼーロ

 最後に筆者注目のデッキタイプを紹介させてもらう。

 先攻4ターン、後攻3ターンとぶっ壊れと言われるほどの速さを誇るデッキタイプである。

 本戦の予選順位先攻というルールから、他の空中戦デッキより1テンポ速いことが恩恵を得られやすいDMGPでは、活躍が期待できると考えている。

 ただ小型除去など【ファイアー・バード】には不利な点もあり最強格とは言えないだろう。

 活躍するか楽しみにしてほしい。

終わりに

 以上がDMGP2025-1stのメタゲーム予想だ。

 2025という新たなデュエル・マスターズの1ページの初めに名を残すのは誰になるのか。

 自らの目で見届けてほしい。

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