DMGP2025-1st Day2(オリジナル)Round 1:kaisora vs. メンヤ
ライター:河野 真成(神結)
撮影:坂井 郁弥
その開幕戦にフィーチャーされたのは、kaisora。2024年の前期GPで優勝し、後期GPでは3位。年間で60,000ptsを稼ぎ、2024年の競技シーンで常に先頭を走ってきた男である。
もちろん2025年もここまで好調で、前日のアドバンスでは、7-2と惜しくも予選落ちだったが、既に10,000pts超えており全国大会出場に向けて好調な滑り出しを見せている。
そんなkaisoraに挑むのはメンヤ。今回のGPのために京都からやってきたとのことだが、いきなりの強敵登場である。
オリジナルは純粋に40枚の勝負で争うレギュレーション。故に、試合開始前に得られる情報はほぼなし。初手のマナ埋めなど、情報を巡る駆け引きを楽しめるとも言えるだろう。
2024年の男が選択するデッキにも注目だ。


対してメンヤの方は《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》をチャージしてターンを終了。【水闇自然マルル】を始め、様々なデッキに採用されるカードだ。この時点ではデッキは判別は難しい。
kaisoraは《五番龍 レイクポーチャー ParZero》を埋めて≪同期の妖精≫を召喚すると、メンヤは《貴布人 テブルカッケ=エディ》をチャージして終了。これは恐らく火水闇のいわゆるクローシスカラーの《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》のデッキだろうか。

4ターン目、ゲームはまだまだこれから……と思われたが、kaisoraが唱えたのは《フェアリー・ギフト》。そして《超重竜 ゴルファンタジスタ》が着地し、《五番龍 レイクポーチャー ParZero》を引っ張り出し、一気にゲームを加速させる。

マナは4。さすがに《アシステスト・シネラリア》に守られる《銀河竜 ゴルファンタジスタ》を処理する手段はない。ひとまず《偽りの希望 鬼丸「終斗」》を出し直し、《アシステスト・シネラリア》を処理してターンを返す。
ターンの始め、kaisoraは終極宣言を発動。マナは6まで伸び、手札も拡張。
《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》の着地前に決着を付けたいkaisoraは、ここから絶妙なゲーム管理を魅せる。
まずは《チアスカーレット アカネ》を召喚すると、《偽りの希望 鬼丸「終斗」》を攻撃時に《超重竜 ゴルファンタジスタ》と《銀河竜 ゴルファンタジスタ》の2枚を見せて革命チェンジを宣言。
先に《五番龍 レイクポーチャー ParZero》をマナに送るとメクレイドで《キャディ・ビートル》を場に出すことで《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》への蓋とし、その後《超重竜 ゴルファンタジスタ》の方で革命チェンジする。
革命チェンジを複数宣言をし、メクレイドの内容を見てから革命チェンジ先を決める……というのは、ジャイアントを使うなら覚えておきたいテクニックだ。
そして《超重竜 ゴルファンタジスタ》の効果でマナから《アシステスト・シネラリア》を出すと、《偽りの希望 鬼丸「終斗」》を処理してターンを返す。

メンヤとしては、とにかく盤面を減らし続けて《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を間に合わせるか、攻めを強要させてトリガーからの逆転を狙いたいところだ。
kaisoraは《チアスカーレット アカネ》を再度召喚すると、続けて効果でマナへと送られた《キャディ・ビートル》も再召喚。
さらに≪同期の妖精≫、《爆翠月 アカネ》と召喚していき、再び《チアスカーレット アカネ》で攻撃。
今後は革命チェンジ宣言で《チアスペース アカネ》と《銀河竜 ゴルファンタジスタ》を見せると、メクレイドから≪同期の妖精≫を用意すると、チェンジ先は《銀河竜 ゴルファンタジスタ》へ。

しかしメンヤも地道にチャージを続けると、7マナに到達。こちらも再度の《アーテル・ゴルギーニ》をプレイすると、2体の≪同期の妖精≫をマイナスで落とした。
除去を続けてきた成果もあって、kaisoraのスノーフェアリーは盤面に1体。《完璧妖精マリニャンX》によるフィニッシュには、やや条件が遠い。そして気付けば、《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》の召喚も見えてきた。
しかしそれすらもkaisoraに見えていたのだろうか。
kaisoraは《洗打の妖精》を召喚すると、続けて手札から《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》をG・0で召喚。さらに《チアスカーレット アカネ》、《爆翠月 アカネ》と追加していく。
そして《アーテル・ゴルギーニ》に向かって《チアスカーレット アカネ》で攻撃時に、革命チェンジで《超重竜 ゴルファンタジスタ》を繰り出すと、メクレイドで《アシステスト・シネラリア》を出しつつマナから《完璧妖精マリニャンX》を着地。これでスノーフェアリーは差し引き4体。
さらに《超重竜 ゴルファンタジスタ》の攻撃時に《チアスペース アカネ》へと革命チェンジさせ、これで5体条件が達成。

WINNER:kaisora
Day2のオープニングゲームはkaisoraの勝利となった。
ジャイアントを使用した理由については、次のように語ってくれた。
kaisora「今回は《真気楼と誠偽感の決断》を意識したデッキか、【ファイアー・バード】が多いと思っていました。大型はメタを絞りづらいのですが、広く戦えるという意味で【水自然ジャイアント】を選択しました。《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》を複数積んでいるのがポイントですね。《洗打の妖精》や《五番龍 レイクポーチャー ParZero》に載せてジャストダイバー打点として運用できるので」
一方で敗れたメンヤだったが、「ここから8連勝します」とまだまだ気合い充分。
Day2は始まったばかり。両者の活躍に期待だ。

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