デュエル・マスターズ

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DMGP2026-1st Day1(アドバンス)決勝戦:じゃきー vs. ロポア/逆

ライター:原田 武(たけじょー)
撮影:瀬尾 亜沙子

 25年。
 デュエル・マスターズが始まってから、25年。
 今日この日、DMGP2026-1st Day1 決勝戦に至るまで、25年。

 四半世紀に渡る歴史の中で、数えきれないだけの決闘があり、数えきれないだけの逆転があった。

 公園に。児童館に。友達の家に。カードショップに。

 友達と。家族と。ライバルと。戦友と。

 《ボルシャック・ドラゴン》が。《ガイアール・カイザー》が。《ジョリー・ザ・ジョニー》が。《アビスベル=ジャシン帝》が。

 25年間、激しく熱かりしカードゲームとして、デュエル・マスターズは存在しつづけてきた。

 そしてこの日、メモリアルイヤー最初の大型大会、DMGP2026-1st Day1が開催。初開催のグランプリ-1stでは1114名だったという参加者数も、実に4800名まで膨れ上がった。

 決勝戦に挑む権利を得たのは、二人。

 ひとりはじゃきー。2015年の全国大会優勝者だ。

 弱体化直後でノーマークだった【ヘブンズ・ゲート】を駆り全国大会を制したその勇姿は、未だに語り草。人は彼を「天門のカギを持つもの」と呼ぶ。

 現在ではアーチーと共にYoutubeチャンネル「アーチーch」を運営するなどインフルエンサーとしての活動に力を入れているものの、その実力は一切衰えていない。DMGP2024-2nd Day1でもアドバンスフォーマットで4位入賞。1年半越しに、あの日のリベンジを果たす時が来た。


 もうひとりはロポア/逆。大型大会への参加は2度目ながら、並み居る強豪を斥けてこの席に辿り着いた。

 幼少期からデュエマに触れ、5年ほど前から店頭イベントへ。そこで出来た友人に誘われる形で競技シーンに進出し、神奈川を近辺に活動すること2年。聞けば年齢もデュエマより若いという。フレッシュな青年だ。

 初の大舞台を前にして、待ち時間には身震いをしている一幕もあった。それでも、いざ卓についてカットをする彼の瞳に、恐れの色は無い。アドレナリンが緊張を塗りつぶす。

 デュエル・マスターズは、歴史を、物語を大切にしてきた。それは重ねた年月の厚みであるし、そこで戦ってきたプレイヤー達が導いた火だ。我々は今でも、テキストカバレージでじゃきーの【ヘブンズ・ゲート】を追体験することが出来る。

 同時に、デュエル・マスターズは「逆転快感カードゲーム」だ。1枚のカードが、有利不利も勝ち負けもひっくり返す。それは、歴史の重みを前にしても揺るぐことのない心理だ。逆転こそが、カードゲームなのだから。

 故に。25周年の幕開けに、この二人の対戦はこの上なく相応しい。

 ベテランvs.ルーキー。
 巨星vs.新風。
 二人が向き合い、握手を交わす。

 新たな時代の1ページ目に、チャンピオンとして名を刻むのはじゃきーか、ロポア/逆か。

GAME1

先攻:じゃきー

 予選を全勝で突破しているじゃきーの先攻。《宇宙妖精エリンギ》《剣轟の団長 ドギラゴン王道》とチャージする立ち上がり。使用デッキは予選突破数最大となった、【4cテレポートホール】だ。

 対するロポア/逆《ジャスミンの地版》《流星の逆転撃》と埋めて《ジャスミンの地版》でスタート、《大集合!アカネ&アサギ&コハク》がマナに置かれる。こちらは最強との呼び声も高い【光水自然ゴルギーオージャー】。

 《剣轟の団長 ドギラゴン王道》《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》。キングと王者が凌ぎを削る、決勝戦にふさわしいマッチアップが実現した。

 さておき、返しにじゃきーがプレイしたのは《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》。マナ加速と妨害を兼ねるG城である。

 召喚以外でのクリーチャー展開を咎めるこのカード、超次元に触れるアドバンスにおいてその価値は一層高い。加えてクリーチャーでもないため、直近で台頭している《轟腕のR ダグラジャパニカン》にも耐性があると、この日の快進撃を支えた1枚だった。

 対【ゴルギーオージャー】においても《刀志猫のプワソン》《轟腕のR ダグラジャパニカン》に刺さるため有用……ではあるのだが、ロポア/逆は構築段階でこれらを不採用としている。

 よって、彼はこれに目もくれない。《ソウルサンライト コハク》を召喚して即座に《~西方より来る激流の竜騎公~》を重ね、ドロー。逆に圧を掛け返す。

 《ソウルサンライト コハク》効果で《~西方より来る激流の竜騎公~》は場を離れない。じゃきーとしてはひとまず《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を出し、ゲームを引き延ばしにかかりたいところではあるが、ここに来て引き込めない。

 次善の策として《超次元サプライズ・ホール》を唱え、《モーニング・ABYFLHA・カイザー》を設置するじゃきー。リソースを伸ばし、次ターンにMAXムーブを叩きつけようという構えだ。余剰マナで《とこしえの超人》を添えてターン終了。

 そう、確かに圧はあるのだ。覚醒した≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫があれば、天秤は一気にじゃきーへと傾くだろう。

 だがそれ以上にロポア/逆を、【光水自然ゴルギーオージャー】を何の縛りもなく放置しなければならなかったことが、このゲームの命運を分けた。

 4ターン目、ロポア/逆《~西方より来る激流の竜騎公~》の上に次々とNEOクリーチャーを重ねていく。

 まずは《大集合!アカネ&アサギ&コハク》、続いて《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》。いずれも「手札」からの「召喚」だ、《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》《とこしえの超人》もこれを咎めることはできない。

 あまつさえ、《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》効果で2枚の《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》がマナへと送られる。ロポア/逆は迷うことなくこれを回収し、総仕上げにかかった。

 4枚の束の上に、《大集合!アカネ&アサギ&コハク》を経由して《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》。起き上がった6枚のマナで《~西方より来る激流の竜騎公~》《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》をプレイ、これで8枚重ね。

 《華謡の精霊カンツォーネ》《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》と進化させれば総数は11枚。もう止められない。

 じゃきーはしめやかに投了を宣言する。

じゃきー 0-1 ロポア/逆

 【4cテレポートホール】と【光水自然ゴルギーオージャー】。

 じゃきーによれば、このマッチアップでは【ゴルギーオージャー】側にわずかながら有利が付いている。

 最速で動いた場合には【ゴルギーオージャー】が速度勝ちできること、またGAME1のように、妨害も一部を除いて機能しにくいことがその主な理由だ。


 数少ない有効打となる《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》《偽りの希望 鬼丸「終斗」》にしても、じゃきーは枚数を3枚ずつに絞っている。同型戦を見据えて《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》などにスロットを譲った部分が、ここに来て響いた。

 だが不利であっても、無理ではない。逆転はいつだって暗闇の中にある。

 もちろんロポア/逆もそのことを理解している。近いようで遠いあと一勝のために、彼もまた全力を尽くさねばならないのだ。

GAME2

先攻:じゃきー

 またしても先に動いたのはロポア/逆、2ターン目にプレイしたのは《一音の妖精》

 1ターン目、2ターン目と単色マナを置いているので、《偽りの希望 鬼丸「終斗」》は当たらない。しっかりとリスクをケアした上で、進化元として設置した形だ。

 これを処理できないじゃきーは3ターン目に《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》。生存した《一音の妖精》《~西方より来る激流の竜騎公~》の進化元となった。

 ここで何より欲しいのが《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》なのだが、まだその姿は見えない。4ターン目もじゃきー《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》を展開するのみ。

 対し、ロポア/逆も決して余裕のある状態ではない。《ソウルサンライト コハク》が設置できていない現状では1ターンで特殊勝利に辿り着くのは難しいのだ。

 ひとまず《~西方より来る激流の竜騎公~》《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》を重ね2ドロー、残り3マナ。《大集合!アカネ&アサギ&コハク》を重ねてさらに手札を補充。

 心細そうに立つ4枚重ねの《大集合!アカネ&アサギ&コハク》。これが除去できれば《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》建設作業は振り出しに戻る。逆に、これさえ残れば完成はほぼ確実という状況。

 このとき、じゃきーの手札は《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》《超次元サプライズ・ホール》というもの。《超次元サプライズ・ホール》からの《芸魔温泉!オンセン・ガロウズ》で対処が可能だ。

 逆転の光明が確かに差した、その時。ロポア/逆の手が不意に動き――

 つ、と《とこしえの超人》が差し出された。

 超次元への扉を閉ざす、最強の門番。これでは《超次元サプライズ・ホール》は用を成さない!

 こうなるとターンドローに賭けるほかないじゃきーだが、無情にもデッキトップは《超次元サプライズ・ホール》。有効打にはなり得ない。

 《大集合!アカネ&アサギ&コハク》が生還し、最早やるべきことは一つだけ。ロポア/逆にターンが廻ってくる。

 まずは《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》進化、5枚目。当然の5マナ加速から《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》を回収。

 あとは一枚ずつ着実に、合体を進めていけばいい。

 6枚目の《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》でマナを回復し、7枚目《~西方より来る激流の竜騎公~》でさらに山札を掘り進める。再度《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》で8枚。

 締めくくりに《華謡の精霊カンツォーネ》が超魂レイドを行い、10枚に到達。残りマナは丁度3枚。

 この瞬間まで、誰もがロポア/逆の勝利を信じて疑わなかった。

 ここまで来て《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》が出ないことなど、まずありえない。ロポア/逆のプレイの速さを見ても、それは明らかだ。

 そして《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》が動いた瞬間、ゲームは終わる。《完全防御革命》《一王二命三眼槍》といったファンタジーに、あのじゃきーがデッキスロットを割くだろうか?





 だが。誰もが決着を確信した時、誤謬は起こった。

 光マナが、無い。

 しまった、と口元を歪めるロポア/逆。一瞬遅れてじゃきーも気づき、思わず身を乗り出す。

 残るマナは《とこしえの超人》《流星の逆転撃》《~西方より来る激流の竜騎公~》というもの、光文明が支払えない。これでは《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》は召喚できない!

 一手前、《華謡の精霊カンツォーネ》の召喚時にタップした光マナは2枚。徹底して多色カードのチャージを避けていたとはいえ………勝敗すらひっくり返しうる、痛恨のミス。

 フィーチャーテーブルには魔物が潜む。そして、魔物は逆転がお好き。

 流石に動転した様子のロポア/逆。しかし、ここでは終わらない。終わらせない。魔物の手招きを振り切るように手札と場に目線を彷徨わせ、最後の希望を導き出す。

 それとはすなわち、《大集合!アカネ&アサギ&コハク》

 そう、《華謡の精霊カンツォーネ》の超魂レイド――それにより送り込まれていたのは《ソウルサンライト コハク》。超魂XによるNEOクリーチャーのコスト軽減が、ここに来てもたらされている。

 しっかりと《流星の逆転撃》を捻ってプレイ、ロポア/逆は山札の上2枚を祈りと共に覗き込む。光単色がマナに落ちれば、手が届く!

 1枚、2枚。そこにいたのは……

 勝利の女神、《ソウルサンライト コハク》

 今度こそ過たず、《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》。巨人が拳を天に突き上げると、それが勝利の宣言となった。

じゃきー 0-2 ロポア/逆
Champion:ロポア/逆


 DMGP2026-1st Day1は、キャリアの差も不意のピンチもひっくり返したロポア/逆と【光水自然ゴルギーオージャー】が制した。

 おめでとう! ロポア/逆! 今日この日の王者は紛れもなく君だった。

 そして、この戦いは序章に過ぎない。

 まずは翌日に控えたDay2オリジナル。既に開始している2026年上期DMPランキング。新潟・福岡での開催が決定した超CS。秋にはGP-2ndと後期DMPランキング、冬には各地でエリア予選が開催される。

 それら全てを駆け抜けた先にあるのが、全国大会2026。全ての競技プレイヤーの憧れの場となるそこで、ロポア/逆じゃきーは待っている。ライバルたちが名乗りを上げるのを待っている。

 そう、25周年はまだ始まったばかり。まだ見ぬ決闘と逆転の物語へ、さあ飛び込もう。

 次にひっくり返すのは、君かもしれない。


 じゃきー
 DMGP2026-1st
 アドバンス構築
 27 クリーチャー
4 《とこしえの超人》
4 《大集合!アカネ&アサギ&コハク》
3 《宇宙妖精エリンギ》
4 《流星のガイアッシュ・カイザー》
3 《偽りの希望 鬼丸「終斗」》
3 《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》
3 《剣轟の団長 ドギラゴン王道》
1 《時の法皇 ミラダンテⅫ》
2 《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》
 1 ツインパクト
1 《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》
 12 呪文その他
4 《超次元サプライズ・ホール》
3 《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》
1 《流星の逆転撃》
4 《鬼修羅と跳次元の決断》
 8 超次元ゾーン
1 《ジオ・ケラサス》
1 《時空のコスモ アンタッチャブル》
1 《時空のネビュラ マティーニ》
2 《モーニング・ABYFLHA・カイザー》
1 《芸魔温泉!オンセン・ガロウズ》
1 《時空の吸引ドンドン・クロウラー》
1 《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》
 12 超GRゾーン
12 《GRの犬 ワンワンワン》

 ロポア/逆
 DMGP2026-1st
 アドバンス構築
 33 クリーチャー
2 《とこしえの超人》
4 《ソウルサンライト コハク》
4 《一音の妖精》
4 《大集合!アカネ&アサギ&コハク》
4 《華謡の精霊カンツォーネ》
4 《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》
1 《巨魔天 アオフェシー》
4 《~西方より来る激流の竜騎公~》
2 《飛翔龍 5000VT》
4 《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》
 7 呪文その他
4 《ジャスミンの地版》
2 《流星の逆転撃》
1 《グレートマザー・リンク・ホール》
 8 超次元ゾーン
1 《ジオ・ケラサス》
1 《時空のアトモスフィア キル》
1 《時空のコスモ アンタッチャブル》
1 《時空のネビュラ マティーニ》
2 《モーニング・ABYFLHA・カイザー》
1 《千両力士 多禍の泥粋》
1 《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》

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