全国大会2017 準々決勝:ちゃそ vs. しーた
全5回戦の予選が終了し、32人の中から上位8人が決勝トーナメントへ進出する。
残り3試合勝利すれば日本一。だがその難しさは、ここに立つ選手たちが一番実感しているだろう。
この記事では関東エリアCブロック代表のちゃそと、北九州代表のしーたの対決をお届けしよう。
ちゃそはGP2ndでTOP8に入賞したこともある超実力派プレイヤーであり、普段は強豪プレイヤーを多く排出しているショップ『ピットイン』でプレイをしているという。
関東大会では『グラスパー』を使用した彼だが本日は『火水ドギラゴン剣』を使用している様子。
ちゃそ「デッキパワーが頭3つ位飛び抜けてますね」
とのことで、関東大会に続き今回もデッキそのものの強さをかなり意識しているようだ。
対するしーたは北九州のコミュニティ『くわけん』の一員である。
昨年度全国2位になった“修羅のレインボーロード”こと砕月や、超CSin熊本でTOP8に入賞したムラカミ@くわけんもこの『くわけん』の一員であり、彼らのコミュニティの強さを感じさせられる。
今回は調整を重ね、《夢のジョー星》を搭載した『ジョーカーズ』を持ち込んでいるとのことだ。
あまり聞き慣れないカードだが、本日は5試合中の3試合、このカードがあったことにより勝利しているとのことで、その強さは間違いないだろう。
お互いシャッフルや超次元の確認も終え、いよいよ決勝トーナメントが始まる。
ここからはジャンケンではなく、予選順位が高いプレイヤーが先攻になるとアナウンスが入り、この試合は予選順位3位のちゃそが先攻となった。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》をチャージするちゃそに、《超特Q ダンガンオー》のチャージで返すしーた。
お互いにデッキタイプを明らかにするカードを見せ合い、試合があまり長くはならないだろうことを予感させる。
更にちゃそが2ターン目もチャージのみで終えると、しーたの方はしっかり《ヤッタレマン》を送り出し、一歩リードを決めていく。
だが、そのリードが一瞬でひっくり返ることは珍しくない・・・。
ちゃそはゆっくりと3マナ目を貯めると、
ちゃそ「B・A・D(バッド・アクション・ダイナマイト)で」
と、力強く宣言。
環境の大本命である《“龍装”チュリス》を召喚する。
そして自爆能力のあるB・A・Dを使うということは当然、手札の《蒼き団長 ドギラゴン剣》が飛び出してくるということなのだ。
アタック時に革命チェンジを宣言すると《熱湯グレンニャー》をお供に引き連れ、しーたのシールドをトリプルブレイクしていく!
この攻撃でトリガーはなく、ちゃそはひとまずターンエンド。
ターンこそ得たものの、《蒼き団長 ドギラゴン剣》を除去することができないしーた。
だが精一杯《洗脳センノー》《チョコっとハウス》と展開するのみ。
次のターン、ちゃそは再び《“龍装”チュリス》を送り込み、総攻撃を仕掛けにいく。
そして、この物量を切り返すカードは、しーたのデッキには入っていないのであった。
Winner:ちゃそ
試合が終わり、程なくして感想戦や各々のデッキ選択の話が始まった。
しーたの選択した『ジョーカーズ』はこの全国大会では『火水ドギラゴン剣』が少ないと考え、それ以外のデッキへの勝率を高めたものだという。実際、この大会での敗北は『火水ドギラゴン剣』のみとのことで、ここまで勝ち残った強さは確かなものだろう。
ちゃそもその話を聞き、その読みの深さ、そして最大勢力をあえて切る潔さに感服していた。
「この後も頑張ってください!」としーたが応援し、テーブルから離れる。
あと2試合。
ちゃそが優勝までまた一つ、歩みを進めた。
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