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全国大会2017 準決勝:dotto vs. ピカリ


筆者がフィーチャーテーブルに来た瞬間、そこには2回戦で見たそれとは違う、いつものように笑うdottoがいた。対面のピカリと声を揃えてこう叫ぶ。

「ついに来ちゃった~!!」

そう、何を隠そうこの2人は48枚完全ミラーマッチ。
カードボックス江坂店でおなじみ、2011年度全国王者であるあばばばとの3人で纏め上げた、特注の《Dの牢閣 メメント守神宮》をタッチした『赤青バスター』
両名時間を見つけてはカードボックス江坂店に集まり共に調整をしていた仲。お互いの手の内は知り尽くしている。

昨日このデッキのミラーマッチも一応練習しておいたという。
が、「このミラーは怪獣大戦争や」とピカリは笑う。何が起きるか分からない。

デッキの強さはここまで2人合わせて1つの黒星しかついていないこと、何より2人が準決勝の舞台に立っていることにより示されている。

あとは、決勝の舞台に立つ方を決めるのみ。和やかだった2人の顔が真剣になる。

デュエマ、スタート。


予選1位のdottoが先攻。
dottoは《勝利のアパッチ・ウララー》セット、《熱湯グレンニャー》セットと静かな立ち上がり。

ピカリは2ターン目にこのマッチ最重要カードである《異端流し オニカマス》のキャストに成功。
返すdottoも嵩張った多色をマナに逃がしながら《異端流し オニカマス》を着地させる。

赤青バスターのミラーマッチでしばしば発生する《異端流し オニカマス》同士の睨み合いとなった。

ピカリは《異端流し オニカマス》を意に介さず《“龍装”チュリス》
ここで攻撃時《蒼き団長 ドギラゴン剣》、ファイナル革命で手札から《熱湯グレンニャー》を2体展開!!
実質的に1マナ上の動きを行いつつ、さらに手札が減らないビッグアクション。
dottoは少し考えた末、《異端流し オニカマス》でのバウンスは《蒼き団長 ドギラゴン剣》のみ。

《熱湯グレンニャー》を戻さなかった理由はすぐ明らかになる。

ターンが返ってきたdottoは《“乱振”舞神 G・W・D》で2体の《熱湯グレンニャー》を破壊しつつ2ドロー、そしてシールドを1枚ブレイク。
お互いにリソース勝負では引けを取らない。B・A・Dで出た《“乱振”舞神 G・W・D》は終了時に破壊される。
ピカリは《月光電人オボロカゲロウ》で3枚の手札入れ替えを行う。


閑話休題。
赤青バスターのミラーマッチにおいて、《異端流し オニカマス》の存在は非常に重要だ。
アンタッチャブル能力を持ったDMメタカード史上最強のこのカード、当然通常の赤青バスターに触る手段はない。
よって赤青バスター同士のミラーマッチではこのカードの睨み合いが起きる。デッキ名を冠した《蒼き団長 ドギラゴン剣》が絡まないゲームとなることは珍しくない。

が、dotto、ピカリ両名、そして共に調整したあばばばはミラーマッチの《異端流し オニカマス》に対する回答を用意していた。
それはdottoがドローを見て少し考え、ノーチャージで出した《Dの牢閣 メメント守神宮》


ピカリのターン開始時にDスイッチ。
いくら《異端流し オニカマス》といえど全体タップには無力。これで次のターン戦闘破壊を狙う。

そして48枚ミラーということは、ピカリも同じことを考えている。《Dの牢閣 メメント守神宮》貼り換え。
少し考えdottoのターン開始時Dスイッチ。これでピカリもdottoの《異端流し オニカマス》を破壊できる状態となった。

先に《Dの牢閣 メメント守神宮》を起動させたdottoが主導権を奪いにかかる。
dottoはしばらく考えたのち、《異端流し オニカマス》セットからの5マナで《熱湯グレンニャー》《プラチナ・ワルスラS》
これで相手の《異端流し オニカマス》を除去しつつ、自分の手札を充実させる構え。

だが、ピカリはそれを許さない。《光牙忍ライデン》をニンジャストライク!
タップ対象はいないものの、《Dの牢閣 メメント守神宮》でブロッカーを付与されているため、そのままブロック。dottoの顔が歪む。

5マナとなったピカリは2マナ払って《異端流し オニカマス》、そして《月光電人オボロカゲロウ》の上に《プラチナ・ワルスラS》を進化。
そして《プラチナ・ワルスラS》同士を、《異端流し オニカマス》同士を相討ちにとる。
ピカリの場にのみ《異端流し オニカマス》が残る結果となり一歩リード。


だがdottoも負けていない。
6マナ目をチャージし、《月光電人オボロカゲロウ》で4枚手札入れ替え。
先ほど失った《異端流し オニカマス》にたどり着き、ピカリの攻めを許さない。状況はイーブンに戻る。

ピカリは《月光電人オボロカゲロウ》で3枚入れ替え。
ここで《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》をG0で出し、ピカリの場には大型ブロッカー。
そして《月光電人オボロカゲロウ》の上に《プラチナ・ワルスラS》を乗せ、そのまま攻撃。
手札補充の後Wブレイクが通り、dottoの残りシールドは3枚。

dottoは《熱湯グレンニャー》を召喚、そして4マナで《Dの牢閣 メメント守神宮》貼り換え。
ピカリのターン開始時、もちろんDスイッチ。ピカリの軍勢が止められる。

ピカリはみたび《月光電人オボロカゲロウ》3枚入れ替え。
《熱湯グレンニャー》1ドローし……、2枚目の《異端流し オニカマス》に辿りついた!

相手の《異端流し オニカマス》を盤面から剥がせないdotto。これにはため息をつきつつドロー。

が、その顔から一瞬だけ笑みが零れた。

そろそろ制限時間を迎えようかという状態でなおも続く消耗戦。
それに終止符を打つべく、dottoは一言。

dotto「覚悟を決めるしかねえな」

そう言って出したのは、《月光電人オボロカゲロウ》の上に乗る《プラチナ・ワルスラS》、そして《“龍装”チュリス》!!
4ターン目の《“乱振”舞神 G・W・D》で1枚割られたシールドは4枚、そしてdottoの盤面には……5打点!! ちょうどピカリの喉元に刃が届く!

もちろん全軍突撃。ピカリのシールドが次々と割られていく。

これが通ればdottoの勝ち。トリガー《Dの牢閣 メメント守神宮》が出ればピカリに大勢が傾く。
1枚、1枚とシールドが割られていく…

制限時間ギリギリ、最後まで続いたゲーム。
あばばばとの3人で練り上げた最強のデッキ。

このデッキを決勝に持っていくdottoに対して、ピカリは最大限のエールとして、両手を差し出した。

Winner:dotto


dottoは試合終了後、少し涙を浮かべていた。
ピカリは大会終了後、「DMをやってきてで1番楽しくて、一生忘れられないデュエル」とこれを振り返る。
観戦席にいたあばばばに至っては、帰ってから準決勝の生放送を何度も見返すほど。

そう、このデュエルは3人で紡いだ物語。

そして、彼らの大会はもう少しだけ続く。
味方にすれば誰よりも頼もしいであろう、魔王に全てを託して。

あばばば、ピカリ、そしてdotto。
3人の集大成が、最後の1戦へと向かう。

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