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全国大会2018 Round 4:chaser(福島) vs. Luna.(東京)

 DMPランキング報酬で出場権を獲得したchaser

 福島県在住の彼は、土日の度に関東や仙台へ遠征してポイントを積み重ねた。
 ただ毎週CSに参加するだけでもかなりの熱量なのに、まして毎週の遠征を1年間継続できたのはなぜか。筆者がそう尋ねると、「短期的な目標設定」とともに、あるライバルの存在を挙げてくれた。

 それはp-90

 同郷である彼らは普段こそ一緒に調整をする仲間だが、互いに「あいつには負けられない」という意識がある。
 そうして切磋琢磨した結果、両者ともに日本一決定戦の舞台へと辿り着いた。

 一方のLuna.関東エリア予選を優勝。いわば「ホームラン」を打ち上げて今大会にやってきた。
 それは「この大会のためだけの時間」が多く取れていることを意味する。

 仲間と組み上げたLuna.謹製の殿堂構築は『水火クラッシュ覇道』に《Dの牢閣 メメント守神宮》《光牙忍ライデン》をタッチした、通称『メメント覇道』。
 「『水火クラッシュ覇道』とのメタクリーチャー同士の刻み合いから始まる長めのゲームに強く、また自分より遅いデッキに採用されている《Dの牢閣 メメント守神宮》も剥がせる」との高評価を与えて使用に踏み切った。

 そして、対峙するchaserのデッキはまさに後者の代表格である『チェンジザドンジャングル』だ。

 2ブロックでの3ラウンドでいずれも1試合を落としている両者。
 お互いに《Dの牢閣 メメント守神宮》を展開することが出来ないのと同じように、彼らに用意された席もひとつしかないのだ。
先攻:Luna.

 先攻を得たLuna.は2枚の《ドンドン吸い込むナウ》をチャージして《異端流し オニカマス》を召喚するスタート。
 一方のchaserも《フェアリー・シャワー》《》とチャージして色マナを揃えながら≪奇石 ミクセル≫をプレイ。
 両者からコスト踏み倒しメタのクリーチャーが場に出され、盤面はひとまず膠着する。

 Luna.は《“必駆”蛮触礼亞》とのコンビネーションが使いにくくなった《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》をマナに置くと2体目の《異端流し オニカマス》を繰り出し、先に出した《異端流し オニカマス》からビートダウンを開始する。
 ブレイクされたchaserの盾からは《フェアリー・ライフ》がトリガーすると、返しに召喚された《怒流牙 佐助の超人》によってchaserのマナは5に。

 メタクリーチャーが睨み合う中でじっくり手数をかけて攻め切りたかったLuna.は、chaserの突然の超加速に考え込む。

 やがて2枚目の《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》をチャージすると《奇天烈 シャッフ》を召喚し、4を宣言。
 そして《異端流し オニカマス》2体が攻撃し、chaserのシールドは2枚まで落ち込む。

 鉄壁の『チェンジザドンジャングル』といえど、2体の選ばれないクリーチャーを相手する手段はそれほど多くない。その上≪六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~≫《奇天烈 シャッフ》の宣言で止められている以上、chaserは《Dの牢閣 メメント守神宮》の展開にターンを使うしかない。

 Luna.のターン開始時のドローと共に押されるDスイッチ。それを待ってましたとばかりに召喚される≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫
まず一度目の攻撃時に、ニンジャ・ストライクはなし。ブレイクされた盾には……《Dの牢閣 メメント守神宮》!!
 Dスイッチを使ったそばから新品に交換できたchaserは、≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫二度目の攻撃をブロッカーを得ている≪奇石 ミクセル≫で防ぐ。

 chaserがようやく掴んだ、自由な1ターン。
 彼はそれを≪龍装艦 チェンジザ≫に費やし、捨てた≪「本日のラッキーナンバー!」≫で7を宣言してトップ《“轟轟轟”ブランド》のリスクを絶つ。
 《奇天烈 シャッフ》の宣言から解き放たれた《怒流牙 佐助の超人》《異端流し オニカマス》の片割れを倒し、Luna.のターン開始時ドローに合わせて再びDスイッチを押す。

 Luna.は今後《ドンジャングルS7》の弾となるchaserのマナゾーンのカードを確認すると、少考。
 その後Luna.は《“乱振”舞神 G・W・D》を召喚し《怒流牙 佐助の超人》とのバトルに勝利して1ドローするが、強制攻撃で勝てない≪龍装艦 チェンジザ≫にブロックされる。

 chaserは≪マクスカルゴ・トラップ≫を唱えて≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫をマナへ送りつつ、自分のマナから≪機術士ディール≫を呼び出し《奇天烈 シャッフ》を手札へ。
 ≪機術士ディール≫《異端流し オニカマス》によって手札に戻されるも、≪龍装艦 チェンジザ≫がその《異端流し オニカマス》を踏みつぶす。


 ついに2体の《異端流し オニカマス》を処理されてしまったLuna.。これ以降はchaserの展開するクリーチャーが全て打点として襲い掛かるため、残された時間はもう長くない。

 Luna.構築の象徴である《Dの牢閣 メメント守神宮》がマナにその姿を見せると、《貪欲な若魔導士 ミノミー》《奇天烈 シャッフ》と並べ、残り1枚の手札から《“轟轟轟”ブランド》
 ドローした《ドンドン吸い込むナウ》をディスカードして≪龍装艦 チェンジザ≫を破壊すると、最後の攻め筋をこの火文明のマスターに託し、攻撃。

 chaserは落ち着いて《怒流牙 佐助の超人》から《斬隠蒼頭龍バイケン》を捨てるかわりに場に出し、《奇天烈 シャッフ》を戻しながら《“轟轟轟”ブランド》はブロック。

 そのままchaserは《ドンジャングルS7》から《龍素記号Sr スペルサイクリカ》≪マクスカルゴ・トラップ≫を唱えてマナから≪龍装艦 チェンジザ≫
 Luna.のクリーチャーをすべて消し去りながらの盤面展開に対抗する手段は無く、chaserの手札に《時の法皇 ミラダンテⅫ》が加わると身を守る手段もないのだった。


Winner:chaser

 自分のためにも、ライバルのためにも。
 “あいつ”がまだ戦っているのに、自分がここで負けるわけにはいかない。

 そうして願わくば、最後まで。
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