全国大会2025 Round 5:スライ無 vs. 賽盗
ライター:山口 海斗(ジャイロ)
撮影:坂井 郁弥
アドバンスフォーマットの4戦を終え、予選5回戦以降はオリジナルフォーマットでの実施となる。残る予選も、その先の本戦も、これから始まるオリジナルフォーマットのデッキで戦うことになるため、より各プレイヤーのデッキ選択に注目が集まる。
緊張のオリジナルフォーマット第一戦は、賽盗vsスライ無の対戦カードをお届けしたい。両名とも3人チーム戦の大型大会で優秀な成績を残し、チーム内でもデッキビルダーとしてチームメンバーを支えるなど共通点も多い。
特異なセンスの輝く両名のデッキ選択はいかに。また、チームメンバーのもとへ勝利を持ち帰るのはどちらか。
先攻:賽盗
スライ無の《大集合!アカネ&アサギ&コハク》からゲームは始まる。が、彼から漏れたのは悲痛な叫びだった。スライ無「埋めるしかないよね~。」
そうこぼしながらマナゾーンへ埋めたのは《「GG」-001》。
スライ無を含むチームメンバーが持ち込んだ【4c「GG」】。
その顔ともいうべき《「GG」-001》をマナゾーンへ置きデッキのお披露目を済ます。採用カード群からかなり前のめりなデッキだろうか。この時点で見えているカードの範囲はわずかで、賽盗のアドリブ力が試される格好となる。
そんな賽盗は1歩遅れて《天災 デドダム》でスタートを切った。こちらも公開領域を大きく広げ自己紹介は完了。賽盗を含むチームメンバーが超CSⅧ大阪で優勝した【4cディスペクター】の最新版をお披露目だ。
2枚目の《真気楼と誠偽感の決断》をマナゾーンへと置き、スライ無に対して心理戦をしかけた賽盗。《真気楼と誠偽感の決断》が手札にあるからマナに埋めたのか、あるいはブラフか。既にマナゾーンに2枚も見えている。今度はスライ無が試される番だ。
お互いにゲーム環境外から刺しにきているデッキ選択であり、彼らは多くの場合「刺す側」だった。しかしここは全国大会。優秀なプレイヤーの集う会場では一筋縄ではいかない。
先に仕掛けたのはスライ無。
《大集合!アカネ&アサギ&コハク》の攻撃を宣言すると、手札からD・D・D宣言、《創世竜 ゴルギーネクスト》!

通常のコストにたった1マナ追加するだけで、デッキ内全てのカードへのアクセス権を手にしたスライ無。余談だが、本人いわく定食屋における豚汁だという。
そんな豚汁、もとい《創世竜 ゴルギーネクスト》。《「GG」-001》の様な大型クリーチャーが捲れたらゲームへの影響は計り知れなかったのだが、捲れたのは《ピザスターのアンティハムト》とやや控えめ。
スライ無は逡巡するも、賽盗の《流星のガイアッシュ・カイザー》や《真気楼と誠偽感の決断》を嫌って出さない選択を採る。賽盗は手札にしっかりとその2枚を抱えており、ここはスライ無が上手く避けた。なおも《天災 デドダム》で足回りを固める賽盗。先ほど攻撃してきた《大集合!アカネ&アサギ&コハク》を《天災 デドダム》で相打ちとした。スライ無のデッキを見えている範囲から予測し、相打ちでもクリーチャーの頭数を減らした方が良いという賽盗の判断、こちらも流石だ。
さて、賽盗の残るシールドは4枚。スライ無はそれを減らすべく、《同期の妖精 / ド浮きの動悸》の上面、《偽りの希望 鬼丸「終斗」》とクリーチャーを並べ続ける。
《偽りの希望 鬼丸「終斗」》のW・ブレイク。《創世竜 ゴルギーネクスト》のブレイク。
いずれも賽盗にトリガー宣言は無く、残るシールドも1枚とスライ無が追い込んだ!
スライ無の執念で避け続けてきた《真気楼と誠偽感の決断》によるカウンターだが、2度の《天災 デドダム》を経て賽盗のマナはすでに《真気楼と誠偽感の決断》をコストを支払って唱えられるまでに伸びきっていた。
《真気楼と誠偽感の決断》!

一つ目の決断。墓地に用意した《ヘブンズ・ゲート》を実行すると、《砕慄接続 グレイトフル・ベン》、《~世紀末の善悪~》というゲームエンド級のブロッカー2体を送り出す。
二つ目の決断。目の上のコブである≪同期の妖精≫をメガ・ラスト・バーストの範囲外となるシールドゾーンへ封じ込める。
スライ無の打点は削られ、大型ブロッカー2体が賽盗を守る。加えて、《~世紀末の善悪~》がスライ無の押し込みカードであった《キユリのASMラジオ》を奪っており、一転してスライ無が追い込まれる側に。
それでも彼の目に諦めは無い。あのカード、あのカードさえあれば…!
《刀舞の3号 カツえもん》

もともと《キユリのASMラジオ》で探しにいくはずだった。
タップする効果によって、スライ無のウィニングロードをこじ開けるはずだった。
何度も何度も確認するが、スライ無が引いたカードは《流星のガイアッシュ・カイザー》。この場を打開できるカードではない。
賽盗は追い打ちをかける《真気楼と誠偽感の決断》で墓地に《大樹王 ギガンディダノス》を用意し、すぐさまフシギバースでバトルゾーンへ送り込む!
さすがにこれを返す手段はない。《大樹王 ギガンディダノス》の着地を見届けたのち、スライ無は投了を選択した。
Winner:賽盗
聞くと、賽盗のチームメンバーは今回も全員【4cディスペクター】を使用しているとのこと。
賽盗「信じてついてきてもらってるので。」
頼もしい一言を残して、チームメンバーへ1勝を持ち帰ったのであった。
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スライ無 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル |
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賽盗 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル |
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