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山形超CSⅢ ジャッジインタビュー:フロアジャッジ 牧野 賢史氏

 一昨年、熊本から始まった超CSも今回の山形で3回目を迎え、参加者も1,300人弱と過去最高の数字をたたき出している今日。
 年々、規模の大きくなるこのイベントに欠かせない存在と言えば、やはり黒服を身に着けたジャッジ達。今大会でも至る所で忙しなくジャッジコールに応える姿が見受けられた。


 今回、インタビューを快諾していただいたのはGP2nd、および、超CS(熊本)より公式大会のジャッジ参加を続けている古参ジャッジの牧野 賢史氏。

 ジャッジ界の保護者的存在とまで言われる牧野氏に、今回は

「公式大会を通してのジャッジ同士のつながり」
「家族とデュエル・マスターズとの関わり方」

についてのお話を伺うことができた。



■牧野 賢史氏 インタビュー


―――本日は、お忙しいところ、インタビューをお受けいただき、ありがとうございます。さっそくですが、自己紹介をしていただいてもよろしいですか

牧野「はい。フロアジャッジを務めます牧野 賢史と言います。
 あまり使わないのですがHNはマキという名前で活動しています。活動圏は関西、主に大阪周辺ですね」


―――関西といいますと濁流さん(Lv.2ジャッジ 石黒 裕一朗氏)やありひなさん(Lv.2ジャッジ 森 靖亜季氏)など著名なジャッジの方が多くいますよね。

牧野「そうですね。その2人はもちろん、それ以外でも将輝星さん(Lv.1ジャッジ 汐見 輝氏)など、本当に優秀なジャッジの方々が沢山いて、自分自身とても刺激を受けています」


―――関西の競技シーンは牧野さんはじめとする多くのジャッジの方々に支えられているんですね。そんな牧野さんのこれまでのジャッジ経歴を教えていただいてもいいでしょうか

牧野「公式大会のジャッジ経験ですと、GPは2ndから、超CS(熊本)、超CSⅡ(金沢)を含めて全て参加しています。あまり公認CSではジャッジをしないのですが、板橋CSなどでジャッジを務めた経験があります」


―――ありがとうございます。話を伺ってみますと、牧野さんはこと公式大会のジャッジにおける大ベテランであることがわかりますね。今回は、どのような役職をされていたんですか

牧野「今回はさん(Lv.2ジャッジ 大塚 蒼氏)のチームで、決勝含む本戦のフロアジャッジを務めました。ここ数年の公式大会のジャッジ参加はずっと彼のチームで参加しています」


―――蒼さんは若いにも関わらず、その功績の多さから数少ないLv.2ジャッジに認められた方ですよね。実は、今回のインタビューに際し、彼に事前にお話しを伺っていたのですが、彼も「牧野さんは非常に信頼できる方だ」と言っていたんですよ

牧野「本当ですか。彼は1stからの皆勤ジャッジで、私は2ndから彼のチームでそれをずっと裏から支えてきたので、いざそのように評価されるとこちらも非常に嬉しく思います。
 今日のチームの半分以上のメンバーが『チーム蒼』として、ずっとジャッジ参加をしてきているので、結束力も非常に強いんですよ」


―――チームとしてノウハウをうまく共有されてらっしゃるんですね。話は変わりますが、一方で、牧野さんの息子さんもデュエル・マスターズをしていると聞きました。そのことは、ジャッジになるきっかけになったりしているんでしょうか

牧野「そうですね。直接ではないんですが、少し関係はあります。息子と一緒にデュエル・マスターズをしていた時期に、本当に全然勝てなくて……それで少しでも知識をつけるためにめざした目標の1つではありました。さらに言うと、ジャッジ資格をとればもっとデュエル・マスターズというゲームそのものを楽しめると思ったんですよね」


―――なるほど。親子でゲームをやる際に心がけていたことはありますか

牧野「息子も今では中3でして、デュエル・マスターズから少し距離を置いているのですが、一緒にやっていた時期に特に気を付けていたことはありません。ただ、嫁からはカードの買い過ぎには注意して、とよく言われたものです(笑)」


―――手厳しいですね(笑)

牧野「いえいえ。息子にしろジャッジにしろ、こうして長年デュエル・マスターズと関わってこれて本当によかったと思っています」


―――どんなことをよかったと実感していますか

牧野「やはり、自分自身子供が好きなこともあって、多くの子にデュエル・マスターズの楽しみを教えることができるのは本当にうれしいです」


―――デュエル・マスターズの魅力が下の世代へと引き継がれていくのは素晴らしいことだと僕も思います

牧野「はい。そして、あまり知られていないかもしれないんですが、超CSやGPなどの大型公式大会って低年齢層の選手が沢山来てくれるんです。そういう子がどうすればいいのかなど不安を解消してあげるのも僕たちの仕事だと思っています。そんな子全員にデュエル・マスターズの楽しさを最大限に感じて満足してもらってほしいんです」

―――その姿勢、大変素晴らしいと思います。最後にこれから大型大会に参加しようとする選手やジャッジを目指す方々にメッセージをお願いしてもいいでしょうか

牧野「まずは、選手に対して。デュエル・マスターズは2人で遊ぶカードゲームです。対戦相手の方と十分にコミュニケーションを取って楽しい思い出を作ってほしいと思います」


―――では、デュエル・マスターズのジャッジをこれから目指す方たちに一言お願いします

牧野「もしこのインタビューを見てジャッジをやってみたいと思ってくれた皆さん、ジャッジをすることに過度に緊張しないでください。僕ら先輩のジャッジ陣が必ずあなたたちを支えます。最初の一歩を踏み出してぜひこちらの世界に飛び込んでみてください」


―――本日はお忙しい中、お話していただき、ありがとうございました






 席を立ち、写真を撮ろうとした矢先、フロアから声が上がった。


 「ジャッジ!」


 すると牧野氏は颯爽と声のする方へ向かっていく。



 「はい。なんでしょうか」



………


 一連の業務を終え、戻ってきた牧野氏は言う。

「僕のチームは休憩時間中だったのですが、ちょうど今私が入ったエリアは人手が足りなかったようです。失礼しました」

 どんな場面でも選手たちの「ジャッジ」の声に駆けつけるジャッジの鑑としての“責務”、そして何より、“助け合いの大切さ”が、一連の牧野氏の姿と言葉から強く感じられた。

 ジャッジは決して一人ではない。チームとしてお互いに支え合うその姿勢こそが何よりジャッジに求められていることなのかもしれない。

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