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山形超CSⅢ ジャッジインタビュー:ジャッジリーダー 風見 雅樹氏

 牧野氏に続いてカバレージ班の下に来ていただいたのは関東の古参ジャッジ風見 雅樹氏。

おそらく執筆時現在、関東地方の公認CSに関わっている数は随一であろう氏に、今回は

「サイドイベント運営の準備」
「これからのジャッジとしての活動の展望」

について聞くことができた。



■風見 雅樹氏 インタビュー


―――お忙しい中、インタビューを受けてくださってありがとうございます。早速ですが、自己紹介をしていただいてもよろしいですか

風見「普段はどろというHNで活動をしています、風見 雅樹です。
運営としては埼玉CS、超ガチCS、オルタナCSなど関東圏のCSに携わっている他、公式大会はGP2ndからジャッジ参加をし始め、去年のエリア予選や今年のGP8thなどもジャッジとして運営に携わってきました」


―――本当に数多くの大会に携わっていらっしゃるんですね。さらにどれも全国から遠征プレイヤーが集まるほどの人気のあるCSと聞いています。

風見「運営してきた大会の数には自信があります。
そのノウハウを蓄積しているおかげで、運営陣も比較的レベルの高いものとなっていると思いますよ」


―――そんな風見さんは、今回はどのような役職をされていたんですか

風見「今回はチームリーダーとして、僕らのチームは予選ラウンドのジャッジをしていました。
予選がある程度進んだところで、本戦と並行して行われるサイドイベント、カードボックスCSの運営をします」


―――超CS本戦の傍らにCSですか! そんな忙しい時間にお受けいただいて大変恐縮です

風見「いえいえ、とんでもない。
僕のチームは本当に皆優秀で、僕がいなくても全然問題ないくらい回ってるんですよ」


―――それこそ、風見さんの的確な指示のおかげではないでしょうか

風見「ありがとうございます。光栄です」


―――では、これから行われるサイドイベントのCSで心がけていることを教えてください

風見「これはサイドイベントに限ったことではないですが、1つ目に、公認CSでは、地元の知り合いや友人と協力して運営をすることが多いです。しかし、今回のような公式大会は、全国各地域のジャッジが1つのチームに所属することが常なんですよね。
 地域ごとの裁定・措置の仕方についても差異があると困りますので前日から当日のミーティングまでにできる限りすり合わせるよう気を付けています。
 2つ目に、今回の再度イベントでは、使用方法が通常とは異なるマッチングツールを試験的に用いるので、念入りに準備してきました」


―――差し支えなければ、どのような準備をしてきたのか教えていただいてもいいですか

風見「まずは、僕のチーム全員に選手の質問に答えられるようなマニュアルを配布した上で、参加者全員が使用法を理解できるように注力しました。
 実験的に試みるツールというものは大抵何かしらのイレギュラーが発生するものです。
 そういう事態に陥っても冷静に対処することがジャッジには求められますからね」


―――資料作りをご自分でなさるほど、準備するとは脱帽です。何が風見さんの意欲を駆り立てるのでしょうか

風見「ひとえに参加者に満足してもらうためですね。
 例えばオンラインペアリングは、えてしてスマートフォンや携帯を持っていない子供の参加者は手間取ってしまう場合があります。
 それでは彼らがせっかくこの超CSⅢに来ていただいたのにもったいないと思うんですよね。そういった点を踏まえ、資料を入念に事前に作成するにいたりました」


―――風見さんの情熱は参加者全員が満足できるようにと思ってのことなんですね

風見「実際このような考えになったのも多くのジャッジ活動の経験があったからこそです。
 その過程で、共に公式大会のジャッジとして運営に携わった経験のある花屋さん(Lv.1ジャッジ 川村 采暉氏)や静岡のpunteさん(Lv.2ジャッジ 山田 侃生氏)、さん(Lv.2ジャッジ 大塚 蒼氏)などのジャッジ業務に対する理念には深く影響を受けています」


―――そのような経験を踏まえて、自分が成長したと実感したこと、自負していることなどありますか

風見「やはり何度もジャッジに携わってきて、チームとして活動する傍ら、的確な指示出し、効率の良い動きなどが分かってくるようになりました。
 また、選手へのヒアリングの仕方や選手間同士のトラブルの仲裁、解決の仕方も自分なりの結論を出せてきたと思います」


―――ジャッジとしての経験が積み重ねってきた現在、今後の目標はありますか

風見「まずは目先の目標として、先ほど言った蒼さんやpunteさんと同じようにLv.2のジャッジを目指したいと思っています。
 また、実際に大変であるんですが、現在ではハードルが高いと思われている参加者人数の多いCS、DMPランキングが6倍以上になるようなCSがもっと多くの会場で、いろんな場所で開催できるように各地のジャッジとノウハウを共有していきたいと思っています。
 近々、僕自身もそれに準ずる大きい大会を開く予定ですので、このインタビューを見ている皆さんにもぜひ来ていただるようなものにできれば、と」


―――風見さんの開催する大規模公認CS、大変楽しみです。

風見「ゆくゆくは超CSくらい、とはいかないまでも参加者が1,000人近くになるCSも開いてみたいと思っています」


―――1,000人! それはかなりの規模ですね

風見「はい。ですので、もっと僕らと一緒にデュエル・マスターズ界を盛り上げてくれるジャッジが増えてくれたら、というのも僕の望みの1つです。
 僕の携わるCSで、ジャッジ経験を積みたい方に今現在ジャッジ資格がなかったとしてもどんどん声をかけて、自分の培ってきた知識を伝播できればと考えています」


―――新人ジャッジの育成も、今後のデュエル・マスターズの発展には欠かせませんよね。本日はお忙しい中、お話していただき、ありがとうございました






 インタビュー中、明るい笑みを絶やさず、自分の役割、目標についてとうとうと語る風見氏の表情からは、氏のジャッジ経験の厚みが感じられた。
 ジャッジは、実際にプレイをしている選手と同等かそれ以上の緊張感を持って、その業務にあたっている。
 経験がモノをいう世界で、風見氏はその豊富な実績をもって、これからも公式大会、公認大会問わずデュエル・マスターズのトーナメントシーンを盛り上げてくれる人物であることは間違いないだろう。
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