超CSⅣ ヘッドジャッジインタビュー
ライター:金子 幹
撮影者:後長 京介
毎度のことながら、炎天下のなかプレイヤーの「ジャッジ!」の掛け声にすぐさま駆け付ける彼らなくしては本イベントは成り立たないだろう。
とりわけ、組織として成り立つジャッジを統括し、また当日の最終判断を担うヘッドジャッジはどんな競技イベントにおいても欠かせない存在だ。
そして今回は貴重なお時間をいただき、前回の静岡、そして本超CS福岡でヘッドジャッジを担当するあの人にお話を伺うことが出来た。

---超CS静岡に引き続き、この福岡会場もヘッドジャッジお疲れ様です。もしかして、この後の2会場もヘッドジャッジをされるんですか?
山田「そういうことになりますね。今回は4会場とも自分が務めることになってます。正直まだ開始の掛け声は慣れないところもあるけど、どうかご容赦を笑」

山田「はい、それも自分がジャッジの方を担当しましたね。なんなら8月の デュエチューバーFESも自分がジャッジをする予定ですし…」
---さすがです。ということは現在は東京で活動を?
山田「東京で活動、といえばそうなのかな。もっぱら全国を回っているのでどこの地方でということはないと思いますが…」
少しはぐらかされ、謎に包まれたヘッドジャッジ山田氏に、せっかくなので本日起きた珍事?を問いかけてみる。

山田「流石に自分ひとりの決定ではないけど、ジャッジ陣の方で話あって決めました。中々ない事態だから…」


山田「当然のことなんですが、前回の公式大型イベントから丸3年ほど経って開催されていますからね。コロナ禍で小規模なイベントの運営をしてくれていたジャッジの方は何人もいましたが、そういったイベントって運営自体の人数が少なくて、チームや組織での動きの部分に焦点を当てた時やや希薄な部分があって…そういう意味では前回の静岡に引き続き、今回も特に気を遣ったのはチーム間の連携ですね。ヘッドジャッジとして各チームごとの連携がとれているかどうかは逐次確認しました」
---なるほど。確かに本日もチームやメンバー間の意思疎通が卒なくこなされ、円滑にサブイベントも進行されているように見受けられました。そして確かに言われてみればもう大型大会は3年ぶりになっていたんですね。2017年に初めてインタビューをした時(※2)から変わらず、ますますの活躍ぶりを見せるジャッジの山田さんを見てきた自分にとっては、この数年間のイベントがなかった期間はとても長く感じています。

※2 山田氏に公式ライター班がインタビューをするのは今回が3回目。1回目を2017年エリア代表決定戦にて筆者が、2回目は GP8thにて安田が担当。ヘッドジャッジとしてのインタビューは今回が初となる。
やれることは何でもやる、その言葉に山田氏の実力の一端を垣間見た気がした。
そこで筆者は、その根幹にあるものは何なのか興味を持ち、次の質問を行う。

山田「(苦笑) うーん、難しい質問だ笑 人生、なんていっちゃうと逆にダサいのかな。ただいつも思ってるのはジャッジをするたびにジャッジって深いなって。うーん、ありきたりな言葉だけど。すればするほど深いなあって感じるかも。それにデュエマをカードゲームとしてプレイするのとは違った楽しみ方を知れているかなとは、思います」

山田「ほんと、自分なんて憧れる人物ではない気はするけどなあ笑…でも、そうですね。これから目指す人にとって少し厳しいことを言うかもしれないけれど、ジャッジの〇〇さんに憧れてって入りは勿論いいとしても、そこから何をしてきたか・していくのかってのは意識してほしいと思います。認定ジャッジを目指す人には今まで以上に運営経験や裁定知識っていう基礎の部分をどんどん培ってほしい」
---あくまでジャッジ資格を取ることを目的としないように、ということですか。
山田「そうです。資格を取るのがゴールじゃなく、その先に誰かに必要とされる何かを持っていてほしいとは常々思ってます。実際今活躍しているジャッジの方には、それぞれの強みを持っている人が多いように感じていますしね。それと忘れがちだけどジャッジはプレイヤーに納得してもらうことが大前提ということは忘れないでほしいかな。自分も正しい裁定を一律こうだから、と教えるのではなくて、常々よくある質問やその類似例を基に回答するように心がけてます」
---ジャッジの心得大変参考になりました。最後に伝えたいことがあればどうぞ!
山田「ここまでジャッジの事ばかり喋っていましたが、ジャッジの方も、そうでないプレイヤーの皆さんも、残りの2回の超CS、そしてデュエマというカードゲームをぜひ楽しんでください!!」
---ありがとうございました!

次回の宮城も、その次の京都の会場でも、今日と同じように少し照れくさそうに、けれど芯の通ったヘッドジャッジ山田 侃生の掛け声が会場に響くはずだ。
「デュエマ、スタート!」と。
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