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超CSⅣ福岡 Round 1:あーくん vs. 九図竜アカリ

ライター:金子 幹
撮影者:後長 京介

 2か月を掛けて計4会場での実施となる超CSⅣ

 先週のが劇的な優勝を果たした超CS静岡の熱冷めやらぬ中、本日はここ福岡での開催と相成った。
 超CSの歴史を振り返ると第一回の熊本から数えて約5年ぶりの九州での開催となる。

 そんな超CSとゆかりのある地で約700人弱のプレイヤーがここ西日本総合展示場に集い、今日しのぎを削る。

 また、最も先週の超CS静岡と異なるのは7/23日発売「DMEX-19 マスター・ファイナル・メモリアル・パック」が使用可能になったことだろう。
 本記事執筆中ではまだ知る由もないが、ぜひ読者の皆さんには本大会で新カードが活躍する?様子を見届けてほしい。


 さて、そんなことに思いを馳せているとさっそく初戦のフィーチャー席に2名の選手が座る。

 一方は2019年度に苛烈な首位争いの結果DMPランキング招待枠 3位となった東京の強豪あーくん。
 先週の超CS静岡にも足を運んでおり、現在も精力的な活動を続ける注目選手の一人だ。
 もう一方はここ福岡が拠点、地元プレイヤーの九図竜アカリ。直近のカードプールは特に熱心に触っているという話を伺えた。

 両者の入念なシャッフルを終え、冷めやらぬ熱気の中、本日最初のゲームが始まる。


Game

 じゃんけんで先攻が決定し、先攻は九図竜アカリに渡る。
 1ターン目、一呼吸おいてからマナに《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》をおく。

 そして先に動き出したのも九図竜アカリだ。《フェアリー・Re:ライフ》でマナ加速。《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ /「未来から来る、だからミラクル」》がマナに置かれるが、まだデッキタイプは断定はできない。

 続くあーくんのターンでそれを確かめるように《》の呪文側をプレイすることで九図竜アカリの手札を確認すると以下の3枚が確認できた。

《百鬼の邪王門》
《ツルハシ童子》
《奇天烈 シャッフ》

 これを見て、九図竜アカリのデッキタイプが【4C邪王門】であることが判明する。

 入念に公開された手札とマナを確認するとあーくんは3ターン目に《禁断英雄 モモキングダムX》を場に送り出す。

 進化元に置かれたのは《自然の四君子 ガイアハザード》
 あーくんの使用デッキは先の超CS静岡でも猛威をふるった【ガイアハザード退化】だ。

 《生魂転霊》を退化ギミックに要し、《自然の四君子 ガイアハザード》の圧倒的な制圧力で勝負を決めきるこのデッキタイプは、超CS静岡でも多くのプレイヤーが使うアーキタイプの一つとなった。
 更にあーくんの2ターン目に唱えた、メジャーなリストには見られない《》は、同型や退化ギミックを使用するデッキのパーツを落とすためか。
 また、クリーチャー面の《》もミラーなど退化ギミックを要するデッキタイプに対しては、相手の墓地にある退化用呪文(《生魂転霊》《龍脈術 落城の計》など)を使用することで、こちら側の退化に逆利用することも可能な、いぶし銀の活躍を見せるだろう。

 しかし、どこまでいっても《生魂転霊》を唱えることが課題となる【ガイアハザード退化】に対し、九図竜アカリは容赦なく《奇天烈 シャッフ》「2」を宣言し《生魂転霊》のプレイをとがめる。
 更に6ターン目には2体目の《奇天烈 シャッフ》がバトルゾーンに出ることで、退化用の《生魂転霊》とリソース源となる《絶望と反魂と滅殺の決断》《闘争と成長の決断》を封じる「2」「5」を宣言することで、着実にあーくんを追い詰めることとなる。

 返しのあーくんは《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》をプレイすることで2体の《奇天烈 シャッフ》の陣形を切り崩すことに成功。

 しかし九図竜アカリは同様に《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を出しつつ《Disジルコン》をバウンス。
 《蒼き守護神 ドギラゴン閃》を回収しそのまま《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》が革命チェンジをして、《一王二命三眼槍》が山札からバトルゾーンに出る。

 一瞬の逡巡の後、九図竜アカリはあーくんのシールドをブレイクすることを選択。

 こうした6ターン目までの攻防により、あーくんの残りのシールドは1枚となる。

 7ターン目。

 あーくんは入念にマナ、バトルゾーンといった公開情報を確認すると、《天災 デドダム》からの《生魂転霊》
 ついに《禁断英雄 モモキングダムX》の殻を破った《自然の四君子 ガイアハザード》が降臨した。
 マナが十分にあるあーくんの《自然の四君子 ガイアハザード》はそのままプレイヤーへの攻撃を選択。

 《蒼き守護神 ドギラゴン閃》でブロックすることを考えつつも、九図竜アカリは攻撃をそのままスルー。
 シールドを全てブレイクし、トリガーの宣言は無し。

 そしてあーくんがターンを返して九図竜アカリがドローしようとした瞬間。

 制限時間終了の合図が会場内に響き渡る。

 本大会のルールでは制限時間終了時にはそのまま現在行われているプレイヤーのターンを続行し、そのターン中にゲームが終了しなければ両者敗北となる。
 しかし実質のラストターンを突き付けられた九図竜アカリのプレイは冷静だった。
 《天災 デドダム》をあえて召喚することで《自然の四君子 ガイアハザード》の置換効果でマナに置かれると、同時にマナの枚数があーくんと同じになり《自然の四君子 ガイアハザード》のロック能力が切れる。

 続いて《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》をプレイし《自然の四君子 ガイアハザード》をバウンスし、最後の壁の突破に成功!
 ダメ押しとばかりに《鬼ヶ大王 ジャオウガ》を召喚し、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》の攻撃時に《蒼き団長 ドギラゴン剣》革命チェンジからの鬼エンドによる《百鬼の邪王門》と怒濤のラッシュ!
 《百鬼の邪王門》によるタダ出しは不発に終わったものの《蒼き団長 ドギラゴン剣》ファイナル革命で2体目の《鬼ヶ大王 ジャオウガ》が援軍に駆け付ける!
 しかして、あーくんの最後のシールドはブレイクされると、《》が。
 呪文側の《》を唱えると《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を場に出す事に成功。
 《》のバトル、そして《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》のバウンス能力で2面を防ぐものの…あと1体《鬼ヶ大王 ジャオウガ》の攻撃が止まらなかった。

Winner: 九図竜アカリ


 九図竜アカリ「本当に緊張しました…」

 初のフィーチャーマッチが、この大舞台の初戦となった九図竜アカリはほっと安堵の息をもらす。

 そしてまだ長い戦いは始まったばかりと言わんばかりに、両者は次のラウンドへ向けて席を立つ。

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