デュエル・マスターズ

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超CSⅣ京都 決勝Round 4:すばるな vs. ◆ヒル

ライター:伊藤 敦(まつがん)
撮影者:堀川 優一

 900名弱いたプレイヤーが、今や16名。

 予選8回戦と決勝3回戦の計11回戦を終え、この超CSⅣ京都の舞台で戦い続ける権利を持ったプレイヤーの数は、約50分の1にまで絞られた。

 通常のCSであれば優勝しないともらえないはずのプロモの《SSS級天災 デッドダムド》がもらえるという、一つの区切りとなるトップ8入賞までは、あとたったの一勝。

 そんな大一番で激突したのは、ともに中四国からの遠征勢だった。


 島根から遠征してきたというすばるなは、Twitterハッシュタグ「#俺フィーチャー」における予選ラウンドからの積極的なアピールもあり、フィーチャーマッチに呼ばれることとなった。また、デュエル・マスターズをテーマにしたYouTubeチャンネル「プレイダーズch」を運営するデュエチューバーでもあるとのこと。

 対する◆ヒルは高知からの遠征勢。ハンドルネームの「◆」は高知勢の一部がハンドルネームに共通してつけているチームサインのようなもので、2019年度DMPランキング1位の「DMロボット」◆ドラ焼きの「◆」もどうやら実はその趣旨だとか。また、デュエマのマスターカードに独自の格好良いエフェクトを付けた対戦動画が評判のYouTubeチャンネル「辺境ちゃんねる」の運営・出演メンバーたちと同じコミュニティでデュエマをしているようで、その点も比較的近しい経歴と言えるかもしれない。

すばるな「自分は遠征するとフィーチャーされるジンクスがあるんですよね」

◆ヒル「こっちはCSで予選初上がりなんで緊張してます……」

 これほどの大型大会におけるフィーチャーマッチの経験は両者ともにそれほど多くはないと思われるのだが、自らフィーチャーを希望するだけあって緊張しつつも同時に高ぶりが抑えきれないといった様子のすばるなに対し、◆ヒルの方は少し空気に飲まれている感もあり、緊張度合いに関しては対照的にも見える。
 それでも、デッキのシャッフルを終えてシールドを5枚並べ、初期手札5枚を取り終わる頃にはいつもどおりのメンタルで勝負に向き合えるのがデュエマプレイヤーというものだ。

 トップ8進出をかけた重要な一戦。ともにローカルコミュニティの期待を背負った者同士、はたして勝つのはどちらか。

Game

 予選順位の差で先攻を取ったすばるなは、《轟く侵略 レッドゾーン》をチャージするといきなり1ターン目から《ストリエ雷鬼の巻》を設置する。  一方、返す◆ヒルも1ターン目から《冒険妖精ポレコ》をチャージすると《ヘルコプ太の心絵》《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》を回収する立ち上がり。
 そう、なんと奇しくもここにきてまさかの「火自然アポロヌス・ドラゲリオン」同型対決が実現したのだ。

 「アポロヌス・ドラゲリオン」といえば、超CSⅣ静岡超CSⅣ福岡超CSⅣ宮城と、殿堂前も実は安定して3~4番手の母数で決勝ラウンドに進出していたアーキタイプでもある。ただしその反面決勝ラウンドに入ってからは「JO退化」や「墓地退化」が全盛だったとはいえ勝ちきれないアーキタイプでもあった。だがそこにきて上位のデッキが殿堂施行で総崩れになったとくれば、この台頭も納得の結果かもしれない。

 ともあれゲームに目を戻すと、すばるなの先攻2ターン目のアクションは《ジャスミンの地版》チャージから《進化設計図》で、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》《オンソク童子 <ターボ.鬼>》の2枚を回収する。

 対し、返す◆ヒルは《覇王る侵略 ドレッドゾーン》チャージから《ストリエ雷鬼の巻》を設置してターンエンド。

 公開情報ではすばるなが《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》を、◆ヒルが《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》を持っているのが確定しているだけで、互いにパーツが揃っているのかいないのか、ここまでのアクションでは判別がつかない。

 だがいずれにせよ「アポロヌス・ドラゲリオン」の同型対決ならば、先に走った方が圧倒的に有利。そして先に走れるのは、言わずもがな先攻の特権だ。

 運命の、すばるなの先攻3ターン目。 すばるな「少し考えます」

 ここですばるながマナチャージに悩む仕草を見せる。揃っているならば悩む必要はないはず……すなわち、すばるなはこのターン走れない(・・・・・・・・・・・・・・)。一触即発の緊張感の中でそれを察知した◆ヒルは一瞬安堵した空気を見せ、しかしまだわからないとばかりにすぐに表情を引き締める。

 だが、やがて《オンソク童子 <ターボ.鬼>》をチャージしたすばるながマナに手をかけ、タップしたのは……やはり《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》の3マナではなく、2マナ!

 すなわち、《エボリューション・エッグ》。すばるなは山札と手札・マナからの消去法で入念に楯を確認する素振りを見せつつ、《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》を回収する。

 それでも、これで《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》のセットがすばるなの手の内にあることが公開情報となった。つまり、◆ヒルが後攻3ターン目に走れなければ先攻4ターン目の《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》発動は極めて濃厚と言える状況なのだ。
 走らなければ走られる。そんな◆ヒルの後手3ターン目。緊張を強いられるのは今度はすばるなの番だ。

 ◆ヒルのアクションははたして、《ストリエ雷鬼の巻》チャージからの……《進化設計図》

 《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》の2枚が回収され、これで◆ヒルも発射準備が整った。

 ただし、それが意味を持つのはあくまでも「後攻4ターン目が回ってきたら」という仮定の上での話に過ぎない。

 返すすばるなの先攻4ターン目。公開情報で見えていた《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》《ストリエ雷鬼の巻》の上に進化すると、アタック時に「侵略」で宣言されたのは《轟く侵略 レッドゾーン》《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》

 「メテオバーン」効果が、無情にも◆ヒルのシールドを一つ残らず粉々に叩き割る。

 そして。  トリガーした《エボリューション・エッグ》を一応見せてみる◆ヒルだったが、サーチを解決するまでもなくダイレクトアタックが貫通することを悟り、敗北を認めるしかないのだった。


Winner: すばるな


◆ヒル「後攻3ターン目にトップが《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》だったら走れたんですけど……同型相手に予選ラウンドの順位で先攻後攻差での負けなんで、仕方ないですね」

 2人はそれぞれどういった経緯で「火自然アポロヌス・ドラゲリオン」にたどり着いたのか。デッキ選択の理由を尋ねてみた。

◆ヒル「練習しようと思っていた時期に流行り病にかかってしまって、練習時間がとれなくて。コントロール系だと環境のデッキをきちんと把握しないと使えないので、ひとまず『アポロヌス・ドラゲリオン』を握ろうということだけ決めたんです。ただそこから水火型と火自然型で迷って、結局水火型で行くつもりだったんですけど、今回一緒に参加した高知勢の◆帽子さんの鶴の一声で火自然型に決めました。それで◆帽子さんから《轟く侵略 レッドゾーン》を、◆そらさんからは《エボリューション・エッグ》を借りて、結果的に高知勢の力が集まった形でここまで勝ち上がることができました」

すばるな「自分の場合はデッキを全く持ってきてなかったんですけど、友人が環境のデッキ大体全部を用意してくれていて。それで最大母数だと思っていた『ゼーロベン』に対して一番勝率良かったこのデッキを借りました。水火型と火自然型が候補だったんですけど、《進化設計図》の存在が『水闇自然ハンデス』に対してアドバンテージになるのと、体感では火自然の方が3ターン目に走れる確率が高いと感じていて、長丁場なんですぐ決着がつきやすい方が良いかなと思って火自然型にしました」

 デッキ選択の経緯のみならずカードの用意でコミュニティを頼る部分などもどことなく似通っていた2人だったが、予選順位の差が如実に明暗を分けることとなった。

 この結果から言えることは、大型大会で上位を目指すなら予選ラウンドでなるべく多くの勝ち星をあげておくべきということ……そして間違いなく、持つべきものはやはり友人ということだろう。

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