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超CSV新潟 Round 8:ゲンドウ部 vs. ドドリアん

ライター:原田 武(たけじょー)
撮影者:堀川 優一(アノアデザイン)

 予選第8ラウンド、最終戦。フィーチャーテーブル。

「フィーチャー来たのがこのタイミングで良かったです」「ですね」

 デッキをシャッフルしあうゲンドウ部ドドリアんの表情は心なしか明るい。それもそのはず、彼らはここまで全勝。この試合で勝っても負けても、予選突破は確定している。大型大会の予選突破……大会参加者の誰もが焦がれて止まない次のステージへの切符を、彼らは一足先に手に入れているのである。

 しかし、いや、だからこそと言うべきか。相互シャッフルが終わり試合の準備が整うにつれ、彼らの表情から笑みが引いていく。代わりに宿るのは勝負者の鋭い眼光。

 本戦での先攻後攻は予選順位で決まる、だから1回でも多く勝った方が有利だ―――それも勿論理由の一つだろう。
だがその最たる理由は、「勝ちたい」という意思に他ならない。ゲンドウ部も、ドドリアんも、この大会に勝ちにきたのだ。その熱を貫いて、ここまで無敗でやってきた。

 故に、この一戦も負けられない。男たちの勝利への執念が、火花を散らす。

Game

 先行となったドドリアんがマナチャージのみで1.2ターン目を終える一方、ゲンドウ部は2ターン目に《極楽鳥》を召喚する順調な滑り出し。
 《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》の呪文側でなんとか喰らいつかんとするドドリアん。だが、勝負は早くもターニングポイントを迎える。

 後攻3ターン目、3マナ+《極楽鳥》《キユリのASMラジオ》を唱えるゲンドウ部。  駆け付けたリスナーは《応援妖精エール /「みんな一緒に応援してね!」》《極楽鳥》
アンタップした2マナに《極楽鳥》を併せて《Disメイデン》召喚、増えた1マナで《十番龍 オービーメイカー Par100》が飛び出す!  驚異のコスト90%OFF。加えてゲンドウ部のバトルゾーンには自然のクリーチャーが計5体、シビルカウントすら達成済みだ。クリーチャーを主体とする【水闇火自然邪王門】にとってはかなりの痛手と言える。

 しかしそこはドドリアんもさるもの。用意していた《勝熱と弾丸と自由の決断》《極楽鳥》《Disメイデン》を山札の下へ送り返す。  が、シビルカウントの枷が外れたかに見えたのもつかの間、ゲンドウ部は《とこしえの超人》を2体召喚!  これにてシビルカウントも再発動。クリーチャーの能力に加えメインエンジンたる《百鬼の邪王門》すら咎められたドドリアんは、能動的なアクションを封じられてしまった。

 それでもシールドに一縷の望みを託すべく《天災 デドダム》《とこしえの超人》と展開するドドリアん。《とこしえの超人》さえ排除できれば、カウンターの《百鬼の邪王門》《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》で逆転を見込める。
 しかしゲンドウ部の《絶望と反魂と滅殺の決断》によって《とこしえの超人》が破壊され、虎の子の《百鬼の邪王門》も叩き落されてしまった。

 諦めず《天災 デドダム》《蒼狼の大王 イザナギテラス》《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》とクリーチャーを繰り出し続けるドドリアんだったが、2体目の《十番龍 オービーメイカー Par100》まで設置したゲンドウ部の牙城を崩すには至らない。  最後はムゲンクライムで《∞龍 ゲンムエンペラー》を降臨させたゲンドウ部の《極楽鳥》が、ブロック不能のダイレクトアタックを決めたのだった。

Winner:ゲンドウ部

 試合を終えた両プレイヤーに、デッキ選択の理由を尋ねてみた。

ドドリアん「大型大会なので通常のメタ読みは通じないと思って……赤単とかアポロみたいな速攻、あとは5Cが多いと読んで、それらを相手取れるこのデッキになりました。結局全然当たらなかったんですけど」

ゲンドウ部「僕も理由は同じなんですけど、多いのは5Cみたいな受けるデッキだと思ってました。動きの遅いデッキに先んじて強く出れるオービーメイカーを選んだって感じです」

 両者とも、環境考察に基づいて「勝てるデッキ」を選んだようだが、そのチョイスがはっきり異なるのが興味深い。実際に今大会TOP128のデッキ分布を見てみると、【ザーディクリカ】が17人、【アポロヌス】も17人と最大手の【サガループ】26人に次ぐシェアを獲得していることが分かる。【サガループ】対策が前提条件となる環境であることを考えれば、両プレイヤーの環境考察は的確だったと言えるだろう。

 長かった予選を戦い抜いたゲンドウ部とドドリアん。しかし、彼らにとっての「本番」はここからだ。
 決勝ラウンドに次なる勝利を求めて、二人はフィーチャーテーブルを後にするのだった。

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