超CSV新潟 :サブヘッドジャッジインタビュー:小林 遼平氏
ライター:金子 幹(鐘子)
撮影者:堀川 優一(アノアデザイン)
どちらも最大規模2000人を超える人数の参加が想定される、史上最大規模のイベントが幕を開けた。
先んじて開催されたこの新潟会場では、会場外だけでなく、会場内も選手の熱気で冷めやらぬ中、フロアにいるジャッジたちもまた、せわしなく活動している。
さて、本記事でインタビューするのは1期の古参ジャッジにして、ここ数年の精力的なジャッジ活動により、たちまち頭角を現し今回はなんとサブヘッドジャッジという大役まで任された方になんとかお時間をいただき、話を伺うことが出来た。 サブヘッドジャッジ 小林 遼平氏
---インタビューを引き受けていただき、ありがとうございます。考えてみるともう小林さんとはかなり長い付き合いですよね。
小林「そうだね。1期からの付き合い※だから……もう7年以上だよね」
※小林氏と筆者は、同じく1期の認定ジャッジ。 ---7年!いつの間にか、小林さんはもうジャッジ界のアニキ分って感じになっていてビックリしています。
小林「ありがとう!そういわれると照れるけど、嬉しいな」
---せっかくなのでジャッジ資格を取ろうと思った経緯を聞いてもいいですか?
小林「ちょっと難しいんだけど……自分は1弾からデュエルマスターズをしてて、今でもプレイヤーでも活動するくらいには現役なくらいデュエル・マスターズが好き。でも、引っ越しとか結婚、子育てとか、色々な事情で離れざるをえないタイミングがいつかは来ると思うんだよね。そういう時にジャッジの資格を取っていれば、最前線でプレイヤーとして参加することができなくても、スタッフとして関われることができたらなーと思って取ったところはあるかな」
---そんなに先のことまで見据えてたんですね!?今までも多くのジャッジの方にインタビューをした際に同じ質問を投げかけましたが、そこまで未来のことまで考えてジャッジ資格を取ろうとしたっというのは驚きです。
小林「そういわれるとちょっと恥ずかしいかも笑」
---自分と知り合った頃の小林さんって、がっつり競技プレイヤーとして活動されていたイメージがあります。今でもプレイヤーとしての活動を?
小林「全然現役だねー。知り合いのジャッジが開催しているCSにはよく顔を出すよ」
---まだ現役!流石ですね。では、逆の質問にはなってしまいますが、一方でジャッジとしての精力的な活動はここ2年ほどであるにも関わらず、目覚ましい活躍をされている印象です。これには何か心境の変化はあったりしますか。
小林「これはさっき言ったことにもつながるけど、仕事が忙しすぎて数年前までずっとプレイヤーもジャッジの活動も満足にできなかった時期があったんだよね。やっと落ち着いてきた時期に、思えば資格を取ってからは数回GPでジャッジ参加したんだけど、それ以降は全然ジャッジ活動してこなかったなー…って」
---それで、ジャッジを?
小林「そうだね。今現在の話にはなるけど、プレイヤーとジャッジの両方を天秤にかけて、今はジャッジの方を優先してるって感じかな」
---久々にジャッジをやってみた時はどうでした?
小林「もうほんと大変。ブランクありすぎたからね。だからこそ、そこからは自主的に数多くのCSを開いたり、まずは自分のできることをどんどん始めたよ」
---ありがとうございます。とはいえ、こうして今回の超CSⅤではサブヘッドジャッジという小林さんにとっては初の大役を任せられています。実際任命された時はどんな心境でしたか?
小林「連絡が来た時はビックリしたし、同時に素直に嬉しい気持ちだったね。それと同時にに俺でいいのか、とも」
---確かに。プレッシャーすごいですよね。
小林「そうそう。でも、任せてもらったからにはやるしかないよなって。だからもう今日まで寝る間も惜しんで、総合ルールと競技ルール、それに環境で使われるであろうカードのよくある質問は何度も確認した」
---実際、サブヘッドジャッジってどういった業務をするんでしょう?
小林「ヘッドジャッジ……今回でいうと森さんなんだけど。ヘッドジャッジは、この大会におけるルールや裁定に関する最終決定者。だからこそ、基本的には本部に留まっていないといけないんだよね。ただ、参加人数が多ければ多いほどなんらかのトラブルで、どうしてもエスカレーション(※より上の階級のジャッジに判断を仰ぐこと)は多くなるから、そういう時に実際の現場で対応をするための、動くヘッドジャッジって感じかな」 ---なるほど。ということはヘッドジャッジの森さんは、運営本部に常駐されてたんですね。実際に森さんとタッグを組んでみてどうでしたか?
小林「安心感はすごいね。自分ひとりだと返答に一瞬窮するようなことを即断で判断してもらったり……」
---確かに森さんの即断力はすごいですよね。とはいえ、今大会のジャッジの業務はお二方なしでは成り立たなかったであろうことも事実だと思います。
小林「ありがとう!自分自身もレベル2になることを目標にジャッジを頑張っているところもあるから、今日は森さんから本当に多くのことを学ばせてもらってます」
---やや話は変わりますが、数多くのベテランジャッジがいる中で、小林さんが今回サブヘッドジャッジに任命された理由って何か自分で思う所はありますか?例えば…これが自分の強みだから、とか。これから小林さんと同じように、さらに上の役職を目指したいジャッジに対する助言を伺えればと。
小林「うーん。今回任命されたのはこれが理由、とまでは言えないかもしれないけれど、まずは、ルールに詳しい。これは大前提だと思うかな。ただもちろんそれだけでもいけなくて、もう1つ、他のジャッジとよく交流してること、これは自分はよく心がけてるね」
---交流、ですか?
小林「そうだね。自分はプレイヤーとしてよく他のジャッジが開催しているCSに参加したり、ジャッジコミュニティでも積極的に発信したりと、とにかくジャッジ同士のつながりは大事にしてるね。自分の中では交流もある種のジャッジ業務だと思ってる。そういう交流を大事にして、ジャッジコミュニティの中で、まずは自分を知ってもらう、あいつは信頼できるぞっていう評価を得ていくのは大事だと思う。例えば、自分にとって古賀さん※って頼れる存在として今でも憧れがあるし」
※Lv.2ジャッジ 古賀大地氏のこと。
---古賀さんは本当にコミュニティ内でも信頼されていますよね。自分も古賀さんと同じように小林さんがLv.2になるのを陰ながらではありますが応援しています!……さて、それではお時間もそろそろだと思いますので、最後に何か伝えたいことがあれば! 小林「えーと、じゃあ、最後に言いたいこと言っていい?なんなら書かなくてもいいから!」
---どうぞ!(…多分書くだろうな)
小林「これを読んでるみんな!1回でもいいからアドバンスフォーマットで遊ぼう!!!!!!マジで面白いから!!!!!!!!!!もっとプレイヤー増えてくれーーー!!!!いつでもPleiades CS※で待ってるぞ!!!」
※小林氏主宰のアドバンスフォーマットCS
---ありがとうございました!!
7年前はプレイヤーとして、そして今はジャッジとして活躍する小林氏を見てきた自分にとって、彼という人物はまさしくデュエル・マスターズ愛にあふれた傑物だ。
だからこそ、彼の行動にはいつでもデュエル・マスターズに対する真摯な想いがそこにはある。それこそが彼を彼足らしめている理由なのだろう。
…果たして次のラウンドの開催時にも、堂々とした声量の彼の試合開始のアナウンスが聞こえてきた。
「デュエマスタート!!!!」 これからももっとジャッジコミュニティで大きな役割を担うであろう小林氏の今後の活躍を祈り、この記事を締めさせていただこう。
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