超CSⅥ群馬 プレイヤーインタビュー :ラストチャンスインタビュー
ライター:宮崎 大(アーチー)
撮影者:瀬尾 亜沙子
しかし、そこには当然出られなかった者もいる。
そして彼らは、この超CSⅥ群馬が”最後の全国大会出場権を得るチャンス”になるのだ。
彼らの大会をここで追っていこうと思う。
選手紹介
小判/飛クラDMPランキング2022上期19位の強豪プレイヤー。
彼はDMPランキングでの全国大会出場を夢見て後期DMPランキング期間中に新潟から関東へ引っ越し、ほぼ毎日CSに出場していた。
そこで獲得したポイントは17462pts。優勝回数は5回。CSに出場したことのある方ならこの凄さはわかるだろう。
しかし全国大会は簡単に出られるものではない。
引っ越しにかかった約一ヶ月間のブランクは埋められなかったのだ・・・
小判/飛クラ「とりあえず最終集計日直前の200人規模のCSまでは、諦めずにCSに出ようと思ってました」
2日間行われた4.8倍CSの1日目。予選6勝1敗で本戦へ行くも全国ランキング1位(2024年2月3日時点)オチャッピィの【闇単アビス】に敗北。
2日目は4.8倍条件の参加者200人以上に届かず、この瞬間に小判/飛クラがDMPランキングでの全国大会出場の夢は潰えた。
全国大会出場集計最終順位は28位。全国ボーダーからは17位のシムレイには5708pts足りなかった。 こんぼい!
こんぼい!「僕、ほとんどがマジックでしかポイント盛ってないです」
こんぼい!は神奈川県のプレイヤー。
今期ランキングから頭角を表し、【水火マジック】を4ヶ月間使い続け全国出場枠争いを行った。
今期4ヶ月でのCS優勝8回、準優勝6回は全て【水火マジック】によって生まれたもの。
筆者も彼については【水火マジック】だけを使い続け、極めている印象がある。
DMPランキング全国大会出場集計最終順位は21位。惜しくも届くことはなかった。
こんぼい!「やりきった達成感はありましたが同時に苦しさもありました。最大限までよくやったと自分でも思います」
ラストチャンス
そんな彼らだが最後のチャンスがある。それがこの超CSⅥ群馬だ。
超CSⅥ群馬の優勝者には『2023年度の全国大会出場権利』が得られる。これが最後の一席。
そのチャンスを求めて遥々群馬の地へやってきた。 小判/飛クラ「全国大会には出場したいが大型大会は運も必要、イベントを楽しもうという気持ちで参加しました」
小判/飛クラ「優勝するなら使用は【水火マジック】、これしかないと思います。立ち位置はメタられてるがデッキとしての強度が高いです」 こんぼい!「使用デッキは【水火マジック】。1番練習したデッキです」
こんぼい!「使用した理由は速攻なので予選順位の恩恵を得やすいこと、《飛翔龍 5000VT》や《同期の妖精 / ド浮きの動悸》など対応力もあります」
二人が使用したのは、偶然か必然か【水火マジック】。 4ヶ月を共にした相棒を持って超CSⅥ群馬、その地へ挑む。
結果は・・・
こんぼい!は4勝3敗。結果は予選落ち。3連勝で迎えた4戦目から【火自然アポロヌス】2連戦が立ちはだかり、負けてしまった。
こんぼい!「あー終わったな・・・と思いました。超CSを優勝できないなら(全国大会は)仕方ないと思いました」
7回戦目に【光自然巨大天門】に敗北し、3敗強制ドロップ。こんぼいの2023年度全国大会への挑戦は終わってしまった。
小判/飛クラは5勝2敗で145位。TOP128へ残ることはなかった。
そして次なる舞台へ
悔しい思いを持つ2人だが、まだ全国大会への野望は残っていた。小判/飛クラ「来期は(ランキングを)走れそうなら走りたいですね。前期はYouTubeなどに力を入れる予定なので走るなら後期かな?」
小判/飛クラ「エリア戦やGPなどいろんな方向から目指していきたいと思ってます」
こんぼい!「大学の授業が忙しいので、エリアかGP狙いですが、スタートダッシュできたらランキングを走りたいです。」
2024年度は地区毎で全国大会への出場者を決める“エリア代表戦”が復活。
2000人以上の大規模で開かれるDMGPや今回行われた超CSなど、全国大会への切符の取り方は一つ増えた。
彼らが今期に懸けた一つとして無駄なものではない『思い』や経験は、糧となり次の舞台へ羽ばたいていくだろう。
彼らを含めた『デュエル・マスターズ全国大会』に出たくても出られなかった者にどうか多大なリスペクトを送ってほしい。
そして今回全国大会への参加権利を手にしたプレイヤーは、自分の『思い』はもちろん出られなかったプレイヤーや仲間の『思い』を背負って戦うことになる。
どうか2023年度の結末を3月31日、あなたの目で見届けて欲しい。
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