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超CSⅥ群馬 Round 4:こっちゃー vs. ムラカミハル

ライター:原田 武(たけじょー)
撮影者:瀬尾 亜沙子


 超CSⅥ群馬、予選Round4。フィーチャーテーブルに姿を現したのはこっちゃームラカミハルの二人だ。

 お隣さん・埼玉県のランキングでそれぞれ10位と9位につけている二人。日頃競い合うライバルと大型大会のフィーチャーマッチで再開する形となった。

 ここで注目したいのは両者の使用デッキだ。【フィオナアカシック3】などを経て結局【水闇魔導具】に落ち着いた、と語るムラカミハルに対し、こっちゃーの駆るデッキはどうやら独自にチューンナップされたものの様子。

 熟練の【水闇魔導具】が魅せるか、「天才ビルダー」のビックアンサーが炸裂するか。

 勝負の行方は如何に。

GAME

 先攻となったこっちゃー、まずは《龍頭星雲人 / 零誕祭》《樹食の超人》とマナチャージ。往年の名デッキ【グルメ墓地ソース】を想起させる顔ぶれではあるが、依然全容は伺えない。続く3ターン目には《奇天烈 シャッフ》をマナに置く。  どうやら水・闇・自然三色で、墓地を絡めつつ大型クリーチャーにアクセスする構築のようだ。となると当然そこにはあの「流星」の影がちらつくが……

 一方のムラカミハルは2ターン目に《堕呪 バレッドゥ》、3ターン目には《堕呪 ゴンパドゥ》でリソースを伸ばす。

 そして4ターン目、《超神星DOOM・ドラゲリオン》マナチャージからの《同期の妖精 / ド浮きの動悸》のクリーチャー側をファーストアクションとするこっちゃー。ここまで動きにリソースカードが絡んでおらず、やや苦しい立ち上がりとなったか。  一手遅れたこっちゃーに対し、ムラカミハルはきっちりと《堕∞魔 ヴォゲンム》召喚に成功!ターン終了時に山札13枚を墓地に送る。〈無月の門・絶〉宣言は……なし。

 このアクションを受け、こっちゃーは小考の後に《アーテル・ゴルギーニ》を召喚。4枚墓地肥やし+4コスト以下蘇生を選択するが、山札の上4枚に対象はおらず不発。

 そしてこの隙を見逃さず、こっちゃーのターン終了に合わせてムラカミハルは《「無月」の頂 $スザーク$》を〈無月の門〉で着地させる!≪同期の妖精≫を破壊しさらにハンデス。撃ち抜いたのは、《流星のガイアッシュ・カイザー》  やはり投入されていたカウンターの雄、《流星のガイアッシュ・カイザー》。2ドローと大型クリーチャーのコスト軽減、速攻封じの三役をこなすこのカードではあるが、出る前に捨てられてしまっては用を成さない。

 〈無月の門・絶〉の発動タイミングまで含めて完璧に読みきられてしまったこっちゃーは、ひとまず〈メガ・ラスト・バースト〉の≪ド浮きの動悸≫で《「無月」の頂 $スザーク$》を手札に送り返し1ドロー。

 ムラカミハルは動じず、返すターンで《凶鬼98号 ガシャゴン / 堕呪 ブラッドゥ》の呪文側を使用しこっちゃーの墓地をリセット。さらに《堕呪 ゴンパドゥ》で山札を掘り進め、残り山札を5枚とする。

 なんとかリソースを取り戻したいこっちゃーだが、6ターン目のアクションはマナチャージしての《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》クリーチャー側のみ。  そしてこのなけなしの≪ボン・キゴマイム≫すら、《「無月」の頂 $スザーク$》が刈り取っていく。≪ボン・キゴマイム≫のもたらした1ドローすら捨てられてしまった。こっちゃー、残り手札1枚。

 さらにこっちゃーの6ターン目、いったん≪堕呪 ブラッドゥ≫で自分の墓地を山札に加え、《堕呪 バレッドゥ》でドロー。

 最後に《堕魔 ドゥポイズ》《「無月」の頂 $スザーク$》を破壊しつつ《ガル・ラガンザーク》を着地させ、終了時に《「無月」の頂 $スザーク$》を復帰させた。  この《「無月」の頂 $スザーク$》こっちゃー唯一の手札である《流星のガイアッシュ・カイザー》を叩き落し、ついにリソース差は決定的なものとなる。7ターン目を迎えたこっちゃーはやむなくマナチャージしてターンエンド。

 ここまでくれば、あとは詰めるのみ。ムラカミハルは《アーテル・ゴルギーニ》から≪凶鬼98号 ガシャゴン≫を呼び出してクリーチャーを横に並べる。引き当てた《流星のガイアッシュ・カイザー》を召喚するこっちゃーだが、これも《堕魔 ドゥポイズ》で処理。

 最後は《卍月 ガ・リュザーク 卍 / 「すべて見えているぞ!」》の呪文側を唱えて万一のトリガーまでケアし、シールドへ一斉攻撃。見事にゲームをコントロールしたムラカミハルが勝利を手にした。
 
Winner: ムラカミハル

こっちゃー「しんどいよ~、うん(笑)」

 水闇自然の安定した基盤に《アーテル・ゴルギーニ》《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》《超神星DOOM・ドラゲリオン》といったパワーカードを融合させた、言うならば【水闇自然DOOM】とでも言うべきこっちゃーのデッキ。

 うかつな踏み倒しを《流星のガイアッシュ・カイザー》で咎め、そうでなくても《ハニー=マーガニー / 「こっちは甘いぞー」》《アーテル・ゴルギーニ》で増えた墓地で《超神星DOOM・ドラゲリオン》を早出しするという二段構えの構築が特徴だ。

 しかし、ムラカミハルは〈無月の門・絶〉の使用タイミングを相手ターンに絞り、《「無月」の頂 $スザーク$》で手札を削り、そして≪堕呪 ブラッドゥ≫で墓地をリセットするという三段構えのプレイングでもってこれを突破したのである。

ムラカミハル「埼玉のCSでよく当たって、DOOMなのは分かってたので」

 そう謙遜するムラカミハルだが、言うは易く行うは難し。

 他の何よりもその冴えわたるプレイが、彼の実力を証明していた。

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