超CSⅥ群馬 Round 5:SON vs. ウツk
ライター:河野 真成(神結)
撮影者:瀬尾 亜沙子
第5回戦では全国大会出場を決めたSONと、そこに挑む地元プレイヤーウツkの対戦をお届けしよう。
下期のランキングを走ることを公言していたSONは、見事にその大願を成就させていた。
10月後半に複数回の優勝で全国大会出場圏内へと到達すると、その後も安定してポイントを重ねた。最終的に1月末までに25000ptsを積み上げてフィニッシュ。やや余力を残して、全国大会への出場を決めたのである。
その悲願達成の原動力となったのは、《天災 デドダム》や《CRYMAX ジャオウガ》だった。彼はポイントの大半を【水闇自然ジャオウガ】で獲得しており、まさしく相棒と言ってよかった。
しかし、デュエマの環境とは生き物のように流動的である。超CSⅥ福岡がそうだったように、現環境のジャオウガで勝ち残るのはかなり苦しい。
だからこそ、SONは新しい相棒を手にしていた。
それが超CSⅥ福岡の優勝デッキでもある、【フィオナアカシック】だ。 先攻:SON 初手で《八頭竜 ACE-Yamata / 神秘の宝剣》を埋めたSONに対して、ウツkは《龍風混成 ザーディクリカ》、《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》と置いていく。
ウツkの手札を見ると《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》や《R.S.F.K. / オールイン・チャージャー》といったカードが見える。どうやら察するに【7軸ガチロボ】のようだ。 3ターン目、SONは≪神秘の宝剣≫を唱えて山札を確認していくと、その中から《完全水中要塞 アカシック3》をマナに置く。
ウツkとしては、王手と言われたようなものだ。SONの手札が揃っていないことを祈るしかない。
やや苦しそうな表情を見せた後、《支配の精霊ペルフェクト / ギャラクシー・チャージャー》を唱える。見えたカードは、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》と《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》、そして《ガチャンコ ガチロボ》。2枚を回収してターンを終了。
ターンさえ返ってくれば《天命龍装 ホーリーエンド / ナウ・オア・ネバー》の呪文側から。
だが魔の刻は訪れてしまったようだ。
先に≪ナウ・オア・ネバー≫を唱えたのはSONの方だった。
出すのは当然、《森夢龍 フィオナ・フォレスト》。そのままマナから《完全水中要塞 アカシック3》が建設される。
そして、手札から《黒豆だんしゃく / 白米男しゃく》を唱えて、マナの≪白米男しゃく≫を回収。この≪白米男しゃく≫が《デビル・ドレーン》を落とし、少考した後これを回収。 そのまま《デビル・ドレーン》を撃つと、シールドゾーンから《魔刻の斬将オルゼキア / 訪れる魔の時刻》が手に加わった。
あとはこれを唱え、墓地から≪白米男しゃく≫に≪神秘の宝剣≫と加わったことで準備は完了。
最後に2枚の≪訪れる魔の時刻≫と《ラルド・ワースピーダ/H.D.2.》を唱え続けることは、勝敗は決した。
WINNER:SON
試合後に聞くところにウツkは≪ナウ・オア・ネバー≫を持っていなかったようで、ターンを返されても厳しかったようだ。
対してSONの方だが、フィーチャー卓は慣れていなかったようで緊張していたらしい。《デビル・ドレーン》が絡んだ時のことについて、次のような話をしてくれた。
SON「(≪神秘の宝剣≫を撃っていたので)楯の中身は知っていたんですけど、それでも緊張して。(《デビル・ドレーン》を撃つ時は)『合ってるよな、合ってるよな』とは思っていました」
CSで対戦をすることと、大型大会のフィーチャー卓とは少し勝手が違う。
それは全国大会へ行くプレイヤーであっても同じ、ということかもしれない。
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